2016/04/28

価値のあるコンテンツの3つの条件と、ビジネスで役に立つ文章の書き方




以前に同僚と、ニュース記事などのウェブコンテンツで 「どういうものが価値のあるコンテンツなのか」 を議論したことがあります。

ここで言う価値のあるコンテンツとは、ページビューなどのアクセス数が多く、たくさんの人に見てもらえるものです。


価値のあるコンテンツの3つの条件


同僚との会話で整理できたのは、価値のあるコンテンツのための3つの条件でした。

  • Useful:役に立つ情報
  • Repeat:サイトへまた見に来たいと思える
  • Share:誰かに伝えたくなる

それぞれについての詳細です。


1. 役に立つ情報 (useful):

  • 読み手にとって自分に役に立つかどうか。役に立つ情報が多かったり、そのコンテンツを楽しむことができれば、それだけ価値があるコンテンツだと言える
  • ポイントは、「役に立つ」 というのは文章や映像などの情報コンテンツを提供する側にとってではなく、あくまで受け手の側の話ということ


2. また見に来たくなる (repeat):

  • コンテンツへの訪問者が役に立ったと思えるだけではなく、また訪れたいと思ってもらえるかどうか。商品やサービスで言うところの、リピート購入やリピート利用につながるか
  • もう一度見に来たいと思えることは、それだけ読み手にとっては有用な情報と言える


3. 誰かに伝えたくなる (share):

  • オンラインのコンテンツであれば、Facebook や Twitter などで共有したいと思ってもらえるかどうか
  • ソーシャル経由で誰かに知らせたいと思ってもらえれば、それだけコンテンツの情報としての価値は高いと言える


仕事でのレポートに当てはめると


価値のあるコンテンツの3つの条件は、仕事で作成されるレポートや報告書、プレゼン資料にも当てはまります。

自分のつくったレポートや企画書が読み手に役に立つ情報かどうかは、常に意識したいことです。

3つ目の条件である 「誰かに伝えたくなるかどうか」 も、例えば良い調査レポートであれば、関係各位にレポートが転送され次第に広がっていくでしょう。それだけレポートとしての価値があるわけです。


受け手にとって価値のあるものにするために


では、特にビジネスで 「価値のあるコンテンツ」 をつくるには、どうすればよいのでしょうか。

ヒントになるのは 入門 考える技術・書く技術 という本です。この本には、読み手にとってわかりやすい文章にするにはどうすればよいかが、具体的に書かれています。

本書で強調されているのは 「考えるプロセス」 と 「書くプロセス」 を分けて考えることです。

もしあなたの報告書がわかりにくければ、その原因のほとんどは書く前の段階、すなわち、伝えるべき考えを明快に表現するという 「考えるプロセス」 にあるのです。

具体的にどのようなメッセージを伝えようとしているのか。なぜそう言えるのか。そのような考えが明快に表現され構成されていて初めて、わかりやすい説得力のある文章となります。


OPQ 分析で読み手の知りたいことを書く


わかりやすい文章を書くために紹介されている考え方が 「OPQ 分析」 です。文章を書き始める前に、次の3つを考えます。

  • Objective:読み手にとっての理想的な状況 or ゴール
  • Problem:ゴールと現状のギャップ (= 問題)
  • Question:その問題を解決するために読み手が抱いている疑問は何か

OPQ の例として、営業職の自分と、上司である部長に営業提案企画の文章を書くケースでは、次のようになります。主語は営業部長です。

  • Objective:ゴールは年間での売上目標を達成すること
  • Problem:当初は順調な売上であった。しかし、一転して下半期は厳しくなり、目標達成が難しい状況になってきた
  • Question:売上目標を達成するためにはどうすればよいか?

この OPQ 分析から、あなたが伝えるために書くメッセージは 「売上目標を達成するためには、◯◯ をすべきである」 です。書くことは、あくまで読み手の部長が持つ疑問 「目標を達成するための方法」 への答えです。

もし部長の疑問が 「なぜ下半期の売上が減ってきているのか」 であれば、売上減少の原因を書きます。

ポイントは、読み手の Objective, Problem, Question と、書き手の伝える内容に一貫性があるかどうかです。疑問は減少理由なのに、いきなり達成方法を書くことは飛躍しています。

本書で徹底されているスタンスは、読み手の関心や疑問に向かって書くことです。自分本位に、ただ書きたいことを書くのではありません。



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多田 翼 (書いた人)