■まとめ
今回のエントリーのまとめです。
・ マラドーナやペレのプレーを見て、その試合があたかも今やっているものかと思った
・ 「電子書籍の衝撃」で書かれたフラット化をなんとなく実感した
・ Google TVやiPadなどにより、あらゆるコンテンツがフラット化する環境ができつつある
■マラドーナとペレ
先日、NHKのBSで1986年のサッカーW杯のアルゼンチン対イングランド(準々決勝)、1970年のブラジル対イタリア(決勝)の試合を見ました。
前者はマラドーナの「神の手」ゴールと「5人抜きドリブル」でアルゼンチンが、後者はペレの先制ゴールなどでブラジルが勝利した試合です。ちなみに、この放送は「FIFAワールドカップ 記憶に残る名勝負」というNHKの企画で、過去のW杯の中から名勝負をピックアップしハイライトではなくその試合を始めから試合終了までを放送したものです。
■「電子書籍の衝撃」で書かれたフラット化
W杯の記憶に残る名勝負とだけあっておもしろかったです。特にマラドーナの5人抜きはそのシーンだけなら何度も見たことがあったのですが、試合全体の流れの中で見たのは初めてでした。で、見ていてふと思ったのが、過去の試合ではなくあたかも今現在どこかでやっている試合のような気がしたことです。
「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚 ディスカバー)には、以下のような記述がありました。
---------------------------------------------------------------------------
1960年代の古いロックからゼロ年代の新しいポップミュージックまでが同じ地平線の上に見えていて、その並び順は「自分が気持ちよいと感じるかどうか」「友人が『この曲凄いよ』と紹介してくれた」といった文脈の中に存在しています。(中略)
つまりここで起きているのは、(中略) 「いつでも自分の好きな音楽を好きなように聴く」という方向へとアンビエント化が進んでいるということなのです。(p.50-51から引用)
---------------------------------------------------------------------------
まさにこれと同じことを、W杯の試合映像でそう思ったのです。
■あらゆるコンテンツでのフラット化
テレビは地デジなどによるデジタルのコンテンツが主流になりました。本や雑誌についても、最近話題の電子書籍というデジタル化が進んでいくのでしょう。(テレビのアナログ放送とは違い、紙の本が今後もなくなることはないと思いますが)
このように、いろんなものでデジタル化が実現されています。主なものを整理すると、下表のようになります。(表1)
「電子書籍の衝撃」の著者である佐々木俊尚氏は、前述の引用部分の状況について、「古い音も新しい音も、フラットに聞こえている」と表現しています。これと同じように、上記の音楽以外のコンテンツでも私たちのまわりにフラットに、すなわち同列に並ぶようなっていくと思います。ちなみに、「古いW杯も新しいW杯も、フラットに見える」と感じたのが、前述のW杯の放送でした。(もちろん、当時の戦い方やルールなどは今とは異なるものもありましたが)
本・雑誌は電子書籍やキンドル・iPadなどの新しい端末の登場により、また音楽はiTunesによりフラットになります。写真についてもデジタル媒体で保存すれば、フォトフレーム等で昔の写真も最近の写真も簡単に同列に並べることができます。テレビ番組も、さらなるオンデマンド化やGoogle TVなどのネットテレビの登場により、昔の良質な番組を見たい時にいつでも見られるようになってほしいです。そういえば、ゲームでは先日Googleのロゴがパックマンになり実際にプレーできる環境が用意されていました。
あらゆるコンテンツがフラット化する環境、見たい時・聞きたい時・遊びたい時に自然と身の回りにあるというアンビエント化。マラドーナやペレの躍動感あるプレー、Google TVのニュース、昨日のiPadの日本での発売状況を見ていると、このような環境がすぐそこまで来ているように思いました。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
今回のエントリーのまとめです。
・ マラドーナやペレのプレーを見て、その試合があたかも今やっているものかと思った
・ 「電子書籍の衝撃」で書かれたフラット化をなんとなく実感した
・ Google TVやiPadなどにより、あらゆるコンテンツがフラット化する環境ができつつある
■マラドーナとペレ
先日、NHKのBSで1986年のサッカーW杯のアルゼンチン対イングランド(準々決勝)、1970年のブラジル対イタリア(決勝)の試合を見ました。
前者はマラドーナの「神の手」ゴールと「5人抜きドリブル」でアルゼンチンが、後者はペレの先制ゴールなどでブラジルが勝利した試合です。ちなみに、この放送は「FIFAワールドカップ 記憶に残る名勝負」というNHKの企画で、過去のW杯の中から名勝負をピックアップしハイライトではなくその試合を始めから試合終了までを放送したものです。
■「電子書籍の衝撃」で書かれたフラット化
W杯の記憶に残る名勝負とだけあっておもしろかったです。特にマラドーナの5人抜きはそのシーンだけなら何度も見たことがあったのですが、試合全体の流れの中で見たのは初めてでした。で、見ていてふと思ったのが、過去の試合ではなくあたかも今現在どこかでやっている試合のような気がしたことです。
「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚 ディスカバー)には、以下のような記述がありました。
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1960年代の古いロックからゼロ年代の新しいポップミュージックまでが同じ地平線の上に見えていて、その並び順は「自分が気持ちよいと感じるかどうか」「友人が『この曲凄いよ』と紹介してくれた」といった文脈の中に存在しています。(中略)
つまりここで起きているのは、(中略) 「いつでも自分の好きな音楽を好きなように聴く」という方向へとアンビエント化が進んでいるということなのです。(p.50-51から引用)
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まさにこれと同じことを、W杯の試合映像でそう思ったのです。
■あらゆるコンテンツでのフラット化
テレビは地デジなどによるデジタルのコンテンツが主流になりました。本や雑誌についても、最近話題の電子書籍というデジタル化が進んでいくのでしょう。(テレビのアナログ放送とは違い、紙の本が今後もなくなることはないと思いますが)
このように、いろんなものでデジタル化が実現されています。主なものを整理すると、下表のようになります。(表1)
「電子書籍の衝撃」の著者である佐々木俊尚氏は、前述の引用部分の状況について、「古い音も新しい音も、フラットに聞こえている」と表現しています。これと同じように、上記の音楽以外のコンテンツでも私たちのまわりにフラットに、すなわち同列に並ぶようなっていくと思います。ちなみに、「古いW杯も新しいW杯も、フラットに見える」と感じたのが、前述のW杯の放送でした。(もちろん、当時の戦い方やルールなどは今とは異なるものもありましたが)
本・雑誌は電子書籍やキンドル・iPadなどの新しい端末の登場により、また音楽はiTunesによりフラットになります。写真についてもデジタル媒体で保存すれば、フォトフレーム等で昔の写真も最近の写真も簡単に同列に並べることができます。テレビ番組も、さらなるオンデマンド化やGoogle TVなどのネットテレビの登場により、昔の良質な番組を見たい時にいつでも見られるようになってほしいです。そういえば、ゲームでは先日Googleのロゴがパックマンになり実際にプレーできる環境が用意されていました。
あらゆるコンテンツがフラット化する環境、見たい時・聞きたい時・遊びたい時に自然と身の回りにあるというアンビエント化。マラドーナやペレの躍動感あるプレー、Google TVのニュース、昨日のiPadの日本での発売状況を見ていると、このような環境がすぐそこまで来ているように思いました。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)