楡周平の小説 介護退職 が、ストーリーのおもしろさだけではなく、社会問題の視点で考えさせられる内容でした。
小説のストーリー設定
以下は内容紹介からの引用です。
三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。
そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由もなかった…… 。
平穏な日々を崩壊させる "今そこにある危機" を、真正面から突きつける問題作、遂に文庫化!
母親の骨折が負の連鎖へ
主人公の母親は76才で、秋田でひとり暮らしをしています。ストーリーは、以下のような連鎖で、主人公と家族は経済的にも精神的にも追いつめられていきます。