今回は、ゼロをイチにすることについてです。
この記事でわかること
- 仕事で 「0 から 1」 や 「1 を 10 にする」 という表現をよく聞く
- 自分でも使うが、実は区別があいまい
- 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 は、どう違うの?
この記事でわかるのは、ゼロをイチにすることの意味、その後の 「1 から 10」 、「10 を 100」 が具体的にどんな状態になるかです。
色々な視点や、それぞれのフェーズがどういう状況かを解説しています。
普段の仕事で 「0 を 1 にする」 、「1 を 10 にする」 などの言葉を使う方も、あらためて参考になればと思い書きました。ぜひ最後まで読んでみてください。
よく見聞きする 「ゼロからイチ」 や 「イチをジュウにする」 とは?
私はフリーランスで、いくつかのベンチャー企業の経営や事業の支援をしています (2019年5月現在) 。
普段の仕事で、「0 から 1」 や 「1 を 10 にする」 という表現をよく聞きます。自分でも 「今はゼロをイチにする段階」、「そろそろ 1 を 10 にする状態に入っている」 などの考え方をします。
一緒に働いているメンバーと議論をしていると、人によって 「0 → 1」 や 「1 → 10」 の意味合いが微妙に違っていることに気づきます。
以下、あくまで私の定義にはなりますが、 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の意味を言語化してみました。
「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の違い
ざっと挙げると、3つは次のような違いになります。
一言で
- 0 → 1: アイデアから事業の芽を創る
- 1 → 10: 事業にするための 「型」 を作る
- 10 → 100: 型で事業を拡大し、より効率化される
もう少し具体的に
- 0 → 1: 各自がアイデアや自分のやり方で進め、どれが筋が良いかの検証や見極めをする
- 1 → 10: 見極めたやり方を他の人にも再現できるようにする (型やマニュアル作成)
- 10 → 100: マニュアル化されたやり方で、皆がよりうまくできるようになる
段階ごとのゴール
- 0 → 1: 型をつくるかどうかの意思決定がされる
- 1 → 10: 型ができあがる (再現性ができる)
- 10 → 100: 型で拡大し、さらに効率化される (組織で自走する)
暗黙知か形式知か
- 0 → 1: 暗黙知の強化
- 1 → 10: 暗黙知から形式知への変換
- 10 → 100: 形式知を強化
誰が活躍するか
- 0 → 1: 天才
- 1 → 10: 秀才
- 10 → 100: 凡人
誰が導くか
- 0 → 1: 起業をする人
- 1 → 10: 事業にする人
- 10 → 100: 経営をする人
まとめ
今回は、「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の意味をあらためて言語化しました。
最後に今回の記事のまとめです。
0 → 1
- どのアイデアの筋が良いかの検証や見極めをしながら、アイデアから事業の芽を創る
- 天才や起業家が活躍する
- 暗黙知を強化する段階
- ゴールは、再現性のための 「型」 をつくるかどうかの意思決定
1 → 10
- 事業にするための型を作り、他の人にも再現できるようにする
- 秀才や事業家が活躍
- 暗黙知が形式知に変わる
- ゴールは、型ができあがる (再現性ができる)
10 → 100
- 型で事業を拡大し、より効率化される。皆がよりうまくできるようになる
- 凡人が活躍し経営者が統率する
- 形式知の強化
- ゴールは、型で拡大しさらに効率化される (組織で勝手にまわる)
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