2013/09/23

「失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む」

「失敗」について、たまたま別の2冊の本に書いてあったことが心に響いたのでご紹介します。

■ 失敗を成長につなげるためには

1冊目はこちら、「凡人を達人に変える77の心得」。著者は野村克也氏。野村氏が監督をつとめていた時、ミーティングで選手によく話していたことをまとめたもの。随所にビジネスマンの場合にはこう当てはまるといった野球→一般的なビジネスの視点の切り替えが多く、日々の仕事にも考えさせられることが多い本でした。

77の心得の一つに、「言い訳をする人間」が伸び悩む理由、とあり、失敗について次のように書かれていました。

失敗をした時、なぜ人は言い訳をしたがるのか。これは、失敗と正面から向き合いたくないからである。失敗から逃げ出しているのだ。

だから、同じ失敗をまた繰り返す。私はよく講演や著書の中で、「失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む」と言っている。この意味は、失敗を多く経験すれば、成長するということではない。失敗した原因究明をし、それを次の機会につなげれば、成長の糧になるということである。

引用:書籍「凡人を達人に変える77の心得」

野村氏は、単に失敗を重ねるだけでは成長することはないと断言しています。

失敗をした後に何を考え、どう行動するかが大事であると。それができて失敗を次に活かせる。失敗と書いて「せいちょう」と読むことができるようになる。

そのためには、まずは失敗から逃げないことです。正面から向き合い、言い訳をしない。言い訳をしないから正面から向き合える。そして、原因を明らかにし、同じ失敗を繰り返さないこと。「言い訳は進歩の敵」であると。

■ 苦しい時に何を考えるか

2冊目は、「不格好経営―チームDeNAの挑戦」。DeNA の創業者である南場智子氏の著書です。

本書では、南場氏はDeNAは創業当初から現在に至るまで失敗や苦しい局面が多く書かれ、紆余曲折を経てきたことがわかります。そんな経験をしたからこそ言えるのだと思いますが、苦しい時には以下を意識すると書かれていました。

ひとつは、とんでもない苦境ほど、素晴らしい立ち直り方を魅せる格好のステージだと思って張り切ることにしている。

そしてもうひとつは、必ず後から振り返って、あれがあってよかったね、と言える大きなプラスアルファの拾い物をしようと考える。うまくいかないということは、負けず嫌いの私には耐えがたく、単に乗り越えるだけでは気持ちが収まらない。おつりが欲しい、そういうことだ。

3番目を付け加えるとすれば、命をとられるわけじゃないんだから、ということだろうか。たかがビジネス。おおらかにやってやれ、と。

引用:書籍「不格好経営―チームDeNAの挑戦」

2つ目の、「後から振り返り失敗があってよかったと思う」というのは、失敗をした時に冷静に考えられるようになると思いました。自分の経験を振り返っても、大きな失敗でも1年くらい立てば後から考えると笑い話というか、酒の肴になるものです。だとすれば、失敗直後も「来年には笑い話になる」と思うと、多少は肩の力を抜くことができます。

とはいえ、気持よく笑って話せるエピソードになるのか、苦笑いになるのかは、失敗をどう次に活かすかです。


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