2016/01/14

勝ち続けるプロゲーマー梅原大吾の努力はここが違う




東洋経済オンラインに、プロゲーマーの梅原大吾氏の記事が連載されています。
1回勝って終わる人と「勝ち続ける」人の差|東洋経済オンライン

14歳で日本一になり、17歳で世界チャンピオンとなった梅原氏。34歳の2016年1月現在も、第一線で勝ち続けています。

梅原氏による「仕事論」というテーマでのインタビュー記事です。

■ 勝ち続けるための努力

インタビューでは、高いモチベーションを何年にもわたって維持する秘訣について、印象的なことを語っていました。

――モチベーションを維持して、続けられる人=強いということでしょうか。

うーん、それはちょっと違います。ただ単に続けるだけではダメ。「数をこなす」ことと、「上手くなるか」は別問題です。

数をこなしていても、発見のない人っているんですよ。「あいつ、あんなにやってるのに上手くならないな」っていう人は、とりあえず数をこなした自分に「酔いしれている」にすぎない。

プロは、ある一定の数をこなした後、アプローチを変えなければならない時がきます。

乗り物で例えるなら、ある地点までは車で来られたけど、そこからは徒歩じゃないと進めません、とか、逆に、それまで徒歩できていたところが、車じゃないと先に進めない、というような感じです。

誰かが新しいことを発見したとして、その新しいことに対して工夫しないで数で埋めていこうとすると、行き詰まるんですね。

僕がいちばん意識しているのが、「本当にこれでいいのか」「なんでこれが有効なのか」と考えることです。

たとえ上手くいっていてもそれについて考えることを止めない。もちろん、時間をかければわかるもの、っていうのもあるんですよ。

数をこなす、時間を費やすだけの意味がある課題を発見できたら、そこから時間をかけて「実験」すれば答えが見つかる。

でも、何を実験したいのか、というのは、結局自分で発見するしかない。「自分で発見する」ことにいちばん意識を向けないといけないです。

1回勝って終わる人と「勝ち続ける」人の差|東洋経済オンラインから引用

梅原氏のこの話のポイントは3つあります。

1つ目は、努力していること自体に満足してはいけないということです。引用の前半で「数をこなしていても、発見のない人っているんですよ。とりあえず数をこなした自分に『酔いしれている』にすぎない」と言っている部分です。

2つ目は、意図的に変化をすることが大切という考え方です。「プロは、ある一定の数をこなした後、アプローチを変えなければならない時がきます」と述べています。

3つ目は、その変化を自分で気づかなければいけないということです。引用の最後で「何を実験したいのか、というのは、結局自分で発見するしかない。『自分で発見する』ことにいちばん意識を向けないといけないです」と強調されています。

■ 凡人を達人に変える「正しい努力の仕方」

梅原氏へのインタビュー記事を読んで思い出したのは、野村克也氏の著書「凡人を達人に変える77の心得」に書かれていた、正しい努力の仕方でした。

「『テーマのない努力』ほど無駄なものはない」からの引用です。

人より努力をしたのに、結果を出せない人は多い。

たとえば、表面的に見た時、ライバルよりも明らかに努力をしているピッチャーがいたとしよう。彼はいつも、誰よりも早く練習に出て、どのピッチャーよりも多く球を投げている。

それにもかかわらず、ライバルたちに追い越されていく。いつまでたっても結果が伴わない。これは、彼が「練習をたくさんした」というところで満足しているからだ。

つまり、「努力による結果」ではなく、「努力そのもの」が目的になっているのである。このような努力はマイナスにはならないだろうが、大きな成長を促す原動力にもならない。

野球選手がすべき努力とは具体的に何か?それは、長時間練習をすることではない。正しい努力は、「練習の過程で成長するヒントを見つける」ことだ。

何百球もの球を投げていると、時に自分でも考えられないような素晴らしい球が投げられることがある。キャッチャーから「今の球はいいぞ、もう一丁!」と言われて、全力で投げても同じような球は投げられない。そして、その場で感覚を忘れてしまう。

もし、ここで立ち止まり「なぜ、あんなに素晴らしい球を投げられたのか」というテーマを追及していけば、このピッチャーは大きく成長する。たまたま投げられた素晴らしい球が、いつでも投げられるようになる。

「凡人を達人に変える77の心得」から引用

共通することは、「努力することそのものが目的になってはいけない」と言っていることです。

そして、「本当にこれでいいのか」「なぜこれが有効なのか」と問い続ける姿勢です。




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