投稿日 2016/06/20

24時間以内のメール返信ルールを守るための Gmail の使い方をご紹介




メールというコミュニケーションを効率的にやるために、Gmail の使い方をご紹介します。

エントリー内容です。

  • いかにメール処理を効率良くするか
  • 受信トレイの工夫
  • ショートカット、検索方法、デザイン設定


いかにメール処理を効率良くするか


仕事のメールで、自分のルールは 「返信が必要なメールは、受信後24時間以内にレスをすること」 です。ゴールデンウィークや年末年始の休暇を除き、普段は土日も含めてこのルールは守っています。

メールの大部分は受け身の対応です。一日の受信メールのうち、多くは読むだけです。返信を必要とするメールも、来たものを返すので受動的なものです。自分から能動的にメールを送る件数は、受け身で処理するメールの件数に比べると少ないです。

受動的なメールに時間を使っていると、本来自分がやりたい仕事に時間を割けません。メール受信後の24時間以内で返答するためには、いかにメール処理を効率良くするかが大事になってきます。

今回のエントリーでは、24時間以内に仕事のメールを返信するルールを守るために、どんなメールの使い方をしているかをご紹介します。

なお、今の会社で使っているメールは、Google Apps for Work の Gmail を使っています。インターフェイスは @gmail.com と同じです。


受信トレイの工夫


Gmail でのメール処理を効率良くするためのポイントは、受信トレイの使い方です。少しの工夫をするだけで、メールに使う時間を減らし、かつ返信忘れも防げます。

受信トレイの私の考え方は、「受信トレイのメールはゼロの状態が理想」 です。

この理想を実現するために、具体的な工夫は次の2つです。

  • 受信トレイに入れない:優先度が高くなく緊急度も低いものは、受信トレイに入らないようにする。フィルタ機能を使う
  • 受信トレイに残さない:処理したメールを受信トレイから除いていく。アーカイブ機能を活用

以下、それぞれについて解説します。


1. フィルタ機能で、受信トレイに入れない

フィルタを使えば、指定した条件のメールを受信トレイからスキップし、指定フォルダに入れておくことができます。

フィルタ機能で受信トレイに入れない対象は、返信する必要がなく、定期的に送られてくるメールです。例えば、社内週次連絡メールや、グループメール、メルマガなどの外部からのものです。

これらのメールは受信後にその都度読むよりも、まとまった時間で一気にメールを処理します。受信トレイに入れておく必要はないので、他のフォルダにまとめて保管します。

フィルタ設定の方法は、パソコンの Gmail 画面の右上のギアアイコンからできます。

  1. ギアアイコン
  2. 設定 → (設定画面に遷移) 
  3. フィルタとブロック中のアドレス 
  4. 新しいフィルタを作成

フィルタ条件は、送信元のアドレスを From に入れる、件名を入れるなどで設定します。右下の 「続行」 をクリックし、次のページで 「受信トレイをスキップ (アーカイブする) 」 「ラベルを付ける」 の2つにチェックします。ラベルはフォルダのことで、適当な名前を入力します。

これで、指定条件のメールは受信トレイに入らない設定ができます。


2. 受信トレイの処理済メールはアーカイブする

受信トレイ内の処理済メールについてです。

メールを読み返答の必要がないものは受信トレイに残さずにアーカイブします。アーカイブは、受信トレイ内から消えますが 「すべてのメール」 には残ります。

アーカイブの方法は、メールを開いている状態でショートカット 「e」 を使います。メールの上部に下向き矢印を押してもアーカイブできます。

あるいは、メール送信時に 「青色の送信と ↓」 を押して送信すれば、送信後にアーカイブされます。メール送信は処理済なので、「送信と ↓」 を使うとよいです。

フィルタで受信トレイに入るメール件数を減らし、アーカイブで処理済メールを受信トレイから除外できれば、受信トレイ内に残っているものは、次のいずれかになります。

  1. 未読メール
  2. 既読したもので返信が必要なもの
  3. ざっと読んだが後でしっかり読む必要があるもの

つまり、未処理なメールだけが受信トレイに残ります。

受信トレイの理想的な状態は、メールが1件も残っていないことです。全てのメールが処理されていることです。

私が最低限で実現していることは、受信トレイ内に未読メールが常にゼロである状態です。長いメールでも開き、概要だけでも理解します。ポイントは、返信が必要なものかどうかと、どれくらいの緊急度で処理すればよいかを把握することです。

返信が必要なメールは常に受信トレイに残っていることで、返信忘れを防ぐことができます。処理済みのメールは全てアーカイブされているので、受信トレイで目に入るメールは全て何かしらの処理が必要なものです。

この状態を常に保つことで、「受信後の24時間以内に返信する」 ことが可能になります。


受信メールを見逃さない工夫


Chrome の Gmail 拡張機能で使っているのが、Checker Plus for Gmail™ です。

受信トレイでメールを受信すると即座にアイコンで表示されます。アイコンをクリックすればメールを確認でき、読んで処理済メールになる場合は、その場でアーカイブができます。Gmail ユーザーで Chrome を使っていれば便利な拡張機能です。


Gmail で重宝しているショートカット


Gmail でよく使う操作のショートカットキーを覚えておけば、処理が早くなります。Gmail では多くのショートカットが用意されています (一覧はこちら) 。

その中から、普段よく使っている便利なショートカットは以下です。

  • メールを読んだ後
    • アーカイブしてメール一覧に戻る:e
    • アーカイブせずにメール一覧に戻る:u
  • 送信のためにメールを書くとき
    • 全員に返信:a
    • 送信者のみに返信:r
    • 転送:f
    • メール新規作成:c
  • その他の便利なショートカット
    • 受信トレイに移動:g+i (g を押しながら i)
    • すべてのメールに移動:g+a (g を押しながら a)
    • Gmail 検索ボックスに移動:/


未読メールの検索方法


Gmail では未読メールを検索することができます。検索ボックスに 「is: unread」 と入力し検索すれば未読メールのみが表示されます。先ほどのショートカットを使えば、「/」 を押して 「is: unread」 です。

定期的に未読メールを検索することで、読まずに見逃していたメールを見つけ出すことができます。これで、未読メールはゼロが可能です。


無駄を削ぎ落とすための Gmail 表示設定


受信トレイに不要なメールを残さないこと、ショートカットを使うことも、突き詰めれば Gmail をいかにシンプルに使うかです。別の表現をすれば無駄なものを削ぎ落とすことです。

そのためにできる Gmail の工夫を最後にいくつかご紹介します。

  • メールの表示間隔は最小にする
  • 設定方法:
    1. ギアアイコン
    2. 表示間隔
    3. 最小
  • 表示言語を日本語から英語に変更
    • 英語表記で問題なければ英語をおすすめします
    • 比べるとわかりますが、日本語表示設定だと文字や間隔が大きくなり、英語のほうがシンプルです
    • これもギアアイコン → 設定で変更できます
  • Gmail テーマを 「ソフト グレー」 にする
    • この設定が最もシンプルで、無駄がないです
    • テーマ設定は好みによりますが、私は 「ソフト グレー」 のシンプルなものがよいです
    • 変更方法:ギアアイコン → テーマ


スマホでの Gmail は Inbox アプリがおすすめ


今回ご紹介した Gmail の工夫は、仕事用のメールを想定し、パソコンからの利用を前提にしています。

スマホで Gmail を使う場合は、Gmail アプリではなく Inbox がおすすめです。Android の方は Google Play から、iPhone / iPad の方は App Store からどうぞ。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。