2015/09/10

Google で活躍する 「ラーニングアニマル」 とは?




How Google Works - 私たちの働き方とマネジメント という本は興味深く読むことができた本でした。



本書の内容


内容を簡単に表現すると、次のようになります。

グーグルが求める人材である 「スマート・クリエイティブ」 を同社がいかに大切にしているか、彼ら彼女らが持つ能力を最大限に発揮するためにどういう環境や仕組みをつくり上げてきたのかです。

グーグルの企業文化、採用を非常に重視していること、人事や組織のあり方。スマートクリエティブに自由と権限を与え絶え間ないイノベーションをいかに実現するかです。


グーグルが大切にするスマートクリエイティブ


本書の一番のキーワードは 「スマート・クリエイティブ」 です。本書から引用すると以下の特徴を持っています。

伝統的な知識労働者と、ここ十数年私たちが一緒に働いてきたグーグルのエンジニアをはじめとする優秀な人材を比べてみると、後者がまったく違うタイプの労働者であることがわかる。

グーグルの社員は特定の任務にしばられていない。会社の情報やコンピューティング能力に自由にアクセスできる。リスクテイクをいとわず、またそうしたリスクをともなう取り組みが失敗したとしても処罰や不利益を受けることはない。職務や組織構造に束縛されることはなく、むしろ自分のアイデアを実行に移すように奨励されている。

納得できないことがあれば、黙ってはいない。退屈しやすく、しょっちゅう職務を変える。多才で、専門性とビジネススキルと創造力を併せ持っている。

要するに、少なくとも従来の意味での知識労働者ではないのだ。私たちが 「スマート・クリエイティブ」 と呼ぶ新種で、インターネットの世紀での成功のカギを握る存在だ。


ラーニングアニマルであれ


スマートクリエイティブになるためにはどんな姿勢が必要になるのでしょうか。そのヒントとして興味深かったのは、「ラーニング・アニマル」 であれ、ということでした。

とびきり優秀な人でも、変化のジェットコースターを目の当たりにすると、もっと安全なメリーゴーランドを選ぼうとするケースはやまほどある。心臓が飛び出しそうな体験、つまり過酷な現実に直面するのを避けようとするのだ。

ヘンリー・フォードは 「人は学習を辞めたとき老いる。20歳の老人もいれば、80歳の若者もいる。学びつづける者は若さを失わない。人生で何よりすばらしいのは、自分の心の若さを保つことだ」 と言った。

グーグルが採用したいのは、ジェットコースターを選ぶタイプ、つまり学習を続ける人々だ。彼ら”ラーニング・アニマル”は大きな変化に立ち向かい、それを楽しむ力を持っている。


ラーニングアニマルの特徴


自分のまわりを見て、あらためてラーニングアニマルだと感じる人がいます。

常に新しいことを学ぶ貪欲な姿勢があります。ただし、単に学ぶだけというわけではありません。学習を続けるだけではなく、学んだことを 「次」 に活かしているのです。

得られた情報や知識を、何が問題かの課題設定に使い、問題解決プロセスにも活用する。変化は当たり前と認識し、そのような環境でやっていくためには、自分の経験から持っている知識すらも、時には塗り替えることをいとわない人たちです。

「学ぶ → 学習内容を活かして成果を出す → 学ぶ → … 」 、という良いサイクルを、彼ら彼女らは回し続けているように見えます。それも、小さいサイクルを早く回しています。

もう1つ特徴を上げると、身近なラーニングアニマルの人たちは、何を学ぶべきかの取捨選択の基準が自分の中でクリアになっているように見えます。

自分の中でいくつもの課題意識があり、そのアンテナに引っかかったものを深掘りしていきます。

一方で、途中でこれは違うと感じたり、深掘りする必要はこれ以上はなさそうだと思えば、その時点で止める。結果、広げすぎず、その時々で必要なことに絞って、学びを続けているのではないでしょうか。


最後に


フォードの言葉を再度引用しておきます。

「人は学習を辞めたとき老いる。20歳の老人もいれば、80歳の若者もいる。学びつづける者は若さを失わない。人生で何よりすばらしいのは、自分の心の若さを保つことだ」



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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。