投稿日 2013/09/16

書評: 意思決定のための 「分析の技術」 - 最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (後正武)




意思決定のための 「分析の技術」 - 最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 という本をご紹介します。



本書の特徴


著者は元マッキンゼーの後正武氏です。分析技術の理論と具体例を体系的に説明しています。

初版は1998年です。現在までにビジネスや分析環境は変わっていますが、内容に全く古さは感じず、本質的なものでした。


本書の 「分析の定義」 「分析の目的」 


本書では、「分析とは物事の実態・本質を正しく理解するための作業の総称」 としています。

強調するのは、何のために分析をするのかです。
投稿日 2013/09/15

「選んだ選択肢を正しくする」という考え方

書籍「不格好経営―チームDeNAの挑戦」は、DeNA創業者である南場智子氏が書いた、創業〜現在に至るまで同社の歴史です。

印象に残ったのが、選択をする時の考え方でした。以下、本書からの引用です。
事業リーダーにとって、「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくする」ことが重要。決めるときも、実行するときも、リーダーに求められるのは胆力ではないだろうか。

引用:書籍「不格好経営―チームDeNAの挑戦」

リーダーなどの意思決定者にとって、何かを判断し決めるのは重要な仕事です。リーダーにしかできないこと。選択肢にAとBがあって、甲乙が付け難い場合、決定事項の影響が大きい場合、その分だけ迷いが生じます。

それでも最終的にはリーダーは自分が決めないといけないので、決断をする。一度決めれば、その意思決定を信じて前に進むしかないと、どこまで腹をくくれるかです。

決断も重要だが、その後の実行も同等かそれ以上に大切である、というのが南場氏の指摘です。実行を通じて、決めたことを成功させる、結果的に選択した方向を正しくさせる。選択肢が正しかったか/間違っていたかを決めるのは他でもない自分たちだという気概です。

A or Bの選択肢において、明らかにどちらかが劣っていない場合、よく自分自身が考えるようにするのは、AもBもどちらが正しくて、どちらが誤っているかではないということです。

AとBどちらを選んでも、その先にはAにはAの成功があり失敗もついてくる。一方のBもAとは違った成功/失敗がある。

今年、転職をしましたが、最後に自分の中で決める時によく考えていたことでした。「今の会社に残る」か「新しい会社にいく」の2つの選択肢。前職の仕事には大きな不満があるわけでもなく、むしろ恵まれた環境でした。それを手放し、全く新しい世界に入ることは自分にとって正しいことなのか。

その時にふと思ったのが、転職をする/しないの2つの選択には、選ぶ前には正しいも誤りもなくて、自分が選択をした後に正しかったものにする行動ができるかどうかだけ、ということでした。自分次第で選択結果を良かったものにも、そうでない状況にもできる。そう考えると目の前が晴れたように感じました。そして、「どうせやるなら難しいほうを選んでみよう」と思い、転職を決意しました。

これからも決めることは大小さまざまあると思います。その時にも活かしたい経験です。


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投稿日 2013/09/14

初めて知った親の教育方針




2013年9月、長女が生まれました。少しずつ親としての実感や責任を感じるようになっています。


親がアンケートに書いていたこと


自分の親があるアンケートに書いていた内容を知る機会がありました。以下はそのアンケートの質問と両親の回答です。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。