2012/10/06

ぼんやり頭にさようなら。脳が冴える日常生活のちょっとした工夫

最近なんとなく頭がぼんやりする。集中力が続かない。記憶力が衰えたような気がする。そんなふうに感じること、あったりしないでしょうか?

こんな状況をなおすには一時的な脳トレではなく、日常生活の少しの工夫次第で脳にとって良い習慣を身につけることができる。ちょっと前に読んだ「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」という本には、そのための具体的な方法が書かれていました。誰にでも簡単にできる方法が多く載っていて、実際に自分の生活に取り入れてみると確かに効果が実感できたので、いくつかをご紹介します。



■脳の働きを安定させるには生活のリズムが大事

まず重要なのは、生活のリズムを安定させること。朝は一定の時間に起き、夜もできるだけ早く寝るようにする。生活のリズムを安定させることで、脳の活動も安定するようです。朝7時ならそうと決めて、なるべく同じ時間に起きるという生活の原点をつくること。

朝起きてから脳が活発に動き始めるまでには、二時間程度かかるそうです。仕事で考えると、朝にぎりぎりに起きて急いで出社するよりは、9時から仕事がスタートなら7時には起きておくというイメージ。有効なのは単に二時間を過ごすよりも脳へのウォーミングアップ。足、手、口を意識的に動かしてみるとよいです。エレベーターではなくちょっとだけ階段を歩いてみる、同僚への挨拶だけではなく、簡単な会話を加えるとか。簡単なことでも脳にはいい刺激が生まれます。

■時間の制約をつくって集中力を高める

何かに集中している時は、頭の回転数が高い状態です。判断も早くできるし、同じ作業でもスピード感をもってできるあの感じ。締切前とか納品前の切羽詰まった時などによく起こる状況です。この脳の回転数は不思議なことに「頭の回転数を上げよう」と思っても、なかなかいつでも上げられるものではないですよね。集中したいと思えば思うほど、注意散漫になってしまうなんてこともよくあります。

本書に書かれていたことでなるほどと思ったのが、「脳の回転数を上げるには時間の制約が必要」という指摘。締切前のあの集中力がまさに典型で、何時までにこの仕事を終わらせないと、という状況にあるとき、脳の回転数が上がる=高い集中力を発揮できるのです。

仕事を効率よく行なうには、この性質を利用すると良いと思います。時間の制約をつくるために、締め切り時間で区切ってみる。実際に納期がなくても、このタスクを1時間で絶対に終わらせるという状況を自分でつくってみる。私自身がよくやるのが、タスクを細かく分解して、始めの簡単なタスクをウォーミングアップ代わりに「5分以内にやる」と決めて取りかかる。そうすると集中でてくるので、そのままの流れで仕事を進める。この時も30分以内に終わらすとか時間の制約をつくってみます。脳の回転数が高い状態はしばらく続くので、集中力が落ちてくるまではタスク+区切りの時間を次々に設定してそのまま持続できるようになります。

「頭の回転数を上げるには時間の制約が効果的」というのは、意識して使うととても有効です。ぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。

■問題解決を楽しんでみる

脳を鍛えるには前頭葉の力を高めることが有効とのこと。前頭葉は、思考や行動を組み立てる脳の中の司令塔のような役割を果たします。いわゆる脳トレも前頭葉を鍛えることに主眼が置かれているものが多いそう。

前頭葉を鍛えるのに有効なのが家事とか雑用だそうで、「めんどくさい」と思うものをこなすこと。自分の場合、仕事以外の日常の雑用は基本的に平日にはあまりやる時間がないので、処理をしていかないとたまってきます。面倒だと思って放置すると結局やり忘れることもしばしば。

この本を読んでからは日常の雑用への考え方が変わりました。面倒と思うことは脳を鍛えることにつながると無理やり自分を信じ込ませることからスタートしたのですが、土日にその週にたまった雑用をまとめてこなすようにしてます。平日に思いつく雑用タスクをその場でメモしておいて、週末に段取り決めて一気に片づける。これも時間の制約を設定すると良い感じです。雑用が終わった時の達成感も捨てたものじゃないんですよね。

もう1つ、前頭葉を鍛える方法で、何かの行動予定表や、開始から終了までのプロセス詳細を書くというものが紹介されていました。行動予定表は休みのものでも旅行の日程でもいいのですが、行動予定の全体像を把握し、いつ何をやるかを落とし込んでいく。予定表やプロセスを事前に整理することで、頭を使っている実感が得られます。

雑用をめんどくさがらずにやる、プロセスを書きあげることは、目の前の問題解決を主体的に取り組むことにつながると思っています。フランクな言い方をすると、問題解決を楽しむ姿勢。これが脳によい働きをもたらすのではないでしょうか。

■脳に良いアウトプットのちょっとした工夫

頭を使うにはインプットとアウトプットの関係が重要になります。インプットとアウトプットでも日常のちょっとした意識でずいぶん変わるもの。個人的には特にアウトプットがどれだけできるか、意識しているかが大切かなと思っています。アウトプットありきで行動しておくと、自然とインプット情報が増えます。例えば、これから聞く話を後で誰かに報告する時(上司とか)、後からの報告が大事な時ほど聞く内容をよりよく理解できたりします。

日常生活でのアウトプットは、何かの体験や知ったことを人に話すことや、フェイスブックやツイッターに上げることなど、工夫次第で色々とできます。この本に書かれていたのが、アウトプットの時に「たとえ話」を入れてみるといいこと。たとえ話を交えるということは、話そうとする内容を自分なりに解釈できていないといけません。また、例えが相手にとってわかりやすいかどうかも考えるので、自然と相手の立場になって話ができます。これが日常のアウトプットでできる脳の鍛え方。

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冒頭でも書きましたが、本書で紹介されている脳の鍛え方は日常生活のちょっとした工夫で実践できるものです。本書では15の習慣ということで、他にも色々と載っています。15個の全てを実践するのは難しいかもしれませんし、人によってはやる/やらないが分かれる習慣もありそうです。あまり負担になりすぎず、楽しみながら脳を鍛える。それがひいては日常生活をおもしろくし、人生を豊かにする。そんな趣旨で書かれている本でした。


脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
築山 節
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