2013/11/10

5分で1冊を読むような「速読」は、「熟読」があってのもの

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門の著者は佐藤優氏。

佐藤氏は、月平均で300冊以上を読み、多い月で500冊を超えるようです。1ヵ月で300冊ということは1日に10冊読んでいることになります。ちなみに本は4万冊を持っているとのこと。

この本は、タイトル通り佐藤氏の読書の仕方が紹介されています。年間300冊もどうやって読んでいるのかが気になります。

佐藤氏は読書の技法は3種類あるとします。超速読(5分)、速読(30分)、熟読。佐藤氏が言う速読と熟読の関係は「熟読のために速読がある」。速読の目的の1つが、時間をかけて読む必要のない本かどうかを判断すること。その本が自分にとって有益なのかを仕分けするのが速読です。1冊の本を5分くらいで読む超速読の方法は以下のとおりです。

超速読の技法:
  • 序文の最初の1ページと目次を読む
  • それ以外はひたすらページをめくる。文字は読まずページ全体を見る。気になる箇所は印をつける(シャーペンで印。ポストイット貼る or ページ折っておく)
  • 結論部のいちばん最後のページを読む
  • 本全体の印象をつかむ。同時にその本で読むべき箇所の当たりをつける

超速読の目的は、時間をかけて読むに値する本かを判断する仕分けと、この本はこの部分だけを重点的に読めばよいという当たりをつけることにあります。特徴はシャーペンで印をつけポストイットを貼るなど、本を「汚く読め」と言っている点です。

超速読をして、時間をかけて読む価値があると判断できれば熟読をします。読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門で役に立ったのは、超速読の方法よりも、1冊の本にじっくりと時間をかける熟読のほうでした。

もし時間が無限にあるのであれば、全ての本を熟読できます。しかし、現実はそうではありません。1日の中で読書にかけられる時間は限られており、もっと言うと人は死がある以上、人間は時間の制約という最大の制約条件を抱えています。だからこそ、有限の時間の中で、どの本を熟読し、どの本に時間をかけないかの判断が重要なのです。熟読ありきの速読です。

佐藤氏は熟読では3回は読めと言います。

熟読の技法:
  • 線を引きながらの通読。シャーペンで印をつけながら読む
  • 1回目で印をつけた部分で、特に重要だと思う部分をノートに写す
  • 結論部分を3回読み、再度通読

超速読では1冊に5分。熟読では数日、中には1週間を超える期間をかけます。それくらい時間を使って精読する価値があるかを判断するのが速読です。

人は一生の間に読める本の数は限られています。1週間に2冊ペースで読めば年間100冊。それを50年続けても5000冊程度です。世の中で存在する本に占めるわずかでしかありません。読む価値のある本にどれだけ巡り会えるか。速読と熟読を使い分け、読むべき有益な本にちゃんと時間をかけられるような目利きができるようにと思っています。




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