2013/07/21

父として子に何を語るか

「今、父は子に何を語るべきか」という本を読みました。タイトル通りに父親として子に何を語るべきかを、著者の人生観や日本社会、家族内での父親の立場/存在感の低下を指摘しながら書かれています。

9月上旬に自分の子ども(第一子)が生まれる予定で、あと1ヶ月半ほど。奥さんも先週から産休に入ったのでいよいよという感じです。そんな状況で本書を読んだので、自分だったら子どもに何を語るかを考えてみるきっかけになりました。

1.「大切なもの」を大切にしてほしい

言葉にすると当たり前に聞こえますが、自分にとって「大切なもの」をちゃんとその通りに大切にしてほしいと思っています。「大切なもの」は本人が大切と思うものなので、まずは自分にとって何が大切かを考えるところから。家族、友だち、自分が置かれた環境、食事、自分が好きなこと。

子どもは特に小さい時は好奇心の塊です。自分がおもしろいと思ったり、知りたい/疑問に思ったこと、親としては子どもの興味/関心を削がないようにしたいし、子どものやりたいことを尊重し、サポートできるような立ち位置でありたいと思っています。

自分が大切と思うことには、そう思う理由があるはず。好きだったり、楽しいと思う気持ちを大事にしてほしいです。自分の心に逆らうことなく、大切なものを大切にしてほしい。そこには感謝の気持ちも添えて。ちょっとしたことでも「ありがとう」と思え、それを言える子になってほしいなと思っています。

2.自分の頭で考え、自分で判断し決めること

小さい時に全て自分で考えて決めることは難しいかもしれませんが、なるべくは最終的には自分で決めてほしいと願っています。考えるため/決めるためのアドバイスだったり、判断材料を伝えることは親としてやるけど、決めるのは本人というスタンスです。

まずは自分の頭で考えること。時間がかかってもいいし、時にはミスジャッジをするかもしれません。それでも、最終的に自分で決めることを続けてほしい。ミスってもそこから学べばいいので。

時には親としての考えと、子どもの考えが異なるケースも出てきます。その時も、頭ごなしに子に伝えるのではなく、お互いになぜそう思うかを話せる関係でありたいです。その上で子どもの考えに理解できるのであれば、たとえ自分とは考え方が違っても尊重し、自分の考え/判断にそってあとは子に任せきることができるのが理想です。子どもにはその子の人生があるので、自分の人生は自分で決めるような子になってほしいなと思います。

3.死について(死生観)

生と死は難しいテーマですが、ここもすぐにではなくても自分なりの考えを持ってほしいと思っています。

私自身の場合で言うと、幼稚園くらいの時に人は死ぬとどうなる、みたいな話を聞きました。親から聞いたかどうかまでは記憶にないのですが、自分にとってショックだったのは、死ぬともう二度と生き返ることはないとわかったことでした。それまでは死んでも生き返るとなぜか思っていて、希望的な解釈が間違いとわかったことと、死ぬと永遠に生き返らずに死んだままということに強いショックを受けました。

初めは永遠という言葉の意味がまだうまく理解できなかったのですが、100年たっても、1000年、1万年たっても、どれだけ時間が過ぎても生き返ることはない、そうイメージできた時、永久に/永遠にという意味が実感できた記憶があります。

死ぬと二度と生き返ることはないとわかった後に思ったのは、親や家族が死んでいなくなってほしくない、友だちも死んでほしくない、そして自分はまだ死にたくない。夜になると死が不安で眠れなかったのをよく覚えています。

そのうち、いつかは自分も含めてみんな死ぬこともなんとなくわかってきました。いつか死ぬことがわかると、自分の時間や人生も有限なんだなということが、今言葉にするとこう言えるのですが、当時の自分もなんとなく実感できました。それ以来、自分の頭の隅っこに死がありました。何かのタイミングでふと考えるというか。時間を大切にするようになったし、人生もいつかは終わると考えられるようになりました。

死生観については、あまり子どもが小さい時にはテーマとしては難しいかもしれません。ちょっとずつ、例えばセミが1週間で死んでしまうことだったりの、身近なところから子どもと一緒に考えてみるといいかもしれません。

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先日、妊婦検診に付き添って、エコーによる胎内の様子を見せてもらいました。お医者さんに子どもが男の子or女の子を聞いてみたところ、女の子なのではとのこと。個人的には男の子が欲しかったのですが。奥さん曰く、一日中かなり動いているようなので、元気な子が生まれてくることを祈っています。


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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。