2012/05/26

何のために働くか? 「働き方革命」 を自分ごと化する




働き方革命 - あなたが今日から日本を変える方法 という本は、働くことについて、より広い視点で考えさせてくれる本です。



本書の内容


本書の内容紹介から引用です。

残業・休日出勤して、人生を会社に捧げる時代は過ぎ去った。長時間働いても、生産性が高くなければ意味がない。

誰よりも 「働きマン」 だった著者がどのように変わったか、そして仕事と共に家庭や社会にも貢献する新しいタイプの日本人像を示す。衰えゆく日本を変えるには、何よりも私たちの 「働き方」 を変えることが、最も早道だ。

なぜか?その答えは本書の中にある。

働きマンを変えたきっかけ


働きマンだった著者を変えたのは、2つのきっかけがありました。

著者が長時間労働という働き方に疑問を持つようになったのは、友人が鬱になったことでした。明るく優秀な友人が、まさか鬱になるとは思っていなかったそうです。

友人を苦しめた原因は職場での稚拙なマネジメントでした。業務量が膨大になったにも関わらず、上司からは何の解決策も提示されません。友人は押しつぶされてしまったのでした。

2つ目は、自分が代表を務める NPO 法人フローレンスの女性社員でした。その社員は優秀だったものの、「仕事が忙しくなり、家事の時間が減ったことで夫に怒られた」 と辞めてしまったことでした。

夫は仕事だけをし、妻は仕事と家事を行う。夫婦のいずれかが仕事を続けられない場合は、妻の方が仕事を辞める。こうした日本の職場環境を変えたいという思いです。

著者の問題意識


著者の問題意識は、がむしゃらに働きやパートナーとの時間を犠牲にする、肉体的にも精神的にも自分の健康を犠牲にする、それは本当に正しいことなのかということです。

著者の考え方は No です。働き方を変えることは、自分のことだけではなく、家族やパートナー、友人などの大切な人たちにも関係します。

働くとは 「傍 (はた) を楽 (らく) にすること」


著者の 「働くこと」 への考え方は、働くことは、傍 (はた) を楽 (らく) にすることです。妻・子・家族・友人・社会の全ての他者を楽にさせるために働くことです。

働くほど他者への貢献が増え、ひいては世の中が楽になる方向へシフトさせたいという考え方です。働くほど、自分やまわりを犠牲にすることとは真逆です。

会社で働きつつ、自分も含めた社会のために働く。働くことを他者と自分のために価値を生み出すことと捉え、職場でも地域でも価値を生み出していくことにつながるという考え方です。

そのためには働くを単に会社で仕事をするだけではなくプライベートにも拡張し、自分のライフビジョンの追求そのものとすることです。

本書を読んで印象的だったのは、働くことを 「仕事もプライベートも統合し一つのプロジェクトとして捉える」 という考え方でした。

何のために働くか


本書は、自分が何のために働くかへの視野を広げてくれました。

働くとは突き詰めて考えると、世の中の課題解決のためです。世の中にはありとあらゆる問題があり、1人で解決できるものもあれば、組織で解決していくことが必要のものもあります。

問題解決と同じ、時にはそれ以上に重要なのが問題発見と課題設定です。

解決すべき問題を見誤ると、問題解決も間違った方向に向かいます。自分が働くときに、問題発見から考えるような仕事をしたいです。

課題を自分で設定し、それを解決していく。そのプロセスや成果で自分も含めた他者を楽にする、社会を良くする。これが 「何のために働くか?」 の今の自分の答えです。

そのためには、会社での働くことのゴール、プライベートでのゴール、つまり自分の時間をどう使い、何を成し遂げるかをあらためて考えることが大事です。

本書 働き方革命 - あなたが今日から日本を変える方法 は、働くことを考えるにあたって示唆に富むものでした。



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多田 翼 (書いた人)