2012/06/09

行動科学マネジメント:夢をかなえるガネーシャの教えを実践するために


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本棚を整理してたら出てきた本が、夢をかなえるゾウ でした。読んだ方も多いかもしれません。2007年のベストセラーの1つです。



ガネーシャの教えは 「行動を起こし実行すること」


「夢をかなえるゾウ」 で言いたかったことは至ってシンプルです。自分を変えるには行動に移して実行すること、知るだけではなく自らで体験し継続させることです。

主人公に1日ずつガネーシャの課題が与えられます。課題は全部で29個あります。



1つ1つはどれもすぐにできそうなものが並んでいます。例えば、1つ目の靴をみがく、コンビニでお釣りを募金する、食事を腹八分におさえる、一日何かをやめてみる、毎日感謝するなどです。

行動を起こし、それを継続できてはじめて自分を変えることができます。大事なのは、夢をかなえるためには、行動の先に自分のゴールがないといけないことです。


簡単なことでも継続は難しい


一方で思うのは、当時この本を読んだ人は少なくとも100万人以上いて、そのうち、どれだけの人が書かれていたことを実行し、さらに今も続けているのか、ということです。

一見どれも簡単にできそうな課題です。しかし、それを実行に移すことのハードル、継続することは簡単ではありません。「自分を変えるためには何かを実行するしかない」 というのはその通りですが、もいつの間にかやめてしまうという楽なほうに流れているのが現実なのではないでしょうか。


行動に焦点を当てた 「IS 行動科学マネジメント」


では、行動に移し、継続するためには何かコツはないのでしょうか。

ヒントとしてご紹介したいのは、「IS 行動科学マネジメント」 です。行動に焦点を当てたマネジメント手法です。

書籍 リーダーのためのとっておきのスキル で紹介されています。



組織をマネジメントするための方法ですが、自分の行動を変えることにも応用できます。以下でご説明します。

IS 行動科学マネジメントは、5つのステップで構成されます。


1. やることを分解し、具体的に行動できるレベルまで落とし込む

やることが漠然としていたり、大きすぎると何から始めてよいかわからくなります。行動をしやすくするために、組織や部下が何をすればよいか、具体的に行動できるまで分解することが1つ目のステップです。

ポイントは、あいまいなレベルではなく具体的になるまで徹底的に細かくしていくことです。分解して具体的にしハードルを低くし、行動を起こしやすくするのが目的です。


2. 行動の核を見つける

分解した行動一覧の中からボトルネックを探します。

行動の核とは、経験の浅い人がつまずきやすい行動のこと、自分一人では難しいものです。反復して取り組まないとなかなか身に付かないものです。行動の核は、必要に応じて相手のレベルによってさらに分解することも必要です。


3. チェックリストを作る

分解した一連の行動をチェックリストにします。目的は、チェックリストで見える化し行動を促すことと、分解した行動のうち何ができて何ができていないかを把握することです。


4. 行動することを 「快」 につなげる

行動したことに対して労いや褒めるなどの 「快」 を与える仕組みをつくることです。インセンティブ設計が機能すれば、人は自発的に行動するようになります。義務 (have to) ではなく、主体的に (want to) 行動するような工夫です。

行動する → 快 (インセンティブ) → 次の行動、というサイクルをまわるようにします。自ら進んで行動するようになります。


5. 理念をインストールする

チームや組織、会社の理念に共感できているかです。理念を強制させるのではなく、共感してもらうこと、腹に落ちていることが大事です。


行動科学マネジメントの早起きへの応用


IS 行動科学マネジメントの考え方は、組織へのマネジメントだけではなく自分自身にも活用できます。新たに行動を起こすことにも役立ちます。

仕事のタスクで使っています。プライベートでは、今年になって朝起きる時間をそれまでよりも早くした際に使いました。

去年までは平日は6時に起床していました。ここ数か月は4時に起きられるようになり、平日も土日も習慣にできました。平日でも朝起きてから出社までにまとまった時間が作れたことは思ってた以上に大きかったです。

早起きができるようになったのは、IS 行動科学マネジメントの 「行動の分解」 「行動のボトルネックを見つける」 「行動に快を与える」 の3つでした。


1. 行動の分解

朝早く起きる、だけでは漠然としたタスクでした。分解したポイントは、早起きという一連の行動を前日の夜寝る前の行動も含めて具体化したことでした。

具体的には、寝る前に食べ過ぎないこと (食べても腹6分目くらいに抑える。帰宅が遅い時はヨーグルト程度にするなど) 、寝る前にネットやスマホを見ないことです。

行動の分解は起きた後にも適用しました。起床後に具体的に何をするかを明確にしました。


2. 行動のボトルネックを見つける

早起きのボトルネックは、ベッドから起き上がることでした。目覚ましを鳴らせば目は覚めるのですが、二度寝せずに起きて布団から立ち上がることがボトルネックでした。

ボトルネックは分解し行動できるにようにするために、どうやったらベッドから立ち上がれるかを工夫しました。身体を起こす動作や、り起きた後に何をするかをより細かくしました。


3. 行動に快を与える

朝早く起きるようになると、その分自分の時間が確保できます。朝は頭が冴えているので物事が普段以上に進みます。4時だと今の6月でもまだ日の出前なので、起きた後に日が昇ってきます。太陽より早く朝を迎えるのも気分がよいです。

早く起きることは、嫌々ではなく主体的に行動できていることが実感できています。それ自体が快です。


最後に


「夢をかなえるゾウ」 で出てくる変な神様ガネーシャの言葉で、印象的だった言葉を引用しておきます。

本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな

人間ちゅうのは不思議な生き物でな。自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。例えば・・・・・・親や。


※ 参考情報





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多田 翼 (書いた人)