2012/06/09

行動科学マネジメント:夢をかなえるガネーシャの教えを実践するために

本棚を整理してたら出てきたのが「夢をかなえるゾウ」でした。読んだ方も多いかもしれませんが、08年くらいのベストセラーの1つです(そういえば当時は「ホームレス中学生」とかも流行っていました)。

■ ガネーシャの教え:行動を起こし実行すること

「夢をかなえるゾウ」で言いたかったことは至ってシンプルです。自分を変えるには行動に移して実行すること、知るだけではなく自らで体験し継続させることです。

本書では主人公に1日ずつ与えられるガネーシャの課題が29個あります。1つ1つはどれもすぐにできそうなものが並んでいます。例えば、1つ目の「靴をみがく」や、他には、コンビニでお釣りを募金する、食事を腹八分におさえる、一日何かをやめてみる、毎日感謝する、です。

行動を起こし、それを継続させることで自分を変える。大事なのは「夢をかなえる」ためには、その行動の先に自分のゴールがないといけないことです。


引用:石田淳の行動科学マネジメント講座|株式会社日立ソリューションズ

一方で思うのは当時この本を読んだ人は少なくとも100万人以上いて、そのうち、どれだけの人が書かれていたことを実行し、さらに、今も続けているのか、ということです。一見どれも簡単にできそうな課題。でもそれを実行に移すことのハードル、継続することの難しさです。「自分を変えるためには何かを実行するしかない」というのはその通りだと思うけど、でもいつの間にか楽なほうに流れているのも現実なのではないでしょうか。

■ 行動を起こすためにオススメな「IS 行動科学マネジメント」

行動に焦点を当てたマネジメントに「IS 行動科学マネジメント」というものがあります。これは書籍「リーダーのためのとっておきのスキル」に書かれていたマネジメント手法です。組織をマネジメントするための方法ですが、自分の行動を変えることにも応用できます。

IS 行動科学マネジメントは大きく5つのステップがあります。

  1. 行動を分解し「行動のレパートリー」を与える:やることが漠然としていたり、大きすぎると何から始めてよいかわからくなるケースがありますが、まずは行動をしやすくするために組織や部下が何をすればよいかを分解するのが1つ目のステップ。ポイントは、あいまいなレベルではなく具体的になるまで徹底的に細かくしていくこと。分解して具体的にしハードルを低くすることで、行動を起こしやすくするのが目的です。
  2. 行動の核を見つける:次に、分解した行動一覧の中からボトルネックを探します。行動の核とは、経験の浅い人がつまずきやすい行動のことで自然にはできないこと。反復して取り組まないとなかなか身に付かないもの。行動の核については相手のレベルによってさらに分解することも必要になってきます。
  3. チェックリストを作る:分解した一連の行動をチェックリストにします。目的は、チェックリストで見える化することで行動するハードルを下げること、もう1つは分解した行動のうちできた/できないを把握すること。
  4. 行動することを「快」につなげる:これ、結構重要なポイントですが、行動したことに対して労いや褒めるなどの「快」を与えることと、それを仕組み化することです。ここをうまくやると、人は自発的に行動するようになる。Have to(~しなければいけない)ではなく、Want to(~したい)。行動する⇒快⇒次の行動、というサイクルがまわり、自ら進んで行動するようになると人は成長していきます。
  5. 理念をインストールする:チームや組織、会社の理念に共感してもらう。理念を強制させるのではなく、共感してもらうこと、腹に落ちていることが大事。

■ 行動科学マネジメントを早起きに応用してみると

IS 行動科学マネジメントの考え方は自分自身が行動を起こす、変えるのにも役立ちます。自分の場合は仕事のタスクで使っていることが多いのですが、仕事以外だと、今年になって朝起きる時間をそれまでよりも早くしたのにも使いました。

去年までは平日は6時前くらいの起床でしたが、ここ数か月は4時ぐらいに起きられるようになり、平日/土日に関係なく習慣化できました。平日でも朝起きてから出社までにまとまった時間が作れたことは思ってた以上に大きかったです。

早起きができるようになったのは、IS 行動科学マネジメントのうち、行動の分解、行動のボトルネックを見つける、行動に快を与える、の3つでした。

行動の分解:朝早く起きる、だけでは漠然としすぎてこれだけでは不十分でした。なので分解したのですが、ポイントと思うのが早起きという一連の行動を前日の夜寝る前の行動も含めて具体化したこと。

早起きの準備がいかにできるかで、これ結構重要。具体的には、寝る前に食べ過ぎないこと(食べても腹6分目くらいに抑える。帰宅が遅い時はヨーグルト程度に止めるなど)、寝る前にネットやスマホを見ないこと。いかにすぐに睡眠状態に入れ、かつ自分の身体が寝ることに集中できるかで、この2つだけでも効果ありました。

行動の分解は起きた後も分解するのも効果ありで、起きた後に具体的に何をするかを明確にしておきました。このように単に起きるだけではなく、寝る前と起きた後も含めどれだけ分解し具体的できるかが大事と思っています。

行動のボトルネックを見つける:早起きのボトルネックは、ベッドから起き上がることでした。目覚ましを鳴らせば目は覚めるのですが、そこから二度寝に向かわずに起きて布団から立ち上がること。これが超ボトルネック。

ボトルネックはさらに分解し行動できるにようにすることがポイントだったので、どうやったらベッドから立ち上がれるかを工夫し、身体を起こす動作だったり起きた後に何をするかもより細かくしてみました。

行動に快を与える:朝早く起きるようになると、その分自分の時間が確保できます。これだけでも気持ちのよいもので、さらに頭が冴えているので物事が普段以上に進みます。また、4時くらいだと今の6月でもまだ日の出前なので、起きた後に日が昇ってきます。なんとなく太陽より早く朝を迎えるのも気分がよかったり。

早く起きるということは、嫌々ではなく主体的に行動できていることが実感でき、それ自体が快なのです。いつの間にか習慣になっていました。

■ 最後に

「夢をかなえるゾウ」で出てくる変な神様:ガネーシャの言葉で、印象的だった言葉を引用しておきます。

本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな

人間ちゅうのは不思議な生き物では。自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。例えば・・・・・・親や。


※参考情報

ガネーシャの課題 by 夢をかなえるゾウ|check*pad.jp
行動科学マネジメント|WILL PM
第1回 業種・業態・企業規模、一切関係なし!短期間で組織を変える行動科学マネジメントとは?|「できない社員」が一気に伸びる 石田淳の行動科学マネジメント講座|株式会社日立ソリューションズ
第2回 「できない社員」を「できる社員」に変えるマネジメント|「できない社員」が一気に伸びる 石田淳の行動科学マネジメント講座|株式会社日立ソリューションズ
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