2014/01/19

世界の歴史を変えた日露戦争

世界の歴史という視点で見ると、15世紀の中頃から始まった大航海時代は、地球規模で大きな変化をもたらしました。

それまでは、ヨーロッパはヨーロッパ、アジアはアジアという閉じた世界で歴史が動いていました。もちろん、シルクロードを通じた貿易はあったし、モンゴル帝国がヨーロッパ世界に迫る時代もありましたが、大航海時代前の世界史では、それぞれの地域で起きた出来事が別の地域に大きな影響を及ぼすことはありませんでした。

ところが、コロンブスのアメリカ大陸発見に象徴されるように、大航海時代以後、世界が1つになったのです。欧米での歴史的事件が、アジア/アフリカにも直接影響するようになりました。

大航海時代以降の400年において何が起こったかを簡単に言うと、白人が有色人種の国/地域に進出し、植民地にしたという歴史です。

その後、1900年くらいまでは、南北アメリカ・アフリカ・アジアへの西洋の列強諸国が進出/侵略する時代でした。

この流れを大きく変えた事件が日露戦争です。




■日本史で見る日露戦争の意義

日本史の視点で日露戦争は、当時、最強の軍隊を持っている国とされていたロシアに対し、陸軍・海軍ともに日本が勝ったという出来事です。

日本にとってこの意味は大きく、明治になり開国して以来、日本は常に西洋諸国から植民地にされる可能性が安全保障上の最大の問題でした。中でも地理的に一番近いロシアが最も警戒する相手国。

日本にとって日露戦争の経費は17億円と言われ、当時の日本の国家予算で数年分の規模です。戦費の半分は外積でまかない、残りは国内で募集した国債や増税で捻出。まさに国が一丸となり、負ければ日本の植民地化が必至であろう、国の運命を左右する戦争が日露戦争でした。

戦い方も特筆すべきもので、海軍では下瀬火薬という画期的な新しい武器が有効であったこと、陸軍においても騎兵隊に機関銃を持たせるという誰もやったことのない戦法で、世界最強と言われていたロシアのコサック騎兵を破りました。

■世界史で見る日露戦争の意義

一方、日露戦争を世界史のレベルで見ると、先ほど書いたように、大航海時代以降の歴史を変えるきっかけになった事件でした。

その時代では劣等として見られていた黄色人種の小さな新興国が、白人国家を倒したのです。

日露戦争での日本の勝利、あるいは白人国家であるロシアの敗北を見て、世界の黄色人種の人たちの認識が変わりました。白人の帝国主義に苦しむアジア始め世界の諸国を奮起させ、民族独立への希望を与えたのです。ベトナム・インド・ビルマなどのアジアだけではなく、トルコ・エジプト・イランなどのアラブ諸国まで。

日露戦争は世界史を変えた1つのターニングポイントだったのです。


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