2013/03/03

今年こそ資産運用:本気で取り組みたいので戦略的に考えてみた

今年こそ本気で取り組もうと思っているのが資産運用です。

これまでも運用はしてはいたのですが、自分の中であまり考えてやってるとは言えず、「ちゃんと考えて運用しないと」とずっと思っていました。ここ最近は売買もなく保有しっぱなしの状態。

今回のエントリーでは、資産運用を再開するにあたり、自分の考え方や取り組み方を整理しています。

■資産運用と戦略

戦略とは、「あるべき姿」と「現状」の2つを結ぶものだと思っています。現状⇒あるべき姿(ゴール)にどうやってたどり着くかを考えるのが戦略。

資産についても同じ考え方で、「現状資産」と「目標資産」のギャップを埋めるのが資産運用だと考えています。人生設計から見た時に「いつまでに・どれだけの資産」というゴールを設定する。現状資産から見て足りない分を、資産運用でゴールにたどり着くイメージです。

戦略も戦略策定と戦略の実行の2つがあるように、もう少し細かく考えると資産についても、「資産設計」と「実際の資産運用」に分けることができます。
  • 現状の資産を把握する
  • あるべき姿を描く
  • 資産運用の戦略を考え、実行する

■現状の資産を把握する

まず取り組んだのは、自分が今持っているお金を知るところから。現金、銀行口座の預金、保有している金融商品、など全てのお金を見える化する作業です。なお、ここで言う資産には家電とかの持ち物は無視しています。売ればお金になるものなので資産と言えばそうですが、家にあるモノ(家電・家具・本・服・等々)を金額で見積もるのは現実的ではないと判断しました。

保有資産を、①現金/貯金、②日本株式、③外国株式、④外国債券の4カテゴリーに分け、使っている銀行口座や証券口座を確認し、全てをExcelシートで表にしました。

表のイメージはバランスシート(賃借対照表)の左側だけつくる感じで、自分の資産をBSのように流動資産と固定資産に分けています。流動か固定かの違いは、流動資産は生活用のお金としました。万が一で収入がゼロになっても1~2年は生活できる金額を流動資産として確保しています。

自分のBS(ただしモノは除く)をつくってみると、あらためて自分が今持っている資産とその配分が確認できます。これだけでもやってみた価値はありました。数字で全てを視覚化すると、すごくよくわかるんですよね。

■あるべき姿を設定する

次が、戦略のゴールとなる、あるべき姿を考えます。資産運用では「いつまでに」「どれくらいの資産にする」の2つで、人生設計から設定します。人生設計はざっくりとでもいいので、それぞれ何歳くらいでどんな人生になっているか、そのためにこれくらいのお金が必要かも、というのを色々と考えてみました。

人生設計の詳細はここでは触れませんが、今回、資産運用のゴールを「30年後に」「1億円」と設定しました。1億については、ゼロから1億をつくるのではなく、あくまで現在自分が持っている資産をスタートとしてのゴール設定です。

「30年」「1億」という目標は絶対的なものとは考えず、あくまで現時点でのゴールイメージです。未来はある程度の不確実性があるので、柔軟にしたいと思っています。仕事、生活環境、家族構成、政治、経済、などの変化に応じて適宜見直すことになるはず。

■戦略

「現状」と「あるべき姿」が明確になったので、ここからは戦略を考えるフェーズです。やったことは3つです。
  1. 許容できるリスクの確認
  2. 期待リターンの把握
  3. 目標とする資産配分(アセットアロケーション)の設定
やってみて実感したのは、これら3つは連動するので色々と数字を変えながら、ある程度の試行錯誤が必要ということ。目標資産配分によって、リスクや期待リターンが変わり、その逆も起こる。各数値を変えると、数字で遊んでいるような感覚でした。以下は、今回考えた上記3つの設定結果です。

1.目標の資産配分

現金/預金、日本株式、外国株式、外国債券の4カテゴリーで次のような資産配分としました。なお、外国債券は外貨建てMMFやFXを想定しています。
  • 現金/預金:15%
  • 日本株式:30%
  • 外国株式:30%
  • 外国債券:25%
資産配分は結構色々とつくってみましたが、現時点ではこれに落ち着きました。コモディティとかREITも興味がないわけではないのですが、まずはこれだけでの運用を考えています。配分としては、もう少し日本株式を多くしてもいいかなと思ってもいるのですが。

2.許容できるリスク

資産運用で重要だと思っているのが、上記の資産配分とリスクです。リスクとは不確実性の尺度で、要はこれくらいは損失が出ますよ、というあらかじめの把握です。覚悟とも言えます。

リスクの算出はさっき決めた資産配分とそれぞれのリスク値を使って加重平均で計算しました。リスク値には過去実績からの標準偏差を使って、標準偏差×2(2σ:確率95.4%)を使っています。

リスク加重平均の計算は資産配分×各リスクで、具体的には次のように「配分×(標準偏差×2)÷100」を計算しました。標準偏差は年間の数字です。
  • 現金/預金:15×7.2÷100=1.08
  • 日本株式:30×47.6÷100=14.28
  • 外国株式:30×37.8÷100=11.34
  • 外国債券:25×25.0÷100=6.25
なお、各資産の標準偏差×2の値は書籍「【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法」にあった過去実績データ(p.177)を利用しています(最新のデータが見つかれば随時更新したい)。

4つを合計すると32.95になります(加重平均値)。つまり、標準偏差×2で考えたリスクは±33%。意味としては「1年で最大でもマイナス33%分の損失が発生。それ以上はまず出ないだろう」となります。仮に1,000万円とすると、最大で330万ほどの損失が出るというリスクイメージです(+330万円もありえる)。

3.期待リターン

リスク同様に年率の期待リターンも資産配分と各リターンから加重平均で求めます。資産配分×各期待リターン。詳細の計算は省きますが、期待リターンは年率5.90%になりました。固めに考えリターン5%で設定することにしました。これは次の資産シュミレーションの前提となるものです。

■資産推移シュミレーション

資産配分と期待リターンから今後の資産がどう推移するのかシュミレーションをします。考え方は、目標とした30年を期待リターン5%の前提で、「現在の保有資産」と「これから積み立てる資産」の2つに分けてそれぞれどれだけ増えるかを計算します。これからの積み立てとは、例えば毎月5万積立とし、それを30年続けた場合のシュミレーションです。

ここから得られる結果が最初に決めた目標と乖離していないかを確認します。目標とシュミレーションに大きなズレがなければ、期待リターンの設定が期待としては妥当であるということにもなります(実際に期待リターン通りに運用し続けられるかは別ですが)。

以上、ここまでが現時点でやったことです。

■Next Step

この先にやることとして考えているのは、

各資産内で投資する金融商品の決定:運用方針はインデックス運用を考えています。日本株式なら個別株ではなくインデックス投資信託やETFに投資します。その投資先(商品)をどこにするかの選定が次のステップ。外国株式も同じ運用方針です。個別株は興味ありますが、インデックス中心の運用にする理由は、自分が金融のプロではないのと資産運用でそこまで時間がかけられなそうだから。外国債券は外貨建てMMFかFXを考えていて、どの通貨にどれだけ配分するかを決めることになります。

現在資産配分と目標資産配分のズレを直していく:現状では乖離があるので目標配分になるべく近づくように投資をします。投資先は↑で決めた各商品。おそらく1年くらいかけて投資時期を分散しつつ配分を目標値に合わせることになりそうです。

毎月の運用:月末or月初にその月の収入と支出をざっくりとでもいいので把握しようと思っています。特に支出がどれくらいあるのかをちゃんと数字で理解しておきたく、収入-支出から毎月の積立金額の妥当性もチェックしたい。

3ヶ月ごとの運用:2つあって、資産配分の確認と、目標資産配分と現実配分の調整(リバランス)。資産配分はほっておくと目標値からずれていくと思うので3ヶ月に1回くらいは是正しておきたいと思っています(いずれは年1回でもいいかも)。リバランスはその場で売買するよりも、積立金額を変えることを考えています。

1年ごとの運用:運用実績が資産シュミレーションの通りかを確認します。KPIとしては、実績リターンと期待リターン。この2つでかい離があるか、ある場合はその要因も理解する。そもそもの期待リターン設定が現実的ではないのか、マーケットの動きも含め、なぜそうなったかを考える。

★  ★  ★

運用は、なるべく無理なく継続できる仕組みにしたいと思っています。時間をかけすぎず・放置しすぎないように。かつ、資産運用のプロセス自体も楽しめればいいかなと。運用をすることで日本だけではなく世界のニュースにもアンテナが張れるだろうし、視野が広がればなお良しです。

最後に、今回のまとめです。
  • 現状把握:今持っている全ての資産を洗い出す(現状の資産配分を知る)
  • あるべき姿を描く:人生設計から「いつまでに・どのくらいの資産をつくる」の目標設定をする
  • 資産運用の戦略を考える:リスクの確認、期待リターンの設定、目標資産配分を決める。運用方針を考える
  • 戦略の実行:将来資産のシュミレーション、投資する金融商品の選定、目標資産配分が保たれているかを確認しながら、無理なく継続できる運用に




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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。