2013/04/28

転職活動で学んだ採用面接でよく聞かれる5つの質問

先週から新しい会社に転職しました。

転職を決めるプロセスでは他の会社にも面接だったりと転職活動を少ししていました。数は多くはなかったですが、マーケティングやマーケティングリサーチの会社、IT/ネット系、外資の戦略コンサルなどです。

転職活動を通じて思うのは、どの面接でも聞かれる内容は共通点があること。業界を問わず、面接官からの質問はだいたい5つくらいに集約できます。
  • あなたはなぜ今の会社を辞めるのか?なぜこの会社に入りたいのか?(転職動機)
  • これまでの仕事で成し遂げた最大の功績は何か?(成果)
  • これまで一番大きな/印象に残っている失敗は?その失敗から何を学んだか?(失敗と学び)
  • 短期と中長期での目標/やりたいことは?(今後の目標)
  • 専門分野についての質問。戦略コンサル系ではビジネスケースなども(ケースインタビュー)

今のところは新しい会社での仕事環境に魅力を感じているのですぐに転職活動をするつもりはないですが、自社の採用面接に関わることはありそうなので、上記の質問項目は自分が面接官になった時にも使えます。今回のエントリーでは、5つの質問項目について何を聞かれたかを整理しています。

1.転職動機

どの面接でも聞かれたのが「なぜ転職をするのか?」。2つあって、①今の会社を辞める/辞めたい理由と、②なぜ当社に希望しているのか。

辞める理由については、ネガティブな要素はあまり出さないほうがいいです。私自身が話していたのは、今の仕事に区切りがつくタイミングで社外も含めて今後の可能性を考えている、新しい環境にチャレンジしたい、今の会社を積極的にやめたいという気持ちはない、など。あくまでより良い仕事環境を探しているというスタンスを伝えていました。

入社希望については、その業界の魅力やこれまでの自分のキャリアとの関連性(どう貢献できるか)、入って何をやりたいか、それがこの会社である理由、を話しました。希望理由はなるべく具体的な話をすると面接官の反応も良かったです(追加で質問を受ける)。逆に言うと他の業界/会社でも通用するようなテンプレート的な回答だと、会話はあまり盛り上がらないように思います。

2.成果

自分のこれまでの仕事で何をやってきたかも王道な質問です。まずはキャリアの概要を聞かれ、その中で一番の成果は何か。面接官の質問意図としては、この人は何を達成したのか、どんな結果を出したのか。経験上、まずどんな結果を出したかを聞かれ、次にそのプロセスについての質問が来ました。

これまでの成果については、面接官が自分と同じ業界なのかどうかで説明量が違ってきます。ある程度バックグラウンドが共有できている相手なら話は早いですが、そうでない場合は話したい成果の背景やもともとの課題、今の自分の会社やクライント/業界にとってどんなインパクトがあるかも、(相手の反応を見つつ)説明したほうが良いです。

それと、成し遂げたことがチームでやったことなのか、自分一人での功績なのかも伝えます(もしくは向こうから聞かれる)。チームでの場合は自分の役割は何だったのか。

成果について話すときに重視していのは、単に「どれだけがんばったか/苦労したか」のプロセスよりも、やった結果はこうです、という成果にフォーカスすること。成果については具体的な数字や変化・業績への貢献を伝えると、聞く側も理解しやすく、その後の追加質問が出たりと話を続けることができます。

成果に対する面接官の質問意図は、結果が出せる人材かどうかを見ることだと思います。

3.失敗と学び

成果とセットで聞かれることが多かったのがこれまでの失敗談。この質問にどう回答するかで候補者の考え方/特徴がよく出ます。NGだと思うのは「これまで大きな失敗はしていない」。失敗をしない・大きな失敗談がないということは、仕事においてチャンレンジしていないということだからです(失敗をしない簡単な方法は挑戦しないこと)。

失敗談を話す時に心がけていたのは、具体性と客観性です。失敗が起こった背景・失敗の原因と(話せる範囲で)具体的な説明をしていました。また、失敗の当事者であったとしても第三者的な視点も交えるとよいです。

失敗とともに何を伝えるかで重要になるのは、その失敗から何を学んだのか。失敗やミス後の対策として何をしたのか、今後同じ失敗を起こさないために何が必要だと思うか、など、失敗を通じてどう成長したかです。

おそらく面接官として聞きたいのはこっちで、失敗から何を学習しどう活かしたのか。この話を業界が異なる人にもわかりやすく説明できるかどうかも問われます。

4.今後の目標

入社動機にも少し重なりますが、仮にその会社に入ったとして何をやりたいのか(短期的に)、5年後などの中長期で何をやっていきたいか。この時点でどれだけ具体的な目標を持っているかを聞かれます。

やりたいことは今後も変わることは当然なのですが、ポイントは現時点でどれだけ具体的なやりたいことへの思いとその理由を伝えられるか。こちらの回答内容から、面接官も「それならこういう仕事がある」「こんな事例が過去にあった」など、その会社のことを話してくれたりもします。

5.専門分野/ケースインタビュー

中途採用なのである程度の即戦力として使えるかどうかを確認するための質問です。自分の専門分野についてだったり、あとはコンサルでほぼ必ずあったがケースインタビューという質問形式。

ケースインタビューでは、①市場推定などのフェルミ推定系と、②実際のコンサル案件にありそうな題材、の2パターンがありました。

実際にあった例で言うと、①は日本のGDPや将来人口推移などの質問が急に来たり、②はデジカメメーカーの社長から「デジカメの新商品を出したいのだがアドバイスが欲しい」というケース。補足情報として自社のデジカメ出荷量や競合とのシェアデータなども与えられました。

このケースでは、最初にデジカメの市場規模を推定し、与えられた補足データからデジカメ市場の特徴やその会社が置かれている状況の説明を求められました。次に、新商品を出すにあたっての戦略の方向性をどうするか、課題設定や仮説と解決方法などと詳細に入っていきます。

ケースインタビューでは、まずは5分とか10分くらい考える時間をもらいます(面接官がその間席を外すこともある)。考察結果を簡単に伝えた後は、面接官と議論をしながら進めます。私自身はケース面接はおもしろいと思っていて、色々と頭を使えるというか、特に外資系コンサルの場合はプロのコンサルタントとディスカッションができる貴重な機会でした。

ケースでは答えに正解はないので、自分はこう考える、それに対して面接官はどう考えるかがわかり、ホワイトボードを使ったりと議論が盛り上がることもよくありました。相手はプロなので、こちらの考えに足りない視点を指摘してくれたりと、「なるほど」と思ったり、ディスカッション自体が楽しいと思える面接も多かったです。

★  ★  ★

今回は、中途採用の面接でよく聞かれる5つの質問を取り上げました。振り返って大事だと思うのは、
  • 面接官と会話のキャッチボールをすること
  • 聞かれたことに答えること

キャッチボールについては、聞かれた質問に一方的に話し続けるのではなく、概要をまず伝え(あえて詳細は話さずに)、面接官からの追加質問をされてからディテールを話していくほうがいいと思います。概要を答える時に相手からしてもらいたい次の質問を想定して、あえて詳しくは話さないイメージ。追加質問を呼び込む感じです。

キャッチボールができると、面接前の緊張もほぐれてくるし、面接官にとっても一方的に話されるよりも理解がしやすいはず。

「聞かれたこと」に答えるのも、当たり前に聞こえますが意識していないと意外にできないもの。会話のキャッチボールと共通しますが、相手の質問意図を理解した上で面接官の知りたいことをシンプルに答える。こちらから話しすぎずに、要は面接でも「会話」がどれだけスムーズにできるかです。

面接官の立場で考えると、質問と回答という会話のキャッチボールを通して、その人と働きたいかどうかを見る。結局はそれが評価ポイントになります。転職活動から学べたことは、今後に自分が面接官側になった時に役に立つと思っています。


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