2014/06/22

「答え」 を出すのは自分!という姿勢




マーケティングリサーチには大きく分けると定量調査と定性調査があります。

  • 定量調査:生活者の行動や意識を数で理解する
  • 定性調査:生活者の行動や態度の奥にある気持ちを理解する

例えば、自社の商品がどれくらいマーケットで知られているかを把握したい場合、200人にアンケートをかけて何%の人が認知しているかを確認するのが定量調査です。

その商品を使っている人にインタビューをしたり、自宅に伺って利用シーンや普段の生活も含めて調査するのが定性調査です。


インタビュー対象者に 「答え」 を求めない


以前に、定性調査 (インタビュー) に関わる機会がありました。

その時にあらためて思ったのが、インタビュー対象者に 「答えを求めないこと」 の大切さでした。自分たちが抱える課題に対して答えを出すのは、あくまで自分たちという意識です。

インタビュー対象者に求めるのは、生活者の立場としての素直な意見や声です。マーケターやリサーチャーの役割は、意見や声から課題解決に結びつくヒントを発見する、あるいは情報を解釈をすることです。

例えば、インタビューで、「どういう機能があればよいと思いますか?」 と聞くのは、生活者に直接答えを求めすぎています。

答えを求めるのではなく、現状において困っていることや、対象者本人ですら意識していないようなちょっとした不便を見つけます。「◯◯ はいいと思うんですけど…」 と言われた時に、「けど…」 を見逃さずに奥の気持ちをどれだけ掘っていけるかです。

マーケターやリサーチャーは何に気付き、どんな解釈をするかです。発見や得られた示唆からマーケティング課題に対して答えを出すのは、あくまで自分たちという姿勢です。


「答え」 を出すのはあくまで自分


答えをインタビュー対象者に求めないというのは、一般化して捉えることができます。

例えば、自分の中で決めきれないことを人に相談する時です。相談をしてヒントはもらうけど、最後に決めるのは自分であるというスタンスです。

別の例は、ビッグデータを使えば答えがわかるとは考えずに、データがビッグから読み取って解釈し、どんなインサイトを出すかは自分たちであるという意識です。データ自体がそこまでやってはくれません。

もちろん、求めている答えがずばり得られることもあります。ただ、始めからそれを期待するのか、「答えは自分で出す」 という意識でいるかの違いは大きいでしょう。

最新エントリー

多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。