2015/06/03

仕事を任せてもすぐには楽にならない。仕事を任せることの3つの勘違い

「自分でやった方が早い病」という本では、30代くらいのビジネスパーソンであれば、多くの人が当てはまる内容が指摘されています。以下は、本書の内容紹介からの引用です。
「まわりの人への任せ方がわからない」「いい仕事があがってこないから任せたくない」「教える時間がないから自分でやる」――。

これが「自分でやった方が早い」という病です。病が悪化すると、待っているのは“孤独な成功者”の姿です。「お金はあるが、つねに忙しくて、まわりに人がいない」「仕事の成功を一緒に喜ぶ仲間がいない」。それは本当に「幸せ」なのでしょうか?

本書ではリーダーシップ研修のプロが、自らの失敗体験を交えながら「本当の任せ方」「人の育て方」を披露します。仕事がデキるつもりでいても、成長がストップし、いつの間にか孤立してしまう恐ろしい病。特に30代以降のビジネスパーソン、必読です。




本書での指摘で印象的だったのは、仕事を任せることの3つの勘違いでした。本書からそれぞれについて引用すると、

①「任せる」は失敗が前提

まわりの人や部下に仕事を任せても、一回や二回でできることはありません。百回でも二百回でも失敗するのが当たり前です。そのことを前提にしておかないと、すぐに「こいつは使えない」という烙印を押す結果となってしまいます。

②「任せる」は「丸投げ」ではない

「任せる」は、まわりの人や部下に仕事を丸投げすることではありません。「お前に任せたから、あとは自由にやっといて。結果だけ報告してくれたいいよ」というのは、立派にまわりの人や部下が独り立ちできるようになってからです。(中略)

任せるけれど、すべて見ているし、細かくチェックもする。一挙手一投足を眺めて、脇からハラハラしながら見守る必要があります。いざとなればすぐに助けを出せる態勢を整えておくわけです。

③他人に任せても楽にはならない

まわりの人や部下に仕事を任せると楽になる。そう勘違いしている人も多いのですが、それはまわりの人が一人前だったり、部下が立派に成長してからの話です。最初は、必ず仕事量が増えるので、任せた本人の負担も大きくなります。

「任せたら自分は一切何もしなくていい」というのは「任せる」のゴールです。最初から理想像であるゴールを思い描いているために、「任せる」ことができないのです。

仕事を「任せる」と、より大変になるのは当たり前。それを勘違いしていると、より大変になったときに、「自分は被害者だ」と思ってしまいます。

ポイントは、まわりに任せたとしても短期的には自分の仕事は減らないこと。むしろ、任せたはずなのに負担は増え、「自分でやったほうが早い」状態になってしまいます。

しかし、「自分でやったほうが早い」と思い込み、実際に任せずに自分で抱えている限りは、いずれは限界が来てしまいます。だからこそ、短期的には任せることで自分の負担が増えたとしても、任せていかないといけないと本書では指摘します。

任せ方を色々試し時には失敗しながらも、そのプロセスを通じて、任された側だけではなく、任せる側も成長が促されます。

「自分がやったほうが早い病」を治すためには、単に仕事を振るテクニックを知ればいいわけではありません。この病気を治すとは、プレイヤーとしてのビジネスパーソンから、マネージャーの視点を持ち、実際にそれができる存在になることです。

任せることの3つの勘違いを頭に入れておけば、何度か任せたものの任せる前よりも負担が増え、「やっぱり自分でやるしかない」と思ってしまいそうになっても、もう少し長い目で見られるようになるのではないでしょうか。




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