2010/02/05

書籍 「ユニ・チャーム SAPS 経営の原点」


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ユニ・チャーム SAPS 経営の原点 という本をご紹介します。


ユニ・チャーム SAPS経営の原点―創業者高原慶一朗の経営哲学
二神 軍平
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 5161


SAPS とは


SAPS は、S:Schedule、A:Action、P:Performance、S:Schedule の頭文字です。それぞれの表す意味は次の通りです。

  • Schedule: 思考と行動のスケジュールを立てる
  • Action: 計画通りに実行する
  • Performance: 効果を測定し、反省点・改善点を抽出する 
  • Schedule: 今週の反省を活かし、次週の計画を立てる

まずはじめに、思考と行動のスケジュールとあります。SAPS の前提となるのは、「人生とは考えることと行動することの繰り返しであり、"正しい行動" と "正しい思考" が豊かで幸せな人生を送ることができる」 という考え方です。

人生が豊かにと聞くとやや大げさに聞こえるかもしれませんが、要するに、意識を強制することよりも行動を管理することをその方針とするものです。つまり、会社という組織内で人をどう管理するか、この解がユニ・チャーム社では SAPS マネジメント・モデルを用い、行動を管理し達成感を生む、と書いてあります。

以下、本で紹介されたことばの中で、個人的に気になったものを2つご紹介します。


コミュニケーションについて


  • Said ≠ Heard(言ったからといって、聞いてもらえたわけではない)
  • Heard ≠ Listened(”聞いて”もらえたからといって、”聴いて”もらえたわけではない)
  • Listened ≠ Understood(聴いてもらえたからといって、理解してもらえたわけではない)
  • Understood ≠ Agreed(理解してもらえたからといって、賛成してもらえたわけではない)
  • Agreed ≠ Convinced(賛成してもらえたからといって、納得し行動しようと思ってもらえたわけではない)


新しいことへの抵抗について


抵抗が起きる理由は以下の通りです。

  • いままでの惰性によるもの
  • 古くからの習慣は変えにくい
  • 新しいことを理解する努力は気が進まない
  • 新しいことを実施したとき、悪い結果が出るのを恐れる
  • 現在までのやり方や考え方が批判されることに対する反感がある

こうした抵抗を解消するために必要なのは、

  • 新しい方法の有利な点をわかりやすく説明する
  • 新しい案を採用しなかったときの不利益をわかりやすく説明する
  • 新しい変化に適応する方法を十分に研究しておく
  • できるだけ早期の時点から立案に参画してもらう
  • 抵抗についてフランクに話し合う

なぜこれら2つを取り上げたかというと、まさに今この両方ともを意識して行動しなければいけないと強く感じたからです。

というのは自分の所属している部署は、事業開発という部署。今の仕事は新規事業を立ち上げ、会社に利益をもたらすことです。さらに言うと、この事業が立ち上がった後にはこれに続く第二、第三のビジネスが展開できると考えています。(個人的には日本だけにとどまらないと思っています)

一方で、今までにない新しいものであるがゆえに、社内外での抵抗ももちろんあります。ある程度は事前に予想できていましたが、いざ現実に新しく変わるとなると、思った以上に 「新しいことへの抵抗」 を感じます。

新しいことへのデメリットもありますが、そのメリットのほうが大きい(だからこそ取り組んでいるのですが)のに、なぜ理解してもらえないのかです。

でも実は、その要因はこちらにあったのかもしれません。伝えたつもりのものが全く共有できていなかった、説明が具体的でなかったために当事者意識を持ってもらえなかった、コミュニケーションの場が不足していた、などなど、上記のことができていなかったのだと思います。

前述の Said だけして、Convinced となったのだと思わないように気をつけたいです。


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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。