
ビジネスにおいて、プロとして仕事ができているかどうかは、ある判断基準を持っています。
つくって、動かし、貢献する。
これができているかどうかを、常に意識するようにしています。以下、それぞれについて解説します。
つくって:自ら仕事をつくっているか
「つくって」 は、自分の判断で仕事をつくりだしているかどうかです。単に上司や同僚から言われたことをその通りに行なうのではなく、主体的に仕事を生み出しているかです。
小さなことでは、たとえ上司から降ってきた作業であっても、仕事を進める中で自分なりの創意工夫を加えたり、アウトプットに期待以上の価値を出すなどです。
もう少し大きなレベルでは、新しいプロジェクトを企画提案したり、新規ビジネスや部門をつくる、あるいは起業することも含まれます。
動かし:まわりを巻き込んでいるか
「動かし」 は、自分がつくりだした仕事をさらに価値のあるものにするため、同僚やチーム、クライアントを巻き込んでいくことです。仕事をつくっただけではなく、組織の業務にすることです。
大抵の仕事は自分1人で完結せず、他の人との協業で動くものです。自分が 「つくった」 仕事に他人も巻き込んでいくことは、その仕事がそれだけの価値を持つということです。
自分が提案した (つくった) 企画や業務、プロジェクトが認められ、実際に仕事として走りだした。自分だけではなく、さらに他のチームに協力を要請し一緒に働く人が増える。実際にお客さんに提供できる段階になった。
ここまでくると、「つくった」 仕事が実際に 「動いている」 状態になります。
貢献する:仕事で結果を出し貢献しているか
「貢献する」 は、動きだした仕事に結果が伴うことです。具体的には、売上がたったり、その仕事によって利益が生まれる状態です。
直接的な売上や利益につながらなくとも、社内の関係部署の役に立つようになった場合も含まれます。
自分がつくりだした仕事が、会社やチーム内あるいは組織間でまわるようになり、それが結果として何かしらの貢献できている状況です。
理想的には、社内や提供される顧客への貢献にとどまらず、業界や社会全体に貢献できていることです。
ビジネスパーソンとして、仕事をつくって、動かし、貢献しているかです。今の仕事がどの段階にあり、最終的な 「どんな形で誰に貢献するか」 をつくる段階から意識しておきたいことです。
日々の仕事において、こうした一歩引いて俯瞰した視点を忘れないようにしたいです。