2016/11/29

革新的な起業家に共通して見られる4つの思考パターン


Free Image on Pixabay


起業家精神についての研究


書籍 ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 に、クレイトン・クリステンセンらによる起業家精神についての研究論文が紹介されています。クリステンセンは 「イノベーションのジレンマ」 を唱えたことで有名です。

研究で対象になったのは、これまでに存在しなかった製品、サービス、技術を生み出した起業家です。クリステンセンたちは、彼ら/彼女らを Innovative entrepreneur (革新的な起業家) と名付けました。


4つの思考パターン


クリステンセンらが特に注目したのは Innovative entrepreneur の思考パターンです。革新的な起業家に共通する思考パターンは4つにまとめられました。

  • Questioning: 現状に常に疑問を投げかける態度。中でも重要な言葉は What if 。革新的な起業家たちは、事業を立ち上げる前から 「もし自分がこれをしたら (if) 、世の中はどうなるか (what) 」 を考え続ける
  • Observing: 自分が興味を持ったことを徹底的にしつこく観察する
  • Experimenting: 疑問と観察から仮説を立てて実験する態度。例えば Amazon 創業者のジェフ・ベゾスは小さい頃から自宅ガレージを実験室のように使っていた
  • Idea networking: 他者の知恵を活用する態度。例えば eBay 創始者のピエール・オミダイアは何か疑問ができたときに重要な思考パターンは、「自分がどう考えるか」 ではなく、「まずこの問いを誰と話すべきか」


共通点からの示唆


興味深い4つの共通点です。

1つ目の question で自分のまわりのことに興味関心があり、2つ目の observing では自分のアンテナに引っかかったことや違和感に注目し、徹底的に観察するのです。

疑問と観察から so what を考え、あるいは自分なりの仮説にします。仮説にするだけではなく、何かしらの方法で仮説を検証する思考/態度も持ち合わせています (3つ目の experimenting) 。

ここまででの自分が得た学びは、自らの中だけにとどめるのではなく積極的にまわりに共有したりアイデアをぶつけてフィードバックを求めます。これが4つ目の共通点である idea networking です。

「疑問に思う」 「観察する」 「仮設を立て検証する」 「他人の力や知恵を借りる」 は、特別な才能がなくても、いずれも取り入れられるやり方です。

最新エントリー

多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。