2016/11/26

脳の右側が損傷した子どもを授かり苦悩した夫婦。自分たちの未来を変えた発想の転換 (TED プレゼンより)


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TED のあるプレゼンをご紹介します。ある家族のストーリーで、夫婦が、2人の子どもであるマリオのことを話します。




最愛の息子に見つかった脳卒中


最愛の息子であるマリオは、生後10日で脳卒中が見つかりました。脳に損傷があり、マリオの脳の右側は欠けていたのです。

左半身の自由が利かないマリオに夫婦は苦しみます。マリオは正常になるのだろうか?充実した人生を送れるのか?という不安や葛藤です。


障害は問題ではなく成長の機会に


プレゼンでは、不安に直面した親が、いかにしてその状況を転換させていったのかが語られています。

リハビリを続ける中で、夫婦はあることに気付きます。

マリオが見ているのは自分たち親でした。息子にとって自分たち親は良い鏡であるべきではないかと気づきました。息子を障害があることを 「問題」 として扱うのではなく、息子は息子として見て自分たちの 「成長の機会」 として捉えようとしたのです。


授からなかったものではなく、授かったものに目を向ける


この発想の転換を機に、夫婦とマリオの時間は変わっていきます。

「マリオに受け継がせたい私たちの強みは何か?」 。自分たちが好きなことなど、マリオに見せられる最高のものを見せてやろうと決めたのです。

TED のコンセプトは Ideas worth spreading (広める価値のあるアイデア) です。夫婦がマリオの成長を通じて得たアイデアは以下でした。

Consider what you have as a gift. Consider what you miss just as an opportunity.

自分が授かったものを見つめ直し (授からなかったものばかりに目を向けるのではなく) 、授からなかったものはチャンスと考えることです。

夫婦の発想の転換は、自分たちが置かれた状況を受け入れ、前向きに捉えたことでした。前向きな姿勢になり、マリオとの関係が180度変わりました。


起きたことにどう対応するか


このストーリーを見て思ったのは、大切なのは自分たちに起こったことではなく、起きたことにどう対応するかということです。ネガティブなことに蓋をしたり目を背けるのではなく、一旦は受け入れ、その上でどうその状況をどう捉えるかです。

TED でのプレゼンでは最後に、最愛の息子であるマリオがステージに登場します。

困難な状況であっても、「できない理由」 ではなく 「できる理由」 にフォーカスし、前向きに考え行動すれば未来は変わります。元気なマリオの姿を見て、あらためてそんなことを考えさせられました。

プレゼンの動画と日本語のスクリプトは、こちらの TED のページにあります。興味のある方はぜひご覧ください。

Roberto D'Angelo + Francesca Fedeli: In our baby's illness, a life lesson | TED.com

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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。