2017/07/05

因果関係か相関関係かを見分ける方法。価値を出しているかを見極める方法


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データ分析を特集した 週刊東洋経済 2017年6/3号 に、「相関関係と因果関係 - 正しく見分けるコツ」 という記事がありました。記事執筆は慶応大学准教授の中室牧子氏です (肩書は2017年7月現在) 。



因果関係を見分ける方法


紹介されていた因果関係か相関関係かの見分け方は、「もし “原因と想定されるもの” がなくても、同じ結果になるだろうか」 と考えることです。

因果関係があるということは、結果に影響を与える原因が存在します。逆に言えば、その原因を取り除けば同じ結果は起こり得ません。

因果関係を見分ける方法 「もし原因がなくても同じ結果になるか」 「もし ○○ がなければ結果が異なるのではないか」 が書かれた記事を読んで思ったのは、この考え方は他にも応用ができることです。


その会議に参加すべきか


例えば、仕事での会議です。自分が出席するべき会議かどうかを見極めることに使えます。

毎週や毎月などの定例会議があるとします。その会議は本当に自分が参加するべきなのか、それとも出席せずにその時間を他に使ったほうがよいかです。

参加し終わった会議について、その会議に出た意味があったかを判断をするために、「もし自分がその会議に参加しなかったら、会議は同じ結果になったか」 を考えます。

自分が会議に参加した時の発言や質問によって、会議を活性化できたか、会議での意思決定に貢献できたかです。それとも、単に参加して座っているだけで発言しなかったので、会議に影響がなかったかです。

因果関係として捉えると、会議での自分の発言や振る舞いが 「原因」 、会議で決まったことが 「結果」 です。

自分の会議での影響力という原因を取り除いても結果が変わらないと言えるなら、自分はその会議に参加する意義は小さいでしょう。少なくとも会議への貢献度という観点からはありません。あるとすれば、会議で話し合われたことの情報収集としてで、その情報が有益である場合です。


自分がやった仕事で貢献できたか


自分は仕事でどんな価値を出しているかを見ることもできます。自分の成果を 「原因」 とし、自分のチームや所属部門、会社全体にどう影響するかが 「結果」 です。

例えば、自分が担当したデータ分析、作成したレポートがあるとします。もし成果物がなかったとしたら、チームの貢献や組織の業績は同じ結果になるかを冷静に見極めます。

データ分析であれば、分析からわかったことが受け手にとっては 「なるほど」 で終わるのか、得られた示唆が実際に意思決定や次の行動に役に立ったかです。意思決定の判断に使われたのであれば、もし自分がつくりだした 「原因」 は 「結果」 に貢献できたと言えます。


自分自身の存在意義を問う


他の応用として、もっと大きな視点では、自分自身の存在意義はどこにあるのかを考える質問になります。

もし自分が今の会社の所属組織にいなければ、自分の組織はどうなるかです。これに対して具体的な貢献が見えてくれば、それは所属組織における自分の存在価値です。

他にも、家族における自分の役割、地域社会やコミュニティでの自分の貢献度合いを見極めることができます。


価値を見極める


因果関係があるかを考える方法の応用をいくつかご紹介しました。

共通しているのは、価値が出せているかを見極めることです。原因 → 結果となれば因果関係があると言えます。「原因」 を 「価値を出すための振る舞い」 と置き換え、実際に価値が出せたか、出せたのであればどのような価値だったかを振り返るという応用です。



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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。