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転職活動や就職活動での採用面接では、その場で簡単に答えられないような質問をされます。
今回は、採用面接での質問の対応について書いています。
エントリー内容です。
- 採用面接でのトリッキーな質問、質問する側の意図
- 普段の仕事で工夫していることは何か
- 当社の商品・サービスの問題点と解決アプローチは何か
採用面接でのトリッキーな質問
Business Insider が、採用面接で聞かれた難しい質問を紹介しています (2017年7月9日) 。
参考:必要なのは地頭力?採用面接で聞かれた25のトリッキーな質問|BUSINESS INSIDER JAPAN
載っていた質問は、例えば以下でした。
- 最も尊敬するリーダーは誰ですか? - ボストン・コンサルティング・グループ (アソシエイト)
- 人生の今の段階で、稼ぐことと学ぶことのどちらが好きですか? - グーグル (ソフトウェアエンジニア)
- ここ4年間で、最高の日と最低の日について教えてください - アップル (エンジニアリングプロジェクト・マネジャー)
これらの質問は、質問される側からすると、面接の場で急に聞かれると答えに困ってしまうかもしれません。なぜこのような質問が存在するのでしょうか?
質問する側の意図
ここからは、面接官の立場で考えます。面接する側は、どのような意図でこのような質問をするのでしょうか?
これらの質問は、明確な答えが1つに決まっているわけではありません。答えがない質問とも言えます。
答えが1つではないからこそ、質問をします。意図は、答えがすぐに出ない質問を聞き、相手がどのように対応するかを見るためです。具体的には、面接する側は次のようなことを見ます。
- 突然の質問に、面接対象者はどのような表情や仕草をするか
- 質問の確認や意図を把握するなど、受け答えの仕方
- 答えのない質問に答えるために、どういう発想・着眼点・問題意識で考えたか
- 自分の答えや考えのロジック、説明の仕方 (簡潔にわかりやすいか)
面接官の立場で言えば、面接対象者のことを知りたいのは、どのような考え方をする人か、会社や企業文化に合う人か、その人と一緒に働きたいと思えるかなどです。
面接という緊張感や制約のある場で、前触れもなく質問をし、どんな反応をし、行動や思考をするかを見ます。以上を総合して、面接対象者について知ることが目的です。
普段の仕事で工夫していることは何か
トリッキーな質問とは、一人ひとりの答えが異なる質問です。面接対象者の仕事のやり方を知るためには、普段から仕事の仕方で工夫していることを聞くのも有効でしょう。
例えば、会議の仕切り方や準備、パソコンでのファイル等の情報管理、メール管理などです。
ここでもポイントは、唯一の正解がない質問に対してどんな反応をするかで、面接対象者の人となりを理解することです。
当社の商品・サービスの問題点と解決アプローチは何か
トリッキーな質問ではありませんが、面接対象者に 「当社の商品またはサービスから1つ、現状の問題とそれを解決するために何が考えられるか」 を聞く質問もあります。面接者の考え方や、採用面接を受ける会社についてどの程度の知識があるかが見えてきます。
この質問も答えがないので、面接対象者がどの商品やサービスを選ぶか、選んだ理由、問題意識はどの程度に持っているか、そして、問題に対する課題解決のアプローチをどのように考えるかです。
面接対象者は、自分の志望動機ほどは面接の前に準備ができていないでしょう。面接の場で突然質問されて、どのような受け答えをするかです。
最後に
前回の転職の時に、採用面接でよく聞かれた質問は共通点がありました。こちらは、別のエントリーで書いています。
今回のエントリーとも関連するので、ぜひご覧ください。