2017/07/29

書評: 長く健康でいたければ、「背伸び」 をしなさい (仲野孝明)


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長く健康でいたければ、「背伸び」 をしなさい という本をご紹介します。



本書の内容


以下は内容紹介から抜粋した引用です。

96% の患者が絶賛!たった30秒の習慣を取り入れるだけで、15万人の体を治した健康法。

デスクワークの多い人をはじめ、肩こりや腰痛などに悩む人はたくさんいます。そしてそれを解消するために、「姿勢」 が大切であることが、言及されるようになりました。しかし、「姿勢」 は肩こりや腰痛を引き起こすだけではありません。じつに多くの症状を引き起こす要因になっているのです。

著者の仲野先生は、0歳から108歳まで15万人以上の体を治療してきて、体のさまざまな不調が治るのを実証してきました。正しい姿勢は、私たちの健康を司る最重要ポイントなのです。

「正しい姿勢」 といっても難しくはありません。正しい姿勢をとるためにやるべきことは、たった1つしかないからです。正しい姿勢をもたらすたった1つの動作――、それが 「背伸び」 です。


正しい姿勢とは


本書には、体の歪みは 「頭の位置」 に起因すると書かれています。人間の体を全体で見た時に、頭の位置が背骨の真上にきていない人は、体が歪んでいる状態とのことです。頭の位置は、正しい姿勢かどうかのバロメーターになります。

では、正しい姿勢とはどのような状態なのでしょうか。本書で紹介されている正しい姿勢のポイントは2つです。

  • 体を効率よく支え、動かせる状態
  • 体への負担が少ない状態

人は正しい姿勢であるとき 「まっすぐ」 になります。本書には、まっすぐはランニングやウォーキングをはじめ、全ての運動の基本中の基本である、と書かれています。


正しい姿勢にするための3つのエクササイズ


まっすぐになるために、この本に紹介されているのは3つの背伸びの方法です。

1. かんたん背伸び

  •  「耳の後ろ」 を上に引き上げて上体を伸ばす
  • ポイントは耳ではなく 「耳の後ろ」 。耳の後ろとは耳から 1cm 後方の場所を指す
  • 耳の後ろを上げるように意識すると、「あごを引く」 「胸を張る」 「肩甲骨を寄せる」 の3つ状態が同時にできる

2. しっかり背伸び

  • 足を平行に肩幅に開く。足裏の三点 (親指・小指の付け根・かかと) で重心をとって立つ
  • 手を正面で組んで手のひらを返す。肘を伸ばして腕を真上にあげていく。手の甲を見ながらも顔も一緒に上げていく
  • 自分の体を上と下で引っ張り合うようにして体を思い切り伸ばす
  • あごを引くような感じで顔を正面に戻す。ゆっくりと手を左右におろす

3. 座りながら背伸び

  • イスに深く腰掛ける。背もたれと腰の間にすきまをつくらないようにする
  • 骨盤を立て、イスの座面に坐骨を突き立てるようなイメージで座る。坐骨に上半身を乗せれば、立っているときと同じ状態の姿勢が保てる
  •  「かんたん背伸び」 もしくは 「しっかり背伸び 2~4 」 を行なう
  • イスの座面が大きすぎて、すきまが空いてしまうようなら、腰のところにクッションを入れると姿勢が整う


耳の後ろを引き上げる


本書で参考になったのは、1つ目の 「かんたん背伸び」 でした。特に、耳の 1cm 後ろを上に引き上げると姿勢が正しくなることです。これを知ることができただけでも本書を読む価値はありました。

実際にやってみると、「耳の後ろを上げる」 というたった1つのことを意識して行なうだけで、あごが引き、胸が張り、腰 (お腹) の位置も体の中心になります。この本を読んで日常的に心がけて実践すると、自分の姿勢が良くなったことが実感できました。


正しい姿勢で歩くために


もう1つ、取り入れた方法は、歩いている時の視線の位置です。

目線を建物の2階の高さにして歩くことです。焦点の距離は今まで通りにし、目線を2階の高さに上げると、正しい姿勢を維持しながら歩くことができます。本書によれば、正しい姿勢を保ったまま、体幹を効率的に使って歩けるとのことです。

本に書いてあったことではなく私自身のやり方ですが、目線を 15~30m くらい先にある道路標識 (止まれや速度制限など) くらいの高さにしています。

目線を上げ、先ほどの 「耳の後ろを上げる」 を意識すれば、まっすぐの姿勢で歩くことができます。正しい姿勢のまま歩くと、気持ちも引き締まるような感覚を持てます。


最後に


本書の内容紹介から再び抜粋して引用します。

私たちの体は背伸びをしたときに、「正しい姿勢」 になるようにできています。誰でも、たった30秒で理想的な姿勢になることができるのです。

状況にあわせて背伸びを行えば、無理なく習慣化でき、さらに効果的に健康に近づけます。ウォーキングやランニングで活用すれば疲れにくくなるなど、まさに、どこでもできる 「最強の健康法」 です。

日々の体調不良をはじめ、健康でいられないというのはとてもつらいことです。少しでも長く健康でいられるように、ちょっと背伸びした習慣を送る。そのための方法がたくさん詰まった一冊です。



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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。