2017/07/01

書評: 頭を 5cm ずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る! - 一日3分の姿勢矯正エクササイズ (綾田英樹)


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頭を 5cm ずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る! - 一日3分の姿勢矯正エクササイズ という本をご紹介します。



本書の内容


以下は、内容紹介からの引用です。

本書は、次の3つの部分からなります。

(1) 慢性的な腰痛・肩こり・首痛・頭痛などが 「頭を前に出した姿勢」 に原因があることをまず説明する。
(2) そうした 「悪い姿勢」 で体が痛む人の実例をあげ、「正しい姿勢」 とは何か、を示す。
(3) 正しい姿勢にするために頭の位置を動かす3分エクササイズを紹介し、痛みの解消に導く――。

もしも、「自分は姿勢が悪い」 と自覚している人が体に慢性的な痛みも感じているのであれば、頭の位置を確認することで活路を見いだせるかもしれません。著書は、姿勢矯正に力を入れているカイロプラクティックの専門家。これまで2000人を治療してきたエッセンスを誌上で公開します。


猫背や腰が曲がるのは 「原因」 ではなく 「結果」


この本を読んでの学びは、姿勢を正しくするために 「頭の位置」 を変える (本来の位置に戻す) ということでした。

読む前は、姿勢が悪くなる因果関係を正しく理解していませんでした。背中が丸くなる猫背や腰が曲がることによって姿勢が悪くなると思っていましたが、猫背や腰が曲がっているのは 「原因」 ではなく 「結果」 でした (本を読んで知った時は目から鱗でした) 。

原因は、頭が前に出たりアゴが突き出るような体勢でした。頭が前に出ると身体のバランスが崩れます。バランスを維持するために、猫背や腰が曲がります。頭が前に出ている姿勢の典型は、デスクでのパソコンや、立っている時にスマホを見ている時です。

本書では、以下のように整理されています。

  • 悪い姿勢と頭部の関係。頭が前に出たりアゴが突き出るような状態が、猫背などの姿勢を悪くする原因となる (事象)
  • 頭が前に出ると、なぜ姿勢が悪くなり、首や腰の痛みが起こるのか (理由)
  • 正しい姿勢とは何か。前に出た頭を本来の位置に戻し、正しい姿勢にするための具体的なエクササイズ方法 (解決法)

今回のエントリーでは、立っている時と座っている時のそれぞれについて、悪い姿勢と正しい姿勢を比較し、正しい姿勢でいるためのポイントをご紹介します。最後に、著者が推奨するエクササイズをご紹介します。


身体に良い姿勢の条件


本書で書かれていた身体に良い姿勢は、次の3つを満たします。

  • 疲れにくいこと。身体的に楽である。その姿勢でいたいと思える
  • 体の一部に過剰な負担がかからない。全身で負荷を分散できている
  • 動きやすいこと。その姿勢から次の動作へ無理なくできる


立っている時の悪い姿勢


悪い姿勢のイメージです。以下の図は著者のサイトからの引用です。左が悪い姿勢、 右が良い姿勢です。


引用:姿勢矯正と健康|姿勢インフォメーション

左の悪い姿勢でのポイントは、頭が前に突き出ていることです。悪い姿勢の原因は頭の位置で、背中が曲がって猫背になったりお腹が前に出るのは結果なのです。


なぜ姿勢が悪くなるのか


姿勢が悪くなるのは、頭が前に出るとアンバランスになった体勢を、背中や腰などの他の部位の位置をずらして調整しているからです。具体的には、首から背中にかけて曲がる (猫背) 、お腹が前に出る、お尻が後ろに出る状態です。

デスクワークで一日パソコンに向かっている状況や、スマホを覗き込むように見ている体勢では、本人の自覚がなくても頭が前に突き出ます。

この状態が続けば、首や背中、腰の特定の箇所に体重の負荷が集中します。まわりの筋肉が硬直したり、関節への過剰な負荷が発生し、痛みを引き起こします。

これまで私は、猫背や腰が曲がっている状態を本来の正しい姿勢にするためは、胸を張ったり、腰を反るように前に出すことだと思っていました。

しかし、そうではなく、前に突き出してしまっている頭を後ろに引くことがポイントでした。胸や腰ではなく、頭なのが目から鱗でした。


立っている時の正しい姿勢


正しい姿勢では、負荷が分散します。正しい姿勢は次のようなイメージです。全体的な見た目は、「すらっと、自然でやさしい」 という印象を与えます。


引用:図解:体に良い正しい姿勢|姿勢インフォメーション


座っている時の悪い姿勢


椅子に座っている状態での悪い姿勢の例です。


引用:姿勢を悪くする4つの座り方|姿勢インフォメーション

赤色でハイライトされているように、4つの座り方に共通しているのは背中が 「くの字」 に曲がっていることです。バランスが崩れた座り方なので、身体の特に肩と腰に強い負担がかかっています。腰痛や肩こりが起こる原因となります。


座っている時の正しい姿勢


座っている時の正しい姿勢は、次のイメージです。


引用:正しい座り方とは|姿勢インフォメーション

背中が適度なS字カーブになっています。立っている時の正しい姿勢と同じ背中の形です。

図の赤線は体の重心位置を示しています。重心は頭から肩の中心を通り、お尻の中心からやや前方にある座骨を通っています。座骨は骨盤の中心で、座骨に重心があれば体は安定し、身体にとって自然な座り方になります。


アゴを引いて頭を後ろに戻す


前に突き出てしまっている頭の位置を後ろに戻すと、確かに姿勢が正せる感覚が得られました。アゴを引いて後ろに戻すような感じです。

頭が後ろに移動すれば、連動して背中が真っ直ぐになり、腰も曲がらず自然な位置になります。座っている状態でも立っている姿勢でも同じです。

この本を読む前は、姿勢を正しくするためには胸を張ることだと思っていました。しかし、胸を張るようにすると、腰が無理やり反るような体勢になります。一見すると正しい姿勢のようになりますが、腰が反りすぎているために負担がかかり、かえって痛みを誘発しかねません。

最後に、著者が勧める姿勢矯正エクササイズの詳細は、以下で解説されています。

姿勢矯正エクササイズの手順|姿勢インフォメーション



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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。