2014/03/22

書評: 0歳からの母親作戦 - 子どもの心と能力は0歳で決まる (井深大) 。ソニー創業者 井深大による幼児教育の本




ソニー創業者の井深大は、幼児教育にも情熱を注いでいたことでも有名です。

今回のエントリーでご紹介する本は、井深大の 0歳からの母親作戦 - 子どもの心と能力は0歳で決まる です。0~2歳くらいまでの子育てに焦点を当てた内容になっています。




著者は、3, 4歳以降の育て方と、0~2歳ごろまでの育て方は区別したほうがいいと言います。


丸ごと記憶できるパターン時代


本書では、0~2歳の時期を 「パターン時代」 と呼びます。

例えば、赤ちゃんはお母さんの顔を判断するのは、顔全体のイメージをそのままパターンとして記憶すると言います。パターン認識の能力が非常に優れているのが0~2歳の時期だそうです。

幼児は繰り返し与えられたものをパターンとして丸ごと記憶でき、大人には到底かなわない優れた能力を持っているようです。著者が 0~2歳の時期を重視しているのもこれが理由です。

パターン認識能力を生かして、「この時期に他人を思いやる心、良い性格、創造性など、人としてベースになっていく能力を伸ばすことが大事」 というのが本書の主題です。


好奇心と繰り返し


パターン認識能力とセットなのが、「繰り返し」 です。

今、私の子どもは生後6ヵ月です (2014年3月現在) 。興味のあるおもちゃには飽きることなく遊んでます。おもちゃの人形を目の前に持っていくと、つかんで手触りや形を確かめるように遊び、その後は口に入れてみたりと、毎回同じような遊び方をします。好奇心は続き、飽きることなく遊んでいます。

この本を読む前は、娘がいつも同じ反応だと親としてはその反応に飽きてきてしまって、つい違うことをやってみたくなっていました。本書で考え方が少し変わりました。

毎回、同じように興味を示すということは、娘にとっては楽しいことが続いています。親からすると見慣れたことでも (飽きても) 、見守っていようという気持ちになりました。


パターン認識には繰り返しが不可欠


本書で著者は、パターン認識には根気強い繰り返しが必要不可欠だと言います。赤ちゃんは繰り返しに飽きないからこそ、あらゆることがパターンとして頭に入るからです。

頭の構造自体が繰り返しを受け入れられやすいようになっていて、例えば日本語を自然と話すようになるのも、この時期に繰り返し日本語を聞いているからとのことです。

2歳ころまでというのは、子どもにはまだ十分な判断能力がない頃です。一方で、繰り返し与えられた情報はパターンとして丸ごと脳に定着していきます。親として何を与えるかが大切で、それによって、その子への影響は大きいでしょう。

子どもがどんなものに興味を示すか、何に喜ぶか、など、日々の日常のちょっとしたことですが、だからこそ大切にしたいと思っています。

関連エントリー: 「幼稚園では遅すぎる」 : ソニー創業者の井深大が書いた幼児教育の本



最新エントリー

多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。