2016/07/09

Asics のランニングシューズ開発は、なぜ科学的研究だけではなくヒューマンコミュニケーションを重視するのか




ライフハッカーに、アシックスのスポンサー記事が載っていました。

アシックスのマーケティング担当である塚越氏へのインタビュー記事です。シューズ開発におけるアシックスの理念や開発の話が語られています。

NY、パリ、東京...世界のランナーたちがアシックスに注目する理由とは|ライフハッカー[日本版]


アシックスの開発方針


印象的だったのは、アシックスの開発方針です。科学的な研究とユーザーインタビューからニーズを汲み取る、2つのアプローチを取っていることでした。インタビューから該当箇所を引用します。

――― 開発はどのように行われているのでしょうか?

塚越氏:アシックスのシューズの開発は、科学的研究と、ユーザーとの対話によってニーズの引き出しを行う、ヒューマン・コミュニケーションを両軸としています。

科学的研究は、おもに神戸にあるアシックススポーツ工学研究所で行われており、運動時のランナーやプレイヤーの身体を運動力学の観点から分析するほか、シューズに対しての力のかかり方や加速度などのデータを測って、その結果をもとに機能性の向上を図り、新機能の開発などを行っています。

(中略)

――― 一方のヒューマン・コミュニケーションとは、どのようなことを行うのでしょうか。

塚越氏:アスリートやユーザーの方々のお話をうかがうことで、体感や要望など、データや科学的な研究結果ではすくいとれないギャップをなくすためのリサーチを行っています。

具体的には、マラソン大会などでアシックスのシューズを履いているランナーの方にインタビューをしたり、全日本の合宿に出向いて選手にお話を聞いたりなどの活動を行っています。海外でも、同様の取り組みを実施し、日本のアシックス本社に情報を集約し、開発に反映します。

独自のノウハウによる科学的研究とヒューマン・コミュニケーションを両輪として、シューズの構造と素材の両側面から高機能性のシューズを開発しているのは、アシックスのオリジナリティであり、強みです。


ヒューマンコミュニケーションをする目的


興味深いのは、後者のアプローチであるヒューマンコミュニケーションです。

アシックスのランニングシューズ利用者に直接インタビューから調査をしています。インタビューは 「体感や要望など、データや科学的な研究結果ではすくいとれないギャップをなくすためのリサーチ」 という位置づけです。

つくり手の側には時として見えなくなることに、利用者は実際にどういう使い方をしているのかがあります。利用の仕方とは、すなわち、ユーザーは何に価値を感じているかです。

つくり手や提供者がイメージしたユーザーの使い方は、必ずしも実際の使われ方と一致するとは限りません。だからこそ、使っている人がどのように商品やサービスを利用しているかは、その人に聞いたり、実際に見せてもらう必要があるのです。

これは当たり前の話ですが、その当たり前のことをやらないと、利用者が得ている価値、つまり、どんなうれしいことが起こっているのかがわかりません。

これが、アシックスがヒューマンコミュニケーションをする目的です。

ランニングシューズ利用者と言っても、プロランナー、セミプロ、趣味でランニングをしている人によって、シューズに求める価値が違います。価値が異なるからこそ、それぞれの人たちに話を聞き、体感や要望など、データや科学的な研究結果では見えないことを知るのです。


最後に


2015年7月から、毎日のランニングを始めました。ちょうど、毎朝のランニングをするようになって1年になります。最近は毎朝およそ 6km ほど走っています。

ランニングシューズは、Asics ロードジョグ 7 を使っています。



クッション性が高く、軽いです。足の甲からつま先にかけて横幅が広くて自分の足の形にフィットし、毎日のランニングに愛用しています。

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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。