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投稿日 2025/11/26

日高屋に学ぶ、差別化の罠を避け、多くの顧客に愛され続ける普通戦略

#マーケティング #差別化の罠 #普通という王道

競合の商品やサービスとの差別化を追い求めるあまり、かえってお客さんが離れてしまう…。そんな 「差別化の罠」 に、知らず知らずのうちに陥ってはいないでしょうか。

首都圏で400店舗以上を展開する中華チェーン 「日高屋」 は、業界の常識とは逆のアプローチで成功を収めています。創業者が掲げたのは 「普通でどこでも好かれる味」 という、一見地味に思える戦略でした。

今回は日高屋の事例から、過度な差別化がもたらす弊害と、万人受けを狙う王道戦略の威力について考えます。

投稿日 2025/11/25

梱包資材を 「コスト」 から 「ブランド体験」 に変える shizai 。顧客価値の再定義

#マーケティング #価値の再定義 #ブランド体験

自社のビジネスにおいて 「これは単なるコスト」 と割り切っているものはないでしょうか?

もしかしたら、その 「当たり前」 が、お客さんを魅了するチャンスに変わるかもしれません。

今回は、ネット通販の配送に使われる 「梱包資材」 の事例を取り上げます。コスト削減の対象でしかなかった資材を、「お客さんへのブランド体験を伝えるツール」 へと昇華させた shizai という会社の取り組みです。

常識を疑い、新たな顧客価値を生み出すヒントを探ります。

投稿日 2025/11/24

ビニールハウスから甲子園へ。1年で潰れると言われた聖愛高校野球部に学ぶ、自ら考え自立する組織づくり

#マーケティング #マネジメント #本

予算も人材も限られた中で成果を出さなければならない。
上からの指示を忠実に実行することが評価される風土。
目先の数字に追われて、人の成長など考える余裕もない。

これらは少なくない企業が直面している現実かもしれません。

その突破口のヒントが、"1年で潰れる" と言われた弱小野球部を甲子園に導いた、ある監督の指導法にありました。


書籍 「1年で潰れると言われた野球部が北国のビニールハウスから甲子園に行った話 (原田一範) 」 は、組織づくりや人材育成への示唆を与えてくれます。

投稿日 2025/11/23

顧客の 「満足」 は 「飽き」 の始まり。セブン-イレブンが向き合う本当のライバルとは?

#マーケティング #顧客理解 #顧客満足

企業は競合他社の動向に目を向けがちですが、本当の競争相手は実は別のところにいます。それは 「変わり続けるお客さんのニーズそのもの」 です。

では、どうすれば常に変化する顧客心理を捉え、お客さんから飽きられることなく選ばれ続けることができるのでしょうか?

その答えのヒントが、セブン-イレブンの外国人観光客への取り組みにあります。セブン-イレブンから、本当の顧客理解とは何かを考えます。

投稿日 2025/11/22

なぜ映画 「鬼滅の刃」 は熱狂を生んだのか? "前座" と "本番" というマーケティング方程式

#マーケティング #コミュニケーション #前座と本番

今回は、劇場版 「鬼滅の刃」 無限城編の大ヒットを例に、消費者の心をつかむマーケティングの新しい方程式を紐解きます。

ヒットの裏側に隠された戦略と、私たちの心を揺さぶる感動の仕掛けについて、ぜひ一緒に探っていきましょう。

投稿日 2025/11/21

長引く夏の "憂鬱" を "楽しみ" に。味の素 「五季そうさまプロジェクト」 に学ぶ、変化に適応する問題設定からの価値実現

#マーケティング #問題設定 #価値実現

 「なんだか今年の夏は長かったな…」 
 「9 月も中旬なのに秋という感じがしない…」 

ここ数年、そんな風に感じることはないでしょうか? かつて日本では当たり前だった四季の感覚が、気候の変化によって少しずつズレてきているのかもしれません。

この誰もが感じている季節感のズレにビジネスチャンスを見出し、新たな一歩を踏み出した企業があります。それが、うま味調味料でおなじみの 「味の素」 です。

味の素は、主力商品 「ほんだし」 の売上減少という危機を乗り越えるためにプロジェクトを開始しました。新しい季節 「まだなつ」 を定義する、その名も 「五季そうさまプロジェクト」 です。

今回はこの事例を、「新しい事象 → 新しい問題 → 解決策 → 価値実現」 というフレームワークに沿って解説していきます。

投稿日 2025/11/20

まるで絵本な 「物語のあるヨーグルト」 。二階建ての価値構造でつくる選ばれる理由

#マーケティング #差異化 #二階建ての価値構造

今回は、古谷乳業の 「物語のあるヨーグルト」 を取り上げます。

この事例をケーススタディに、二階建ての価値構造で選ばれる理由をつくるマーケティングについて掘り下げます。

投稿日 2025/11/19

マッサージチェアあんま王。顧客の 「状況」 と 「状態」 を理解し、「モーメント」 を捉えるマーケティング

#マーケティング #モーメント #状況と状態

自社の商品やサービスに自信があるのに、なぜかお客さんに響かない…。そんなもどかしい経験をしたことはないでしょうか?

その原因は、お客さんのニーズを表面的な 「点」 でしか見ていないからかもしれません。

顧客ニーズを捉えるためには、消費者やお客さんが置かれた 「状況」 や心理的な 「状態」 を深く理解し、商品が本当に必要とされる 「モーメント (瞬間) 」 を見つけ出すことが大事です。

今回は、業務用マッサージチェア 「あんま王」 の V 字回復の事例から、お客さんの 「状況」 と 「状態」 、そして 「モーメント」 に着目したマーケティングを紐解きます。

投稿日 2025/11/18

UMAMI COLA (うまみコーラ) 。常識をひっくり返すバイアスブレイクからの価値創造

#マーケティング #価値創造 #バイアスブレイク

うちの商品は、どうすればもっと売れるんだろう…。

もしかしたら、業界の 「当たり前」 や消費者の 「思い込み」 の裏に、新たな成長のヒントが隠されているかもしれません。

今回取り上げるのは、一見、矛盾しているようなコンセプトで、発売から約1年で出荷本数を10倍に伸ばした 「UMAMI COLA (うまみコーラ) 」 です。成功の裏には、従来の常識を疑い、逆転の発想で新たな価値を生み出す 「バイアスブレイク」 という思考法がありました。

UMAMI COLA がいかにして清涼飲料業界の固定観念を打ち破り、消費者の心をつかんだのかを紐解きます。

投稿日 2025/11/17

あなたの脳は簡単にだまされる - ブラックマーケティングの正体と対策法

#マーケティング #人間心理 #本

なぜ人は 「限定セール」 や 「送料無料」 という言葉を見ると、つい商品をカートに入れてしまうのでしょうか?

実は、私たちの脳は想像以上に簡単に操られています。どんなに理性的で賢い人でも、巧妙に仕組まれた手法の前では、知らず知らずのうちに 「欲しい」 と思わされ、無意識のうちに財布の紐が緩んでしまうのです。

今回はある書籍から、そのカラクリを脳科学の視点から解き明かし、賢い消費者、そして誠実なマーケターになるためのヒントを探ります。

本のタイトルは 「ブラックマーケティング - 賢い人でも、脳は簡単にだまされる (中野信子, 鳥山正博) 」 です。


賢い人も簡単に騙されてしまうメカニズムと、その防御法をマーケティングの観点から掘り下げます。

投稿日 2025/11/16

宝酒造みりん。価値の可視化でブランドコンセプトを強化する

#マーケティング #ブランドコンセプト #価値の可視化

実際には優れた機能や便益があるのに、その魅力が伝わらずに 「買う理由が見つからない」 と思われてしまう…。少なくない企業が抱える解決したい問題ではないでしょうか?

ご紹介したいのは、宝酒造 (たからしゅぞう) の事例です。

みりんという身近な調味料において、目に見えない価値を可視化することにより、お客さんの心を動かし、確信を持った購入につなげるという取り組みです。

事例から、顧客価値を効果的に伝える 「価値の可視化」 の意義と実践のポイントを紐解きます。

投稿日 2025/11/15

Cook Do オイスターソース 限界麺。カテゴリーエントリーポイント (CEP) とブランドエントリーポイント (BEP) を制するマーケティング

#マーケティング #カテゴリーエントリーポイント #ブランドエントリーポイント

今回は、味の素の 「Cook Do オイスターソース 限界麺」 というユニークな施策を取り上げます。その裏には、消費者の購買心理をつかむ戦略的な仕掛けがありました。

この事例から、お客さんに選ばれ続けるブランドになるための秘訣を考えます。

投稿日 2025/11/14

クレディセゾンのブラックカード。顧客理解からの発見、価値の再定義、顧客価値の提案

#マーケティング #顧客理解 #価値の再定義

自社の商品やサービス、自信を持って提供しているはずなのに、なぜかお客さんの反応が薄い…。そう感じたことはありませんか?

もしかすると、売り手側の 「当たり前」 が、お客さんの 「本当に求めていること」 とズレているのかもしれません。

商品やサービスの改善を続けていても、売り手側の常識や過去の成功体験にとらわれていては、お客さんの心には届きません。重要なのは、顧客とのリアルな接点で得られる小さな気づきを見逃さず、そこから顧客の価値観や文脈を読み解くことです。

今回は、クレディセゾンのブラックカード事業の事例を取り上げます。お客さんとの接点での顧客理解をもとに顧客価値を再定義し、お客さんの顧客文脈に合わせて訴求する重要性を考えます。

投稿日 2025/11/12

就活生への企業からのコミュニケーションに学ぶ、BGC と UGC の相乗効果を生むマーケティング

#マーケティング #コミュニケーション #BGCとUGC

企業が発信する情報と、ユーザーが自発的に生み出す情報――。2つのコンテンツが持つ力を戦略的に活用できているでしょうか?

消費者は企業からの一方的なメッセージだけでなく、同じ立場の人々のリアルな声も重視します。しかし、自社発信の情報に注力し、ユーザー発信のコンテンツを見落としていないでしょうか。

2つを組み合わせることにより、ブランド認知度の向上だけでなく、他には従業員の採用活動においても効果を発揮します。今回は、その相乗効果を最大限に活かす方法を考えます。

投稿日 2025/11/11

大正製薬のテレビと YouTube の統合マーケティング。効果を最大化する 「エントリーポイント」 と 「アベイラビリティ」 とは

#マーケティング #小さく始める #相乗効果

新しいマーケティング施策を始めたいが、社内の理解が得られない…。
広告を打っても思うような売上につながらない…。

今回は、大正製薬の事例をもとに、

  • 新しい施策を社内でスムーズに進める方法
  • 消費者が商品を 「欲しい」 と思う瞬間を捉える仕掛け
  • そのチャンスを確実に購買につなげる仕組み

について紐解きます。

投稿日 2025/11/10

万人受けより一点特化。ボードゲーム専用レンタルスペース LIQUOR GAMERS ROOM の利用用途を絞るマーケティング

#マーケティング #利用用途 #顧客価値

ビジネスをしている人は、幅広いニーズに応えたいと考え、万人受けする商品やサービスを目指します。しかし、その結果として特徴が薄れ、誰の心にも深く刺さらず、その他大勢の商品に埋もれてしまう原因になっているかもしれません。

それとは逆のアプローチ、すなわち、利用用途を意図的に絞り込むことにより、特定のお客さんから強い支持を獲得することができます。

今回は、ボードゲーム専用レンタルスペース 「LIQUOR GAMERS ROOM (リカーゲーマーズルーム) 」 の事例から、利用用途を絞るマーケティングを掘り下げます。

投稿日 2025/11/08

疲労回復パジャマ BAKUNE 。新しい選択基準を提案し、独自ブランド資産を構築するカテゴリー戦略

#マーケティング #カテゴリー戦略 #独自ブランド資産

自社商品は、お客さんや消費者から 「真っ先に思い浮かぶ選択肢」 になっているでしょうか?

TENTIAL (テンシャル) 社の BAKUNE (バクネ) は、パジャマという日用品で 「リカバリーウェア」 という新しいカテゴリーを創出し、存在感を放っています。

今回は、TENTIAL の BAKUNE の事例から学べる、「カテゴリー戦略」 と 「独自ブランド資産の構築」 について見ていきます。

投稿日 2025/11/06

親子で金融経済を学べるアプリ 「PochettePlus」 。CEP と BEP からのエントリーポイント設計

#マーケティング #カテゴリーエントリーポイント #ブランドエントリーポイント

自社の商品やサービスは、消費者やお客さんにとって 「思い出してもらえる存在」 になっているでしょうか?

どんなに優れた商品でも、お客さんの必要な瞬間に頭に浮かんでもらえなければ、選ばれることはありません。そこで大事になるのが、お客さんが 「必要になるシチュエーション」 において、選ばれる瞬間までの導線設計です。

今回は、みずほとセガが共同開発した子ども向け金融教育アプリの 「PochettePlus (ポシェットプラス) 」 の事例をご紹介します。お客さんに選ばれる 「エントリーポイント設計」 の秘訣を紐解きます。

投稿日 2025/11/05

ヒガシマル醤油 。目的から戦略、実行まで指標設定が全体をつなげるマネジメント

#マーケティング #SNS #KGIとKPIとKAI

SNS でフォロワー数は増えたものの、売上への貢献が見えない。バズった投稿があっても一過性で終わってしまう。そんな悩みを抱える企業は少なくありません。

しかし、ご紹介する食品メーカーのヒガシマル醤油は違いました。ひとつのバズった投稿をきっかけに運用方針を根本から見直し、SNS を流通企業との商談材料として活用する戦略的なマーケティングを確立しました。

今回は、KGI, KPI, KAI (Key Action Indicator (重要行動指標) ) を連動させるマネジメントについて考えます。

投稿日 2025/11/04

ロボット遠隔操作システム WELDEMOTO (ウェルデモート) 。マーケティング活動の6つのステップで読み解く価値創造

#マーケティング #顧客設定 #選ばれる理由

自社の商品やサービスは、お客さんから 「選ばれ続ける理由」 を持っているでしょうか?

競合が存在し、市場が変化する中、一度選ばれただけではこれらかも生き残り続けられるとは限りません。では、どうすれば 「選ばれ続ける商品」 になれるのでしょうか?

今回は、そんな課題へのヒントとなるかもしれない、あるアトツギ企業の事例をご紹介します。マーケティング活動を6つのステップで読み解き 「選ばれる理由」 を生み出す方法を紐解きます。

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。マーケティングおよびマーケティングリサーチのプロフェッショナル。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

前職の Google ではシニアマネージャーとしてユーザーインサイトや広告効果測定、リサーチ開発に注力し、複数のグローバルのプロジェクトに参画。Google 以前はマーケティングリサーチ会社にて、クライアントのマーケティング支援に取り組むとともに、新規事業の立ち上げや消費者パネルの刷新をリードした。独立後も培った経験と洞察力で、クライアントにソリューションを提供している。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信中。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。