2017/03/06

本質を理解するヒントは、具体例の構造化 + 前提条件の明確化


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今回のエントリーでは、ものごとの本質を理解するためにはどうすればよいかを考えます。


具体例を一般化 (構造化) し、他の具体例に横展開へ


本質理解の第一歩は、具体的なことを一般化できることです。

一般化するためには、目の前の事象がどういう構造になっているかを理解する必要があります。仕組みを理解できているかです。

人・もの・金・情報の動きを把握し、1つが変化すると他がどう影響されるか時間軸も含めて、メカニズムがわかっているかです。その仕組みを図でシンプルに描けるかも大切です。

そして、具体的な個別事象の構造化を、他の異なる事例にも当てはめられるかが次の段階です。他の具体例に横展開ができるほど、本質理解が深まっていると言えます。


前提条件が明確にできているか


具体例 → 一般化 → 他の事例に横展開、というプロセスにおいて、横展開をするときに注意点があります。具体例を一般化する際に、前提条件を明確にできているかです。

前提条件が同じであれば、そのまま当てはめることができます。しかし、前提が違う環境では、単純に横展開をすると一般化したメカニズムが機能しない場合があります。


前提が違う例 (前職の会社と今の会社)


具体例で考えてみます。

2017年3月現在で、私は外資系の企業で働いています。前職は日本の企業でした。今の会社の規模は前職に比べて大きいです。

前職の時に、仕事上で何かわからないことがあれば、上司に訪ねたりまわりにいる近くのメンバーに聞けば、ほとんどが何かしらのヒントが得られていました。

その経験から、自分が全てのことを知っている必要はなく、必要に応じてまわりから情報を引き出せばよいと考えていました。

転職し、前職より規模の大きな会社で同じ状況になった時に、このやり方が必ずしもうまく機能しないことに気づきました。必要な情報・わからないことを近くのメンバーに聞いても解決しないケースが起こりました。

人づてに辿っていくと、自分が知りたいことに答えてくれる適切な人 (今の会社では right person と表現します) に行き着きます。Right person につながるまでに、複数の人を介することもありました。

自分が知らないことは、必要に応じて人から情報を得るというコアの考え方は変わりません。しかし転職後の経験からの学びは、いかに効率よく、なるべくダイレクトに right person にアクセスできるかが重要であるということでした。つまり、ノウハウ (know how) を全て自分が持つのではなく、どこの誰がそれを知っているか・専門家は誰かという know who の重要性です。

前職で know who の考え方を意識しなくてもよかったのは、前提として会社の規模 (自分に関係する社員数) と、会社組織がシンプルであったことです。

それに比べて今の会社は規模が大きく、組織の階層や場所 (国) も複数に及びます。この前提の違いを考慮せずに前職と同じやり方をしても、今の会社では効率よくワークしなかったのです。


まとめ


今回のエントリーでは、本質を理解するためにどのようにすればよいかを考えました。ポイントは3つです。

  • 具体的な事象を一般化する (構造・仕組み・メカニズムを理解する)
  • 一般化したものを、別の具体的な事例に当てはめる (横展開)
  • 横展開の際に前提条件を明確にする (前提が違えばそのまま当てはまらないことに注意)

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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。