2017/03/04

書評: 子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる! - 脳を鍛える10の方法 (林成之)


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子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる! - 脳を鍛える10の方法 という本をご紹介します。



本書の内容


内容紹介からの引用です。

早期教育は年々激化し、ついに 「0歳児教育」 まで出現する有様。だが、子どもの才能を伸ばすのに一番重要なのは脳の発達に合わせた教育である。

0歳~3歳は脳の細胞が増え続ける時期で、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みは NG 。将来的に才能が伸びなくなる。3歳~7歳の不要な脳の細胞が減っていく時期は、悪い習慣をやめさせることが先決。7歳~10歳からは脳の回路が発達し始めるので、本格的に学習させるべきである。

本書では年齢ごとにどのようにしつけ、教育すればいいのかを、脳医学の知見からわかりやすく解説。


年齢に応じた子育てと教育


この本からの学びは大きく2つでした。

1つ目は、子どもの教育や子育てには、年齢に応じたタイミングがあることです。早期教育は必ずしもいいわけではないことです。

本書では0歳から10歳までの期間を3つの段階に分けています。子どもとの接し方について、それぞれの時期で適切なやり方が次のように紹介されています。

  • 0~3歳:心が伝わる脳をつくる。この時期での詰め込み教育は NG
  • 3~7歳:勉強やスポーツができる脳をつくる。この時期は悪い習慣や考え方をやめるようにする
  • 7~10歳:本当に頭がよい脳をつくる。自ら学べるよう、本格的な学習をさせるタイミング

なお、これらの時期を過ぎているからといって、遅いわけではないようです。


三位一体の子育て


2つ目の学びは、暗記力や母国語以外の語学の習得などの 「脳の機能」 を強化するだけでは不十分ということです。本書では三位一体を強調しています。本能・心・脳の機能の3つです。

人の本能とは・生きたい・知りたい・仲間になりたいとのことでした。また、物事の考え方、取り組む姿勢、日頃の習慣の良し悪しです。

脳の機能だけではなく、トータルとして人間力を備え、生活態度や性格で立派な人間になるような子育てと躾が重要です。


子どもに共感を示す


自分の子どもと接するにあたって、本書からあらためて気付かされたことは2つありました。

1つ目は、共感を示すことです。

例えば、子どもが 「帰りたくない!」 と言ったときには、まずは 「そうだね、帰りたくないよね」 と子どもの言葉を繰り返し同意を示します。

まずは共感をし、その後で 「明日また来ようね」 「お家に帰らないとご飯が食べられないよ」 などと言い聞かせるやり方です。

また、子どもは、自分のやったこと・やりたいことを一生懸命に親に伝えようとします。その時にいいかげんに聞き流したり、「はいはい、後でね」 などと受け流してしまう場合もあるでしょう。

こうした状況でも共感して話をきちんと聞き、「すごいね」 「うれしいね」 などの言葉で気持ちを伝えます。


子どもへの尊敬の念


2つ目は、子どもに尊敬の念を持つことです。本書に書かれていた 「子どもは人生に喜びをもたらしてくれる大切な存在である」 は考えさせられる言葉でした。

もちろん、親子関係では親が子どもを躾たり、時には叱る必要もあります。一方で上下関係があったとしても子どものことを尊重する気持ち、自分にとって大切な存在であるという気持ちを持っておきたいです。


子どもにこうなってほしいこと10個


本書では、0~10才までの子育てについて、各時期ごとに具体的なやり方と、親としての心構えの両方が書かれています。本の前半で、脳の機能だけではなく、本能や心も一緒に考える必要があることが強調されています。

本書では、脳の機能・本能・心を一体で鍛えるために、子どもにこうなってほしいという10個が紹介されています。

  • 物事に興味を持ち、好きになる力をつける
  • 人の話を感動して聞く
  • 損得を抜きにして全力投球する素直な性格を育む
  • 「無理」 「大変」 「できない」 など否定的なことを言わない
  • 目標に向かって一気に駆け上がる
  • 「だいたいわかった」 などと物事を中途半端にしない
  • 重要なことは復習し、繰り返し考える
  • 自分のミスや失敗を認める
  • 人を尊敬する力をつける
  •  “擬似問題“ で判断力を磨く



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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にてマーケティングリサーチ マネージャー (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝 8km のランニングとピアノ。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。