投稿日 2010/08/28

書籍 「死刑絶対肯定論」 の内容整理とそこから考えたこと


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死刑絶対肯定論 - 無期懲役囚の主張 という本をご紹介します。



著者の立場と本書の特徴


著者の考察の深さや受刑者達のリアルな実態、また具体的な提言など考えさせられる内容が多く、読んで良かったと思う本でした。

本書の特徴は著者自身が無期懲役の囚人であることです。罪状は二件の殺人です。2010年現在は、刑期十年以上かつ犯罪傾向が進んだ者のみが収容される LB 級刑務所で服役しています。

著者は 「死刑絶対肯定論」 という本書のタイトル通り、死刑在置論者です。本書では 「死刑こそ人間的な刑罰である」 とさえ言っています。

読み進めていくと、現役受刑者にしか持てない視点で書かれている内容が数多く出てきます。詳細は後述しますが、だからこそ説得力のある内容の本だと思いました。
投稿日 2010/08/22

春夏連覇の興南高校と「もしドラ」に共通する組織マネジメント

今年の甲子園は沖縄の興南高校が県勢初の夏の甲子園制覇、そして松坂大輔擁する98年の横浜高校以来の春夏連覇で幕を閉じました。

昨日の決勝戦は興南の強力なバッティングが目立ちましたが、個人的には我喜屋監督の存在も忘れてはいけないなと思っています。同監督の組織マネジメントついて、日経ビジネス2010.6.14号が記事で取り上げていました。記事のタイトルは「組織マネジメント  企業流改革で日本一に」。勝つ組織を短期間で作り上げる秘訣を、監督の語録から探っていくというものです。


■我喜屋監督の組織マネジメント

我喜屋監督の組織マネジメントのベースには、興南高校卒業後の社会人野球選手や監督以外にも、サラリーマンとしての職務の経験があるようです。
投稿日 2010/08/18

Appleはスマート自動車iCarをつくれるか?

アップル製品の情報を取り扱っている「Patently Apple」というブログがあります。今年の8月5日付で、アップルが自転車の特許を申請したと報じており、米国特許商標庁が公開した設計図のような図も掲載されています(図1)。


 出所:www.patentlyapple.com


■iBikeはアップルによるスマート自動車iCarへの布石?

このアップルによる特許申請の記事について日本のYUCASEE MEDIAは、以下のように説明しています。「車輪、ハンドルなど様々な部位に、さらにはナイキのシューズにセンサーを入れて、そこから出されるデータをiPodで集計する。これによって、速度はもちろんのこと、風速 、距離、時間、高度、標高、傾斜、減少、心拍数、消費電力、変速機などの基本データが分かる。さらには、予想進路、心拍数をパワーとスピードなども分かる。」

アップルのスマート自転車(iBike?)の記事を見た時に、始めは唐突な印象がありました。しかし自分なりにいろいろ考えると、これはスマート自動車iCarの布石なんじゃないかなと思えてきます。


■スマート自動車iCarへの布石だと考える理由

これまでは個人におけるネットとの接点はPCが主でした。そしてここ数年の潮流としてモバイルや最近はiPadなどのスレート媒体にシフトしつつある状況です。一方で、今後のネット接続デバイスとして利用が増えていくのはテレビなどの家電と自動車だと思っています。つまり、今以上に「いつでもどこでもネット」という環境で、我々がネットの存在に気づかないくらい私たちの生活はますますネットと密着するようになるのではないでしょうか。

現在の自動車業界を考えると主流なのはガソリン自動車で、今後もそう簡単にガソリンを動力とする車はなくならないと思いますが、ガソリン車から電気自動車(もしくは燃料電池車)への流れは少しずつとはいえ確実に進んでいます。例えばブレーキも電子制御システムが採用されるようになり、これは換言すると要は車の電子化で、そうなるとネットとの親和性が高くなるはずです。

そう考えると、上記で挙げたPC・モバイル・TVなどの家電・自動車の4つのデバイスにおいて、最後の自動車でもアップルがスマート自動車であるiCarを考えているとしても、違和感なく話が入ってきます。

話をiBikeに戻すと、アップルはスマート自動車iCarを開発するにあたり、いきなりスマート自動車の開発はリスクも伴うので、まずは自転車のiBikeというスモールスタートのための特許申請なのではないかと思ったのです。


■アップルのスマート自動車iCarとは

仮にアップルがスマート自動車iCarを開発するとして、iCarとはどのような自動車になるのでしょうか。iBikeがiCarへの布石であるとするならば、前述の速度・風速 ・距離・時間・消費電力などの基本データは踏襲されそうです。

さらには、これまでのiPodやiPhoneが登場した時のインパクトを考えると、既存の自動車とは一線を画すような予感もします。既存の自動車をあらためて考えてみると、車を運転するとは「ハンドル、アクセル、ブレーキで車をコントロールすること」です。もう少し詳細に見れば、ギアチェンジ(あるいはバック/停止)の操作、ミラーで周囲を把握し、スピードメーターで速度が、カーナビで行先や現在位置が確認できます。iCarでは、これら既存の自動車とは異なるユーザーインターフェイスを持つことも想像できます。もしかしたら、アクセルを踏むという操作はなく、iPhoneやiPadに見られるようなもっと直観的に操作できる車かもしれません。(一方で、既存の運転方法とあまりに変えすぎると、交通事故の要因になりかねませんが)

安全面ではどうでしょうか。今以上の車の安全性向上にも期待したいところです。もしアップルがiCarというスマート自動車を出してくる際は、これまでにない使いやすさ+安全性についてスティーブ・ジョブズは相当にこだわってくるような気もします。


■そもそもアップルはスマート自動車の開発は可能なのか

とは言いつつも、アップルはスマート自動車の開発は本当に可能なのかという懸念は残ります。なぜかと言うと、ここ最近見られるアップルのクローズドな姿勢を考えると、iCarもアップル独自開発となりそうで、果たしてアップルだけでそもそも自動車が作れるのかというのが疑問だからです。

自動車のデザインや機能、ユーザーインターフェイスはアップルらしい斬新なものが出来上がるかもしれませんが、設計や動力システムの構築などの基幹部分は今のアップルの力だけでは難しいような気もします。

よく言われるのが、アップルのiTunesやApp Store、iOSによる一社クローズドな姿勢に対して、グーグルはアンドロイドOSやクロームの提供、グーグルTV開発状況を見てもオープンな姿勢です。グーグルはすでにGoogle Maps等の車との相関性の高そうなサービスを提供していることも考えると、もしかすると、スマート自動車開発はグーグルにこそ相応しいのかもしれません。

他方、これとは違う可能性として、いっそのことアップルとグーグルともう一社くらい(テスラとか?)での合弁会社からスマート自動車を開発したらどうか、なんてこともあるかもしれません。自動車市場であればアップルとグーグルが組んだとしても、例えばモバイル広告のように独占禁止法に抵触することもなく、アップル+グーグルによるスマート自動車はなかなかおもしろい存在になりそうです。

果たして、iBikeの今後やその先の可能性はどのようなカタチで進むのでしょうか。


※参考情報

Apple Introduces us to the Smart Bike (Patently Apple)
http://www.patentlyapple.com/patently-apple/2010/08/apple-introduces-us-to-the-smart-bike.html

アップルが「スマート自転車」の特許申請 (YUCASEE MEDIA)
http://media.yucasee.jp/posts/index/4368


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。