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2019/01/28

書評: MaaS - モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ。交通プラットフォーム構築の先にある本質


Free Image on Pixabay


1140回目のブログ更新です。書評の記事です。

ご紹介したい本は、MaaS - モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ です。



  • どんなことが書かれている本?
  • MaaS とは何?
  • MaaS によって何が起こるの?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事で書いているのは、本書の概要、MasS とは何か、本質は何なのかです。MaaS の可能性や日本で普及するかどうかも書いています。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

以下は、記事の内容です。

  • 本書の内容。MaaS とは何か
  • MaaS の本質 (交通プラットフォーム構築の先)
  • 読んで思ったこと (2つ)

2013/06/09

自動車 × インターネットという有望フロンティア




今回は、自動車の将来的な有望性を考えます。

携帯電話もパソコンも便利になったのは、インターネットにつながったからです。

ネットというオープンなネットワーク系に高速・常時・低コストでアクセスできるようになったことは画期的だったと思っています。

ネットアクセスを期待したいもので残っているのは、テレビや家電、そして自動車です。

2012/09/29

Google が 「自動運転車は5年以内に一般の人が利用できる」 との見通し (2012年9月) 。自動運転車は普及するのか?


グーグルの自動運転車


グーグルは2012年9月25日、研究を進めている自動運転車について 「5年以内に一般の人が利用できるようになる」 との見通しを示しました。


グーグルの見通し


以下は、日経産業新聞の記事からの引用です (2012年9月27日) 。

グーグルは2010年に自動走行車の開発に着手。これまでに30万マイル (約48万キロメートル) の走行試験を実施した。

この計画を担当するブリン氏は 「視覚障害者など自動車の恩恵に浴していない人の生活を改善できる」 と指摘。交通事故の減少や渋滞緩和にも効果があると説明した。

実用化に関連しては 「センサーの性能向上などが課題となる」 という。自社製造ではなく、自動車メーカーへの技術供与を検討している。

2011/12/15

Google Map のビッグデータ活用事例と2つの課題

Google マップに新しいサービスが追加されました (2011年12月9日) 。

参考:交通状況が Google マップで見られるようになりました|Google Japan Blog


「交通状況」 という地図上で渋滞状況がわかる新しい機能です。今回のエントリーでは、グーグルマップの新機能と、ビッグデータ活用という観点からの課題について書いています。

2011/05/28

トヨタが SNS で目指す 「クルマが人の生活において友だちとなること」 は実現できるのか?

先日の5月23日に、トヨタ自動車と米セールスフォース・ドットコムがクルマ向けのソーシャルネットワーク「トヨタフレンド」の構築に向けて提携することで基本合意したと発表しています。

「トヨタフレンド」は、2012年に市販される予定のEV(電気自動車)およびPHV(プラグインハイブリッド車)で開始するサービスで、自動車を購入する人とクルマ、販売店、メーカーをソーシャルネットワークサービスで結びつけるようです。

参考:セールスフォース・ドットコムとトヨタ、クルマ向けソーシャルネットワーク「トヨタフレンド」の構築に向けた戦略的提携に基本合意|TOYOTA


セールスフォースとトヨタが業務提携--Chatterを基盤に「クルマがつぶやく」SNS|CNET Japanから引用


トヨタフレンドとは


トヨタフレンドの内容をもう少し見てみます。

ソーシャルネットワークという表現を使っているので、何と何がどうつながるかが重要になってくると思いますが、上記のトヨタの発表内容では、「トヨタフレンド」は、人とクルマ、販売店、メーカーを繋ぐソーシャルネットワークサービスである、としています。

これらの中でどういった情報のやりとりがされるのかというと、「カーライフに必要な様々な商品・サービス情報などをお客様に提供」とあります。

例えば、EV及びPHVの電池残量が少ない場合、充電を促す情報をあたかもクルマの「つぶやき」としてお客様に発信するとあります。

あるいは、走行距離によって定期点検を促してくれたり、点検の予約をトヨタフレンドを通じて販売店と行うことも可能だそうです。

右の画像では、ユーザーと販売店のつぶやき内容が表示されており、車が点検のアナウンスをし、ユーザーが販売店に予約するという流れになっています。(イメージ画像はセールスフォースとトヨタが業務提携--Chatterを基盤に「クルマがつぶやく」SNS|CNET Japanから引用)


SNS とクルマの主従関係


このニュースを報じた記事はいくつかありましたが、それらの中でおもしろいと思ったのは日経にあった「(セールスフォース社CEOの)Benioff氏からクルマがSNSに入るというアイデアの話を聞いて感銘を受けた」というトヨタの豊田章男社長のコメントでした。

車とSNSという両者において、「車がSNSに入る」ということは、SNSを中心にし車がその上に乗るという関係だと思います。ここがなぜおもしろいかと思ったかというと、この主従関係を自動車会社の社長である豊田氏がコメントをしている点です。

逆の発想として、車の中にSNSを組み込むということも考えられますが、トヨタがこのサービスで目指すのはあくまでソーシャルネットワークをベースに、その上で車の価値を上げていこうという取組みだという印象を受けました。

実際に、豊田氏は以下のように述べています。セールスフォースとの提携意図を説明しています(上記、CNET Japanの記事から引用)。

トヨタフレンドは、SNSにクルマそのものが参加するという構想。

これにより、クルマが人の生活において友だちとなることを願っている。近年、人と人とのつながり方やコミュニケーションスタイルが大きく変化している。

クルマもそれに合わせて変化していくことで、若者のクルマ離れや、魅力の低下を食い止められるのではないかと考えている。従来の“走る”“止まる” “曲がる”に、“つながる”というバリューを付加することで、より魅力のあるクルマを作るためのひとつの試みとなる。


トヨタフレンドは「ソーシャルネットワーク」になれるか


さて、あらためてソーシャルネットワークの魅力を考えた時に、SNS内でのソーシャルグラフ(人間関係)があります。

友達の友達を伝って、昔の知り合いを発見することもあり、ソーシャルグラフがあたかも網目のように展開しており、そこではコミュニケーションが活性化している世界です。

このようなにSNSを捉えた時に、今回のトヨタフレンドはどう評価できるのでしょうか。トヨタフレンドでのソーシャルグラフは人だけではなく、車と人がつながります。自分の車と会話とつながるというのは、既存のSNSと比べると比較優位の要素として挙げられそうです。

ただし、それには前提があります。車と人のコミュニケーションが活性化していないと、ユーザーにとっては魅力的ではなくなります。発表や関連記事で説明されていたコミュニケーション例では、電池残量が少ない場合の充電督促情報、走行距離からの定期点検を促してくれるなどを、車が「つぶやき」として発信するとありました。

個人的に思うのが、これらの話題はそう毎日発生するものではなく、また、発生したとしてもコミュニケーションの発展性があまり期待できないように思います。

ツイッターやフェイスブックを使っていて感じるのは、他愛のない出来事でも、SNS上でやりとりが発生し、1対1ではなく、時として多対多のコミュニケーションに発展するおもしろさがあります。

これがトヨタフレンド上でどこまでできるか、トヨタフレンドをソーシャルネットワークと定義するからには、また、ユーザーに飽きられずに使い続けてもらうためには、ここがカギだと思います。

車からのユーザーへの充電督促や定期点検のお知らせ、ユーザーから販売店などへの点検の予約、といったものはどれも1対1のコミュニケーションであり、これだけのためであればSNSとして活用する必要性が小さいのではないでしょうか。

トヨタフレンドでは、TwitterやFacebook等の外部のソーシャルネットワークサービスとも連携し家族や友人とのコミュニケーションツールと位置づけるとありますが、単に連携するだけでなく、ここに優位性のある車とのつながりをどこまでユーザーに魅力を提示できるかが重要になると思います。実際に使ってみないと何とも言えませんが。

「クルマが人の生活において友だちとなること」を目指すトヨタの取り組みは、期待感もあり一方では課題もある印象です。


※参考情報

セールスフォース・ドットコムとトヨタ、クルマ向けソーシャルネットワーク「トヨタフレンド」の構築に向けた戦略的提携に基本合意|TOYOTA
セールスフォースとトヨタが業務提携--Chatterを基盤に「クルマがつぶやく」SNS|CNET Japan
トヨタとセールスフォース、クルマ向けSNS開発 2012年に車両の充電推奨時刻などを自動ツイートするサービス|日本経済新聞


2010/08/18

Appleはスマート自動車iCarをつくれるか?

アップル製品の情報を取り扱っている「Patently Apple」というブログがあります。今年の8月5日付で、アップルが自転車の特許を申請したと報じており、米国特許商標庁が公開した設計図のような図も掲載されています(図1)。


 出所:www.patentlyapple.com


■iBikeはアップルによるスマート自動車iCarへの布石?

このアップルによる特許申請の記事について日本のYUCASEE MEDIAは、以下のように説明しています。「車輪、ハンドルなど様々な部位に、さらにはナイキのシューズにセンサーを入れて、そこから出されるデータをiPodで集計する。これによって、速度はもちろんのこと、風速 、距離、時間、高度、標高、傾斜、減少、心拍数、消費電力、変速機などの基本データが分かる。さらには、予想進路、心拍数をパワーとスピードなども分かる。」

アップルのスマート自転車(iBike?)の記事を見た時に、始めは唐突な印象がありました。しかし自分なりにいろいろ考えると、これはスマート自動車iCarの布石なんじゃないかなと思えてきます。


■スマート自動車iCarへの布石だと考える理由

これまでは個人におけるネットとの接点はPCが主でした。そしてここ数年の潮流としてモバイルや最近はiPadなどのスレート媒体にシフトしつつある状況です。一方で、今後のネット接続デバイスとして利用が増えていくのはテレビなどの家電と自動車だと思っています。つまり、今以上に「いつでもどこでもネット」という環境で、我々がネットの存在に気づかないくらい私たちの生活はますますネットと密着するようになるのではないでしょうか。

現在の自動車業界を考えると主流なのはガソリン自動車で、今後もそう簡単にガソリンを動力とする車はなくならないと思いますが、ガソリン車から電気自動車(もしくは燃料電池車)への流れは少しずつとはいえ確実に進んでいます。例えばブレーキも電子制御システムが採用されるようになり、これは換言すると要は車の電子化で、そうなるとネットとの親和性が高くなるはずです。

そう考えると、上記で挙げたPC・モバイル・TVなどの家電・自動車の4つのデバイスにおいて、最後の自動車でもアップルがスマート自動車であるiCarを考えているとしても、違和感なく話が入ってきます。

話をiBikeに戻すと、アップルはスマート自動車iCarを開発するにあたり、いきなりスマート自動車の開発はリスクも伴うので、まずは自転車のiBikeというスモールスタートのための特許申請なのではないかと思ったのです。


■アップルのスマート自動車iCarとは

仮にアップルがスマート自動車iCarを開発するとして、iCarとはどのような自動車になるのでしょうか。iBikeがiCarへの布石であるとするならば、前述の速度・風速 ・距離・時間・消費電力などの基本データは踏襲されそうです。

さらには、これまでのiPodやiPhoneが登場した時のインパクトを考えると、既存の自動車とは一線を画すような予感もします。既存の自動車をあらためて考えてみると、車を運転するとは「ハンドル、アクセル、ブレーキで車をコントロールすること」です。もう少し詳細に見れば、ギアチェンジ(あるいはバック/停止)の操作、ミラーで周囲を把握し、スピードメーターで速度が、カーナビで行先や現在位置が確認できます。iCarでは、これら既存の自動車とは異なるユーザーインターフェイスを持つことも想像できます。もしかしたら、アクセルを踏むという操作はなく、iPhoneやiPadに見られるようなもっと直観的に操作できる車かもしれません。(一方で、既存の運転方法とあまりに変えすぎると、交通事故の要因になりかねませんが)

安全面ではどうでしょうか。今以上の車の安全性向上にも期待したいところです。もしアップルがiCarというスマート自動車を出してくる際は、これまでにない使いやすさ+安全性についてスティーブ・ジョブズは相当にこだわってくるような気もします。


■そもそもアップルはスマート自動車の開発は可能なのか

とは言いつつも、アップルはスマート自動車の開発は本当に可能なのかという懸念は残ります。なぜかと言うと、ここ最近見られるアップルのクローズドな姿勢を考えると、iCarもアップル独自開発となりそうで、果たしてアップルだけでそもそも自動車が作れるのかというのが疑問だからです。

自動車のデザインや機能、ユーザーインターフェイスはアップルらしい斬新なものが出来上がるかもしれませんが、設計や動力システムの構築などの基幹部分は今のアップルの力だけでは難しいような気もします。

よく言われるのが、アップルのiTunesやApp Store、iOSによる一社クローズドな姿勢に対して、グーグルはアンドロイドOSやクロームの提供、グーグルTV開発状況を見てもオープンな姿勢です。グーグルはすでにGoogle Maps等の車との相関性の高そうなサービスを提供していることも考えると、もしかすると、スマート自動車開発はグーグルにこそ相応しいのかもしれません。

他方、これとは違う可能性として、いっそのことアップルとグーグルともう一社くらい(テスラとか?)での合弁会社からスマート自動車を開発したらどうか、なんてこともあるかもしれません。自動車市場であればアップルとグーグルが組んだとしても、例えばモバイル広告のように独占禁止法に抵触することもなく、アップル+グーグルによるスマート自動車はなかなかおもしろい存在になりそうです。

果たして、iBikeの今後やその先の可能性はどのようなカタチで進むのでしょうか。


※参考情報

Apple Introduces us to the Smart Bike (Patently Apple)
http://www.patentlyapple.com/patently-apple/2010/08/apple-introduces-us-to-the-smart-bike.html

アップルが「スマート自転車」の特許申請 (YUCASEE MEDIA)
http://media.yucasee.jp/posts/index/4368


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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。