2015/07/25

「子どもの気持ちを受け止める」のと「子どもの言うとおりにする」ことは別で考えよう




「今日から怒らないママになれる本!―子育てがハッピーになる魔法のコーチング」という本には、自分の子どもの気持ちを受け止めること、承認してあげることの大切さが強調されています。

ただし、気持ちを汲んであげることと、(わがままなど)子どもの言う通りにすることは別であると指摘します。大事な視点だと思ったので、本書から引用します。
子育てコーチングの最初にして最大のツボ、それは、ひとことで言うと「子どもの気持ちを受け止める」ことに尽きると思います。(中略)

子どもが投げかけてくれるさまざまなメッセージ(言葉だったり、行動だったり、表情だったり)をキャッチすることです。(中略)

まず受け止める。よく見て、よく聞いて、気持ちをわかってあげて、それを「わかっているよ」と伝えること。

(中略)

間違ってはいけないのは、「気持ちを受け止める」のは「子どもの言うとおりにすること」では決してないということです。

「学校へ行きたくない」と言ったからといって、「そうか、わかった。じゃ、学校に行かなくてもいいわよ」とその内容に賛同するわけではないのです。必ずしも子どもの望みやリクエストに応えなくていいんです。

どんな事情があったのかはまだわからないけど、とりあえず「学校に行きたくない」という子どもの気持ちを、「あなたはいま、学校へ行きたくない気持ちなのね」「お母さんはそのことをわかっているわよ」と伝えてみましょう。

もっと身近な例にたとえみましょう。

スーパーで「お菓子買って〜!」と泣く子に対して、「わかった、わかった、じゃ、買ってあげる」というのは、単なる甘やかしでしょう。子どもの言うがままになっているだけです。

一方、反射的に「なに言っているの、ダメよ!」「そんなこと言わないのっ!」「えーっ、さっき食べたばっかりでしょ!」なんて言うのは、子どもの気持ちを頭ごなしに否定している、つまりシャットアウトしていることになります。

そうではなくて、「そっか、お菓子が欲しいんだね」と子どもの気持ちを汲んであげる。それが承認なのです。その後で、お菓子を買ってやるのか、あるいは買ってやらないのかは、別問題で考えていきましょう。

この内容を読んで、特に後半部分の「気持ちを受け止める」のと「子どもの言うとおりにすること」は別という話は、「甘えさせる」と「甘やかす」の線引をどこに引くかという問題だと理解しました。

「甘えさせる」というのは、子どもにとって必要なことです。お母さんやお父さんに自分の気持ちをわかってほしい、話を聞いてほしい、自分のことを受け止めて欲しいという、小さい子どもならではの望みです。

一方で、親が「甘やかす」のは、子どもはそう望んでいるかもしれませんが、長い目で見た時に本当に子どものためにはならないことを、親がやってしまうことです。もしくは、子どもはそう望んではいないのに、親が自分の都合でやってあげてしまうことです。

前者の例は、先ほどの引用にもあったような、スーパーで必ずしも必要のないお菓子を買ってあげること。後者の例は、子どもが何かに挑戦しようとしているのに、親が先回りして過剰な助けをしてしまうことです。

子どもの「気持ちを受け止める」ことはやってあげたい。一方で、だからと言って「子どもの言う通りにするかどうか」は、親である自分が判断をする。

この境界線はケースによっては簡単ではないかもしれません。だからこそ、この視点は持っておきたいと思っています。




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