2015/07/04

あなたの 「強み」 は、他人にはマネされにくい 「独自資産」 に支えられているか




何か新しい仕事が始まるときのパターンは大きく2つあります。自分から仕事をつくるか、上司や同僚などから依頼される場合です。


仕事を依頼されるとき


今回のエントリーでは、後者の仕事を自分に依頼されることについて、「自分の強み」 という視点から考えてみます。

上司から仕事を依頼される、もしくは他の組織やチームの同僚から一緒に仕事が始まるというのは、自分がその仕事やプロジェクトに必要だと認められたと言えます。

その仕事で自分が期待される役割があります。もし同じことができる人が他に複数いる場合、その人が選ばれずに自分が声をかけられたということは、何かしらの優位なことが自分にはあるはずです。

例えば、あるプロジェクトに自分はデータ分析担当者として、プロジェクト責任者から参加要請があったとします。

この時にプロジェクト責任者の頭には、データ分析者候補として、自分以外に社内の A さん、B さんもいたとします。この状況は、自分にとってデータ分析という領域では、A さんや B さんと競合しているわけです。


選ばれた理由が強み


この競争環境の中、自分が選ばれた理由は何なのかです。

これこそが、Aさんと Bさんに対して、自分が持っている 「強み」 です。例えば、データ分析において、集計が早い、複雑な集計処理ができる、などです。

データ集計能力では Aさんや Bさんと大きな差がない場合は、分析にあたって何が問題でどう解決するかの課題設定や、集計された結果をどう読み取り、得られた示唆を意思決定やアクションにつながる提言ができる、レポート作成能力が買われたのかもしれません。

あるいは、データ分析全般のスキルに大差はないが、レスポンスに漏れがなく返答が早いことや、細かい点にも気づくことが 「強み」 だったケースもあるでしょう。


強みは相対的なもの


ポイントは、自分が選ばれた理由である 「強み」 は、3人のデータ分析候補者の中における相対的なものだということです。

もし候補者に社外の人も含まれていて、その人が自分よりも分析能力に優れている、その会社の集計インフラが自分の会社よりも充実しているのであればどうなるでしょうか。たとえ自分が Aさんや Bさんよりも優位であっても、選ばれるのは社外の人になるでしょう。

自分の 「強み」 は、誰と比較してのことなのかです。これは忘れてはいけない視点です。


強みの源泉は何か


「強み」 についてもう1つ重要な点は、自分の強みは自分独自の何かがベースになっているかどうかです。別の表現をすれば、すぐに他人にマネされてしまう強みなのか、簡単にはマネができないものなのかどうかです。

例えば、自分の強みがデータ分析にあたってのデータ処理や集計の早さだとします。

これを実現するために、日頃から社外の勉強会に参加したり (人脈という資産) 、常に最新情報/技術に明るければ (向上心や探究心という資産) 、これらの資産は容易に他の人はマネができないはずです。

一方で、集計の早さは単に慣れのもので、誰でも一定の経験を積めば到達できてしまうレベルであれば、独自資産に支えられた強みとは言えません。その経験が独自資産とも言えますが、特別な経験でない限りは強固な資産とはならないでしょう。


強みと独自資産に一貫性があるか


「強み」 とそれを支えている 「独自資産」 に一貫性があるかです。後者の自分独自の何かは人が真似しにくいものなのかどうかです。

自分の強みとは、すなわち仕事において提供できる 「価値」 でもあります。理想は、自分の 「強み = 提供価値」 を評価してくれる人と仕事ができることです。提供価値と求められる価値が一致している関係です。

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多田 翼 (書いた人)