2017/11/24

仮想通貨の運用ルール (2017年版) をご紹介。資産運用の中で仮想通貨をどう位置づけるか


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今回のエントリーは、仮想通貨についてです。仮想通貨を資産運用の一つに位置づけるにあたって、2017年現在の運用ルールをご紹介します。

具体的には、以下について書いています。

  • Why: 仮想通貨をなぜ買うか。持つことの意味
  • What: 運用として何をやって、何をやらないか
  • How: 具体的な買い方と運用の方法

以下、それぞれについて詳しくご説明します。


Why: 仮想通貨をなぜ買うか。持つことの意味


仮想通貨を買う理由は、次の3つです (2017年11月現在) 。

  • 仮想通貨が 「未来の当たり前」 になることへの期待
  • 金融資産の分散
  • 仮想通貨の自分ごと化


1. 仮想通貨が 「未来の当たり前」 になることへの期待


イノベーションとは 「未来の当たり前」 になることです。現時点ではまだ価値を見出されていなく、人々に知られていない・使われていないものが、将来は価値が上がり当たり前のようになることです。

仮想通貨が未来の当たり前になることを期待しています。

ただし、2017年現在で仮想通貨で最も規模の大きいビットコインについての将来性は、私は懐疑的です。世の中を大きく変える可能性があるのは、ビットコインの基幹技術に使われているブロックチェーンでしょう。

ブロックチェーンを活用した企業や個人間での送金と決済、スマートコントラクト、IoT (モノのインターネット) 、健康・医療分野、司法や選挙制度など、人の手でやっていることによる非効率やコストをより最適化することへの期待です。

これらの仕組みの中で使われる仮想通貨の各コイン (トークン) の将来性への投資です。


2. 金融資産の分散


自分が保有する全ての金融資産のうち、日本円での資産が大部分を占めます。日本円以外では米ドルやユーロ、外国債券の投資信託ですが、金融資産の 6~7% 程度です。

国籍と生活が日本なので、資産が日本円に偏るのは仕方ないものの、偏りすぎるリスクを考え、外国通貨や債権以外に仮想通貨を買い、保有資産を分散させます。


3. 仮想通貨の自分ごと化


仮想通貨を初めて買った時の動機は、仮想通貨を体験するためでした。実際に仮想通貨を保有すると、仮想通貨やブロックチェーンに関する情報に関心が高くなります。

興味深いと思うのは、単に仮想通貨が値上がりするなどのニュースではなく、新しい技術や、仮想通貨やブロックチェーンによって社会のどういう課題を解決するかのビジョンや考え方です。こうした新しい情報に敏感になり、自分の知的好奇心を満たしてくれるのも、仮想通貨を買って保有する理由です。


What: 何をやって、何をやらないか


仮想通貨を買っていくにあたって、やることと、やらないことは何かをご説明します。

特に 「やらないこと」 は何かです。自分のルールとして、やらないことをあらかじめ明確にしておくことが大事です。

仮想通貨を資産運用の一つに位置づけるにあたって、やること・やらないことは次の通りです。

  • 長い目で見て価値があるだろうと思うコインを買う
  • 買う仮想通貨の種類を増やしすぎない (5~10個まで)
  • 機械的に自動積立のように買う (儲けたい欲望や感情をなるべく排除する)
  • 仮想通貨の保有額は、金融資産の 10% までとする

以下、それぞれの補足です。


1. 長い目で見て価値があるだろうと思うコインを買う


方針は、未来を考えて価値が出ると自分が思う仮想通貨を買います。少なくとも1~2年、できれば3年後を考えてどうなっていればよいかを想像して、その仮想通貨が価値のあるものかどうかを判断します。

2017年時点では、2020年の東京オリンピックの頃に仮想通貨が世の中でどのような使われ方をしているかです。

もちろん、未来のことは誰にもわかりません。ただ、未来はどうなるだろうかを考えるプロセス、考えようとする姿勢を持っておきたいと思います。


2. 買う仮想通貨の種類を増やしすぎない (5~10個まで)


積立で買い続ける仮想通貨は、両手で数えられるだけの種類に留めます。理由は、多くなりすぎると管理が煩雑になること、あえて10個までという制約をつけ、あれもこれも手を出すことを防ぐためです。


3. 機械的に自動積立のように買う (儲けたい欲望や感情をなるべく排除する)


仮想通貨の値上がりや値下がりを見ての、短期的な売買はやりません。

毎月一定額を買い、基本的には保有し続けます。仮想通貨で儲けようだとか、一獲千金を狙うような欲望は持たないようにします。

株式投資にも通じることで、仮想通貨をこれまで買って相場を見ていてわかったのは、素人が多少の知識を持った程度ではプロには勝てないことです。

仮想通貨の値上がり・値下がりを読むのは、株や外貨などの相場を予測する以上に難しいです。さらに、値動きの早さと幅も大きさです。仮想通貨の短期売買は、技術的にも精神衛生上もよくないです。


4. 仮想通貨の保有額は、金融資産の 10% までとする


2017年時点での仮想通貨は、代表的なビットコインであっても利用できる場面は限定的です。一部の店舗やネット通販のみです。日本の法定通貨である日本円に比べると、日常生活で普通に使える状況ではありません。

加えて、仮想通貨の変動が法定通貨よりも大きく、1日や数時間で急騰・急落することもあります。

よって、金融資産の全体における仮想通貨の保有は 10% までとします。資産の多くは投資信託や株 (ETF 含む) という状況は引き続き変わりません。仮想通貨が最大 10% となっても、現金や普通預金を除く投資信託などの金融資産は、75~80% 程度を維持します。

10% 以下に抑えておき、意識として、仮に仮想通貨が暴落しても 「たかがしれている」 と思える規模に留めておきます。


How: 具体的な買い方と運用の方法


2017年時点での仮想通貨の具体的な運用方法は、以下の通りです。

  • ポートフォリオで購入・管理する
  • 毎月の第二週の週末に積立・入金をする (買うタイミングを固定)
  • 3ヶ月に一度はポートフォリオ調整 (リバランス)


ポートフォリオで購入・管理する


仮想通貨を、全ての金融資産の 10% までとするのは先ほど書いた通りです。仮想通貨が 10% の中で、各コインの割合を決めます。

まず大きくは、仮想通貨を2つのカテゴリーに分けます。コアカテゴリーとグロースカテゴリーです。


コアカテゴリー

  • 市場規模が大きく、かつ、他のアルトコインを買うことができる仮想通貨
  • 具体的には、ビットコインやイーサリアム (ビットコインキャッシュなどの分裂した通貨はこちらに含める)


グロースカテゴリー

  • アルトコインの中でも自分が注目をして、将来的に価値があると思うコイン (トークン)
  • 具体的には、リップル (XRP) 、ネム (XEM) 、アイオータ (IOT) 、オミセゴー (OMG) 、など


コアとグロースの割合は 20% と 80% とします。例えば、毎月10万円を仮想通貨に積立する場合は、コアカテゴリーに2万、グロースカテゴリーに8万です。

2017年11月時点で、毎月定期的に買う仮想通貨と割合は以下の通りです。コアカテゴリーはイーサリアム、それ以外はグロースカテゴリーです。

  • イーサリアム:20%
  • リップル:20%
  • ネム:20%
  • オミセゴー:20%
  • アイオータ:20%


毎月の第二週の週末に積立・入金をする (買うタイミングを決める)


買うタイミングあらかじめ固定します。決めないと、どうしても相場の動きを見て買いの判断をしようとすると、一番いいタイミングで買おうとする欲が出てしまいます。

機械的に買う方針を守るために、買うタイミングは毎月の第二週の週末とします。

第二週なのは理由があります。第一日曜に、前月の全ての金融資産の状況を確認し、管理しているシートファイルを更新していて、その翌週に仮想通貨の運用を当てるからです。

第二週にやることは、仮想通貨の購入と、必要であれば翌月以降の購入のために日本円を仮想通貨取引所に入金することです。なお、入金は現在は手作業でやっていますが、いずれはネット銀行の毎月自動振込をして自動化をするつもりです。


3ヶ月に一度はポートフォリオ調整 (リバランス)


仮想通貨のポートフォリオ通りに買っても、それぞれの仮想通貨の値動きによって割合の構成がずれてきます。ポートフォリオ調整を3ヶ月に一度のタイミングで行ないます。

調整するポートフォリオのレベルは、コアとグロースの 2:8 です。コアとグロースの中で各コインの割合を細かく調整することまではしていません。

具体的なやり方は、翌月以降で毎月の買う金額を増減し調整します。今のところは売却による調整は考えていません。


使っている取引所やアプリ


取引所と仮想通貨管理アプリをご紹介します。


使っている取引所


日本の取引所で4つ、海外の取引所が3つです。日本のものは、ZaifbitbankCoincheckbitFlyer です。海外は BitfinexPoloniexBittrex です。

日本と海外で取引所で複数あるのは、一つだとサーバーダウンなど何かあった時に困るからです。

日本の取引所で使っているメインは Zaif と bitbank です。Coincheck はアプリが使いやすいのは良いのですが、ビットコイン以外のアルトコインの売買手数料が高いので、Zaif を主に使っています。

Coincheck でのアルトコインの手数料が高いのは、ユーザー同士が売買する板取引ではなく、取引所から売買するためです。

Zaif は板取引です。ただし、アプリが使いにくいのが難点です。

海外の取引所を使う理由は、日本では取り扱っていない仮想通貨を買うためです。例えば、2017年11月時点でまだ扱われていないアイオータやオミセゴーです。Bitfinex を使って買っています。

Bitfinex では2017年11月現在で日本円を扱っていません。アイオータ等の仮想通貨を買う場合は、日本の取引所でビットコインかイーサリアムを買い、Bitfinex へ送金してから買うという一手間がかかります。

仮想通貨の送金には Changelly というサービスをうまく使えば、送金コストを下げることができます。


仮想通貨管理アプリ


仮想通貨の相場の動き、保有している仮想通貨の情報を見るために Cryptofolio (クリプトフォリオ) というアプリを使っています。シンプルで使いやすいのでおすすめです。2017年11月時点で iPhone などの iOS のみです。Android 版は未対応です。

Android では Blockfolio (ブロックフォリオ) がおすすめです。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。