
Free Image on Pixabay
「時は金なり」 という時間の大切さを伝える格言があります。
私は、時間はお金以上に大切にしたいと思っています。お金は増やすことができますが、時間を増やすことはできません。人生は有限であり、自分が持っている時間は決まっています。
大事なのは自分の時間を何に、どのように使うかです。
今回のエントリー内容です。
- 非効率な時間を大切にする
- 無駄にしてもいいと思った瞬間、時間はゆったりと流れ出す
非効率な時間を大切にする
投資バカの思考法 という本に、非効率な時間であっても価値があると書かれています。
以下は本書から該当箇所の引用です。
時間を味方につけるときに、私がもっとも大事にしているのは、「効率は大事だが、重要視しすぎない」 ことです。
非効率の中にこそ、大きな結果が隠されているときがあります。「ひふみ投信」 が誰も注目していない成長企業に投資できるのも、非効率な時間を大切にしているからです。
時間はお金よりも大切ですが、だからといって、「ムダに使ってはいけない」 というわけではありません。
(引用:投資バカの思考法)
著者の藤野英人氏は、独立系ファンドである投資信託が誰も注目していない会社に投資できるのは、効率を最重要視していないからだと言います。
社長に会ったり会社訪問をして結果的に投資につながらなかったとしても、その時間が無駄だったとは考えないそうです。その会社の業界や地域のことなど、有益な情報は拾えるからです。投資アイデアが生まれたり、新しい投資先が見つかる可能性があるからです。
無駄にしてもいいと思った瞬間、時間はゆったりと流れ出す
日本人の死に時 - そんなに長生きしたいですか という本に、時間の捉え方について印象的なことが書かれていました。
以下は、著者と父親の時間についての会話です。
父がかつてこんなことを言っていたのを思い出しました。
「時間というものは、有効に使おうと思えば思うほど、足りなくなる」
まだ若かった私が、あくせく働いたり遊んだりしているのを見て、言った言葉でした。それを聞いて、私ははっとしました。私は時間を無駄にするのが嫌いだったので、いつも時間を有効に使おうと考えていました。なのに時間はいくらあっても足りない。有効に使えば余るはずだろうに、おかしいじゃないか。
父はさらに、こうも言いました。
「時間は、無駄にしてもいいと思った瞬間、ゆったりと流れ出す」
それもまた事実でした。無駄にしてもいいと思えば、一日でも一時間でも、一分でさえ、ゆったりと流れます。
(引用:日本人の死に時 - そんなに長生きしたいですか)
著者の父親の時間についての考え方は、示唆に富みます。
- 時間というものは、有効に使おうと思えば思うほど、足りなくなる
- 時間は、無駄にしてもいいと思った瞬間、ゆったりと流れ出す
有効に使おうとすればするほど忙しく感じ、ますます時間が足りないように思えます。一方、気持ちに余裕を持ち、少々の時間は無駄にしてもいいと始めから割り切ると、時間はゆっくりと流れるように感じるという教えです。
一見すると無駄に思えることに時間を使ったり、あえて非効率なこともやってみれば、ゆったりと流れた時間は有益なものになるのです。