投稿日 2017/11/16

PDCA の P は 「仮説」 や 「プロトタイプ」 と考える。早く失敗して、いかに学ぶか


PDCA の P は計画というよりも、仮説やプロトタイプと捉えると、最初に完璧な計画をつくる必要はなくなります。

PDCA を早く何度もまわし、早く失敗をして、いかに学ぶかについて考えています。

エントリー内容です。

  • PDCA の P は 「仮説」 や 「プロトタイプ」
  • 早く失敗する。学ぶ姿勢
  • 学ぶことは 「手段」 。学んだことを一般化する


PDCA の P は 「仮説」


0秒リーダーシップ という本に、PDCA の P は計画ではなく、「仮説」 であると書かれています。



PDCA の P は plan なので、計画と捉えると完璧なプランを作ってから実行 (PDCA の D) に入ろうと考えてしまいます。著者のピョートル氏は、P は計画よりも仮説と見なすほうがよいと言います。

仮説を立て (plan) 、実際にやってみて (do) 、うまくいったかを確かめ (check) 、ダメだったら方向転換する (act) 、というプロセスです。

PDCA は、このプロセスを短時間で回し、かつ一回だけではなく、必要であれば何度も回します。

最初に完璧な計画をつくる必要はなく、時間をかける必要もありません。むしろ、計画ではなく仮説と見て P をできるだけ軽くし、DCA を回すことを心がけたほうが良い結果につながります。


P を 「プロトタイプ」 と考える


PDCA の P をプロトタイプと捉えることもできます。完成品ではなく、試作品やベータ版と見なします。

プロトタイプが実際に機能するかどうか、うまくいかなければ何を変えればよいか、次のプロトタイプにどう活かすかを、DCA で確認します。プロトタイプで仮説と検証を繰り返し、スピードを持って進めます。


早く失敗する


プロトタイプを作って PDCA をまわすのは、失敗しないためではありません。

むしろ逆で、小さく早めに失敗するためです。もし間違った方向に進んでいて、最後に方向性が間違っていると判明した場合、それまでやったことが無駄になってしまいます。それだけでなく、まわりの人にも影響が出てしまうでしょう。

小さい失敗から軌道修正をしておけば、後から大きく失敗することを防げます。


学ぶ姿勢


失敗と学びはセットにすべきです。本書には、学ぶ姿勢を身につけるための3つのポイントが紹介されています。

  • 他人から学ぶ
  • 経験から学ぶ
  • 振り返りから学ぶ

以下、それぞれについて見ていきます。


1. 他人から学ぶ


いつもオープンマインドな姿勢でいれば、どんな会話の中からでも、新しい考え方、新しい知識を仕入れることができます。

ありがちなのは、仕事にプライドを持つあまり、自分はその道のエキスパートで、誰よりも知識があると思い込んでしまうことです。しかし、それは正しくなく、自分が知っていることは限られます。

人間は、誰からでも学べます。部下から、同僚から、上司から、社外の人からなどです。専門分野の外へと視野を広げていけば、毎日まわりから多くのことを学ぶことができます。

そのためには、まず相手に関心を持つことです。そして、相手の言葉に謙虚に耳を傾けます。この人はこういう人だという先入観を持たず、毎回新鮮な気持ちで相手と接すれば、あらゆる機会を通じて、自分の知らなかったことを学ぶことができます。


2. 経験から学ぶ


自分の新しい経験から学べます。そのためにはリスクを取り、自分ができないこと、慣れていないことをあえてやってみるのです。

毎日、同じことをやっていては、言ってみれば安全地帯です。意識して安全地帯から一歩出て、普段とは違う環境に身を置けば、新しい刺激を得ることができます。その経験から、新しいことを学びます。


3. 振り返りから学ぶ


振り返りからも学ぶことができます。大事なのは、振り返る機会を増やすことです。振り返るのはやった後だけではありません。何か行動する前、行動している最中にも、もちろん行動した後で、その行為について考えを深めます。


学ぶことは 「手段」


重要なのは、学んだことを別の場面で使ってみることです。学ぶこと自体は、次に活かすための手段です。

学びの目的は、学んだことをすぐに別のシチュエーションに応用することです。例えば、本書では次のような例が書かれています。

  • サッカーで学んだことを、ビジネスに持ち込む
  • 会社で学んだ人間関係を、夫婦関係に置き換えてみる
  • 人材育成の考え方を、子どもの教育に応用する

ただ学ぶだけでなく、別の場面で使うまでをセットにするのです。学びから得たことを実際に使ってみる経験が、さらに次の学びにつながります。


学んだことを一般化する


学びから得たことを別のことに活かすとは、横展開をすることです。

横展開するために大切なのは、学んだ具体的な経験を一般化することです。本質を見抜くとも言えます。

先ほどの例にあった 「サッカーの学びを仕事で応用する」 に当てはめて、横展開することを考えてみます。

例えば、サッカーから学んだことが、ボールを受け取る前にデフェンダーのマークを外し、自分が次のアクションに入りやすい状況を作っておくと、ボール受け取った後にドリブルやシュートにスムーズに入れる、だとします。

これはあくまでサッカーという具体的なシチュエーションです。学びを一般化すると、「次のアクションを想定して、あらかじめ準備しておくことの大切さ」 となります。

一般化すれば横展開ができます。

仕事に当てはめれば、自分が仕事を依頼される前にあらかじめ下準備をしておき、実際に仕事がまわってきたときにすぐに取り掛かれる状態にしておくことです。

例えば、必要になるであろう情報を取っておく、仕事をするためのまとまった時間を確保する、自分がさらに次に依頼するであろう人に前もって一言入れておく、などです。

学びを一般化し、別の具体的なことに活かすために、学び (具体) → 一般化 → 別の例で活かす (具体) というプロセスになります。



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。