日本はなぜ、「基地」 と 「原発」 を止められないのか という本を興味深く読みました。大きな全体像の中で、戦後から現在における日本の根本 (国体) の実態が浮き彫りにされていたからです。
敗戦後の日本の扱いは、壮大な戦後構想の一部だった
本書には、第二次世界大戦の敗戦国である日本を、戦勝国である連合国がどのように位置づけたかが書かれています。日本は、アングロアメリカンの戦後秩序構想から描かれた壮大なグランドデザインの一部にすぎなかったと指摘されています。
驚いたのは、ポツダム宣言・日本国憲法・日米安保条約や日米地位協定も、1941年8月14日 (日本がポツダム宣言を受諾するちょうど4年前) に英米間で調印された大西洋憲章の内容を引き継いだものになっていることでした。