2016/08/15

大リーグ通算3000本安打を達成したイチローの努力と習慣化の考え方は、真似できる


NHK NEWS WEB より


大リーグ通算3,000本安打


イチロー選手が、大リーグ通算3,000本安打を達成しました (2016年8月7日) 。

記録達成の瞬間がこちら。MLB の公式 YouTube チャネルです。




達成前後のシーンがもう少し長くある動画はこちらです。記録達成の場面は、2:32 からです。




脅威の肉体


NHK ニュースサイトに、3000本安打達成の取材記事があります。

イチロー 3000本安打達成の背景は|NHK NEWS WEB
 (2017年7月追記: NHK の記事が削除されていましたのでアーカイブはこちらです)

記事の中で、イチロー選手の身体について言及されています。記事からの引用です。

脅威の肉体

イチロー選手の3000本安打達成を支えた、もう一つの大きな要因は、けがの少なさです。

大リーグでの16年間で、故障者リストに入ったのは2009年の1回だけ、それもけがではなく胃潰瘍が原因でした。

42歳になった現在でも、ほかの選手とは違う、イチロー選手専用のトレーニングマシーンを球場やキャンプ地に持ち込み、バネと瞬発力、そして柔軟性のある体作りに取り組んでいます。

マーリンズのフィジカルコーチは 「イチロー選手は休みの日も必ずトレーニングをしに球場に来る。自宅にいても遠征中でも関係ない。彼は毎日、自分のルーティーンを実行している。20代、30代の選手たちのコンディションと比べても全くひけをとらない」 と舌を巻いています。

マーリンズでの位置づけは控えの外野手ですが、試合前の練習がない日でもイチロー選手が1人、プレーボールの時間から逆算してストレッチやランニング、キャッチボールといった準備を進め、みずからの体とじっくり対話する姿が見られます。


イチロー選手の努力


こうしたイチロー選手の努力は、私たちにもできるようになるのでしょうか?

ヒントになるのは、イチロー選手の努力への考え方です。別のインタビュー記事をご紹介します。米国での13年目のシーズンを控えた2013年2月、ヤンキースにいた時です。当時、ヤンキース2年目を迎えるシーズンへの決意を語っています。

イチロー、40歳にして惑わず ヤンキースでの決意:日本経済新聞 (2013年2月13日)

このインタビュー記事の2ページ目に、イチロー選手の努力についての考え方が出てきます。引用します。

「努力をすれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。それは自分以外の第三者が思うこと。もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうでない、という状態になくてはならないのではないか」

最後の 「第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうでない、という状態になくてはならないのではないか」 というのが興味深いです。

イチロー選手が目指すのは 「本人が自分の努力を認識していない」 ことです。本人以外のまわりから見ればストイックに努力をしているように見えても、本人からすれば努力と思わない状態にするということです。

努力という行為が習慣化され、まるで朝起きて顔を洗ったり歯を磨くようなごく自然な行ないとしてできているような状況です。

イチロー選手は試合がある/なしにかかわらず球場に来て、トレーニングを欠かしません。日々、自分のルーティーンをし入念な準備をするのは、本人にとっては当たり前の習慣なのでしょう。でも他の選手からすると、「イチローはすごく努力している」 と見えます。

こうしたイチロー選手の努力と習慣の考え方、そして、実行する姿は考えさせられます。努力を続けることで習慣にする、習慣化できるくらいになって初めて 「努力」 と言えるという考え方です。

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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。