2018/01/21

効果的な情報収集や読書のための 「why - what - how」 フレームワークをご紹介


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今回は、効果的な情報収集について書いています。ご紹介する考え方は、読書にも応用できるので、後半で解説します。

エントリー内容です。

  • 事前準備の大切さ
  • 情報収集に取りかかる前にやること
  • 読書にも使える


事前準備の大切さ


何かを調べるなどの情報収集のポイントは、事前準備です。

情報収集の作業に入る前に、何のために、何をどこまで調べるのかを明確にしておくことです。あらかじめ準備をしておけば、闇雲に調べること防ぐことができます。


情報収集に取りかかる前にやること


情報収集の事前準備として考えることは、具体的には以下の3つです。

  • 目的 (why)
  • 何を調べるか (what)
  • 方法 (how)

以下は、それぞれの補足です。


1. 目的 (why)


何を知りたいのか、どのレベルまでわかればよいかを明らかにします。目的を達成したかどうかのゴールイメージを明確にします。

ゴールイメージとは、調べて知りたいことが仮にわかれば、どのような状態になるか、次にその情報で何ができるか、どんな行動が取れるかです。自分の頭の中で具体的なイメージが描けるかどうかです。


2. 何を調べるか (what)


何を調べるかで大切なのは、調べるにあたって 「問い」 を持っておくことです。

例えば、AI が搭載されたスマートスピーカーについて調べるとします。単に 「スマートスピーカーの市場はどうなっているか」 では、問いが漠然としています。

情報収集のために、事前に以下のような 「問い」 を明確にしておけば、何を調べるかがはっきりします。

  • スマートスピーカーを知っている人はどれくらいか (認知率)
  • 認知者のうち興味を持っている人はどのくらいか (興味)
  • スマートスピーカーの機能や特徴を知っている人はどのくらいか (特徴理解)
  • 買いたいと思う人はどのくらいか (購入意向)
  • すでに買った人はどのくらいか、世帯当たりの保有台数 (保有状況)
  • 現在も使っている・使っていない人はどのくらいか (利用率)
  • 他人にスマートスピーカーを紹介する場合のオススメ度 (推奨)

これらの問いは、生活者視点でスマートスピーカーの市場を知るためのものです。売り手の視点では、以下の問いがあります。

  • スマートスピーカーの生産台数
  • 出荷台数
  • 取り扱っている店舗業態、チェーン店舗名、店舗数 (配荷率)
  • 店頭価格

このように、どんな問いに答えればスマートスピーカーの市場を把握できるかを情報収集に取り掛かる前に明確にします。どこまで詳細に調べればよいかのイメージを持つことができます。結果、際限なく調べることを防げます。

問いとセットにしてあらかじめ持っておきたいのは 「仮説」 です。問いに対する自分の推測や仮の答えです。「問い」 と 「仮説」 をセットで持っておくのです。

問いに対して情報収集をしながら、仮説が正しいかどうかの検証も同時にやります。

注意が必要なのは、仮説にとらわれすぎないことです。仮説はあくまで仮の答えであり、「仮説」 と 「思い込み」 は紙一重です。仮説にこだわりすぎて正しく情報を見られないのは本末転倒です。

なお、以下のエントリーは、スマートスピーカーについてです。2017年秋時点で、これからのスマートスピーカーの展望を考えたものです。

参考:スマートスピーカーができること、本質は何かを考える


3. 方法 (how)


目的、問いと仮説を整理した後に、どうやって情報収集をするかの具体的な方法を考えます。

例えば、ビジネスや仕事での情報収集では、「社内 or 社外」 と 「公開情報 or 非公開情報」 のマトリクスで分けるとよいです。非公開情報は、時にはお金を払ったり申し込むなどの手間をかけて取得するものです。

マトリクスの軸で他には 「間接 or 直接」 があります。人に聞いたりインタビューをする場合、メールを含むネットや電話で間接的に聞くのか、直接会ったり現場に足を運ぶかです。

目的、問いと仮説を準備せずにいきなり方法から入るのは、結局は非効率です。大切なのは、目的 (why) → 問い・仮説 (what) → 方法 (how) の順番です。


読書にも使える


小説のような純粋に内容を楽しむ場合を除き、ここまでご紹介した情報収集の事前準備は、情報や知識を得るための読書にも有効です。

目的、何を調べるか、方法は、それぞれ以下のようになります。

  • 目的 (why):何のためにこの本を読むか。読み終わった時に何について、どれくらいの情報や知識があればよいかのゴールイメージを明確にする
  • 何を調べるか (what):読んで何を知りたいかを 「問い」 にする。読み始める前に、問いに対する仮説や自分の意見を持っておく
  • 方法 (how):その本の読み方を決める。例えば、ざっと斜め読みで足りるのか、精読するのか。目次から、どの部分から読み始めるとよいか (どこに問いへの答えが書かれているかの目処をつける)


最後に


今回のエントリーでは、「why → what → how」 のフレームを情報収集に当てはめました。このフレームは応用範囲が広く、仕事でもプライベートでも重宝しています。

例えば、戦略を考える際にも使えるフレームワークです。詳細は、以下のエントリーをご覧ください。



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。