2016/12/03

2016年11月にブログで注目を集めた本 (月間クリック数ランキング)


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このブログでは、訪問いただいた方に役に立つと思ってもらえる本を紹介しています。読んだ本の書評を書いたり、エントリーの参考情報として本の内容を引用しています。

今回のエントリーでは、2016年11月の1ヶ月で、クリックが多かった本をご紹介します (6冊) 。順番はクリック数の多かったものです。



経営の教科書 - 社長が押さえておくべき30の基礎科目 (新将命)




書評としてのエントリーは残していませんが、「大局観をいかにして磨くか」 というテーマが興味深かったので、ブログエントリーとして取り上げました。

大局的な視点でものごとを見るには 「多、長、根」 という3つがキーワードだとします。

  • 多:複数の視点から全体像を把握する
  • 長:短期ではなく長期のスケールで考える
  • 根:本質に立ち返る

詳しくはこちらのエントリーで紹介しています。

大局観を持つための視点は 「多 / 長 / 根」



なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 (山田英夫)




様々な企業のビジネスモデルが紹介され、興味深く読めます。他の類似本と違うのは、単にビジネスモデルを紹介しているだけで終わっていないことです。

ビジネスモデルの事例紹介 → 仕組みの一般化 → 他業界にある同様のモデル紹介 となっています。具体化 → 抽象化と縦に考え、抽象化 → (他の) 具体化と横展開されているのです。

同じビジネスモデルでも違う業界に適用されているので、そのモデルの本質的な仕組みを理解できます。書かれている内容がきっかけや刺激になり、そのビジネスモデルを自分の業界や、自分の仕事に活かせないかと考えてみると発想が広がるでしょう。

この本の関連エントリーです。本書で取り上げられていたビジネスモデルのうち、最も印象的だったコマツ建機の KOMTRAX (コムトラックス) について取り上げています。

KOMTRAX:コマツ建機の美しいビジネスモデル



究極の身体 (高岡英夫)




運動や体の本で、今まで読んだ中で最もおすすめの一冊です。人の身体構造や運動のメカニズムについて独自理論が、興味深く読めます。

本書の究極の身体の定義は 「人体の中で眠っている四足動物、あるいは魚類の構造までをも見事に利用しきって生まれる身体」 です。

人間の進化は、魚類 → 爬虫類 → 哺乳類 → 人間と経てきており、人間の身体には、魚類、爬虫類や哺乳類などの四足動物の構造を受け継いでいると著者の高岡英夫氏は言います。

究極の身体は 「魚類運動=脊椎を使った動作」 「四足動物の運動=脊椎の体幹主導動作+4本足主導の動作」 の両方を使えます。

著者の問題意識は、究極の身体を持っているにもかかわらず、現在の人類の多くはその身体資源を使いきれていないことです。究極の身体を実現するために印象的だったことは、

  • 究極の身体に不可欠なことは重心の意識。そのために筋肉の脱力が必要
  • 身体の中にセンター (軸) を構築する。センターは、身体の重力線とほぼ一致するところを通る身体意識
  • 究極の身体の立ち方は、吊り人形のように頭部の糸で身体を吊り上げ、そこからゆっくり下ろして足を接地させたような立ち方 (緩重垂立) 。体重を支えるギリギリのところまで力を抜いたプラプラの状態

身体動作や運動構造に興味のある方は、おもしろく読める本です。書評エントリーはこちらです。

書籍 「究極の身体」 がおもしろい



広告コピーってこう書くんだ!読本 (谷山雅計)




著者は、コピーライターの谷山雅計氏です。主な広告コピーは、東京ガス 「ガス・パッ・チョ!」 、資生堂 TSUBAKI 「日本の女性は、美しい。」 、新潮文庫 「Yonda?」 、日本テレビ 「日テレ営業中」 があります。

広告コピーは論理と感性/センスが必要で、著者は論理が 70% 、センスは 30% とのことでした。この本で書かれているのは、良いコピーを書くための 「論理」 です。わかりやすい文章で読みやすく書かれています。

紹介されていた論理で印象的だったのは、広告コピーでは 「描写」 ではなく 「解決」 を提案する、でした。

広告コピーでは描写をしているだけでは不十分で、解決につながることを書かなくてはいけないということです。描写だけをしているコピーよりも、解決まで提案するほうが人を動かすと著者は言います。

コピーライターは、ペンを片手に原稿用紙に向かう仕事です。 「このペンの力で、すばらしい言葉をつづってやろう」 と考えるのではなく、 「自分のペンの力で、いまある状況をなんとか変えてみせよう」 です。

もう1つ興味深いと思った論理が、優れた広告コピーは常識と芸術の間にある、でした。

意見を人に言ったときに、それを聞いた受け手の反応は大きく3つに分かれると著者は考えます。

  • そりゃそうだ = 常識
  • そういえばそうだね = 広告コピー
  • そんなのわかんない = 芸術

広告コピーは 「そういえばそうだね」 という気づきを与える役割です。誰でも知っている 「そりゃそうだ = 常識」 でも、誰も知らない 「そんなのわかんない = 芸術」 でも、良い広告コピーにはなりません。

広告コピーをつくるのに大切なのは、どういう考え方は、今はまだ 「そんなのわかんない」 であり、どんな考え方がちょうど 「そういえばそうだね」 であり、どういう考え方はすでに 「そりゃそうだ」 になっているのかを把握していること、という指摘は印象的でした。

書評エントリーはこちらです。

書評: 広告コピーってこう書くんだ!読本 (谷山雅計)



都市は人類最高の発明である (エドワード・グレイザー)




本書の主題は 「都市は人類の強みを最大限に活かせる場所」 です。

なぜなら、都市の特徴は、人や企業の間に物理的な距離が小さいことだからです。

都市では人と人との距離が近いので、人同士のつながりが生み出されます。これにより、人々は協力し、お互いから学び合い、新しいアイデアが生まれます。

著者は、お互いから学び合うことこそが人類の本質的な特徴だと言います。人類の協力があるからこそ、都市は文明の成功に寄与し、人々が協力しあう状況が、都市が存在する最大の理由であると書かれていたのが印象的でした。

この本では、古今東西の様々な都市が各テーマの事例として紹介されており、興味深く読めます。

書評エントリーはこちらです。

書評 「都市は人類最高の発明である」 (エドワード・グレイザー)



0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間 「語りかけ」 育児 (サリー・ウォード)




語りかけ育児とは、一日30分、親が赤ちゃんや子どもに優しく話すことです。

ポイントは、子どもが、温かい関係の中で自分が大事にされていると感じ取る環境をつくることです。その結果、子どもは自己肯定感を持つことができます。

子どもが自己肯定感を育む状態ができれば、子どもは言葉を身につけ、知能を発達させていくのに適した環境になります。

この本の特徴は、細かい月齢時期ごとに詳しく書かれていることです。0才から2才までは、3ヶ月刻みの月齢ごとに説明があります。

各時期に子どもはどういう言葉を使うようになるか、どんな遊びや行動をするようになるかが詳しく書かれています。おもちゃ選びや絵本の選びかたのアドバイスも細かく紹介されています。

書評エントリーはこちらです。

書評: 0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間 「語りかけ」 育児 (サリー・ウォード)


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多田 翼 (書いた人)


外資系 IT 会社にて 「シニア マーケティングリサーチ マネージャー」 (LinkedIn) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身。学生時代は京都。家族4人で東京23区内に在住、2人の子どもの父親。気分転換は毎朝1時間のランニング。

書いている内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。