2013/05/26

ネット広告の今後の課題:広告本来の目的を実現するために

インターネット広告の何が画期的だったかを知るには、従来のマス広告と比べてみるとよくわかります。

■ネット広告とマス広告

ネット広告では広告媒体がネット上であるため、広告スペースはほぼ無限にあると言えます。従来のマス広告ではテレビや新聞/雑誌などと広告を出せる枠は有限です。

広告媒体がネット上にあるということは、広告の測定もできるようになりました。どれくらい広告が表示されたのかのインプレッション、クリック数、コンバージョン。広告の課金体系も実際にクリックに応じてが主流に。従来マス広告では広告を出稿した分の課金でした。

ネット広告のもう1つの特徴が、ターゲティングができること。マス広告に比べてより精緻に広告を見せる消費者を絞り込めます。課金体系が変わり、より細かなターゲティングができるようになった結果、広告主にとっては広告の費用対効果がある程度はわかるようになり、自分たちの予算に応じて少額からの広告出稿が可能になりました。

■過度なクリックフォーカスの弊害

ネット広告は、広告がクリックされたかどうかが測定できる、課金(広告費の支払い)もクリックで決まる仕組み。これ自体は画期的だったわけですが、一方でクリック→コンバージョンにフォーカスしすぎた弊害もあると思っています。

広告の本来の目的は、消費者に広告接触で態度変容が起こり、最終的には購買までつながることです。広告を見たことで「この商品が気になる」「買ってもいいかも」などの態度変容が発生し、「買った」までに至らせること。

重要だと考えているのが、「態度変容が発生した人がクリックをしたのか」それとも「単にクリックに抵抗のない人がクリックしただけなのではないか」の違いは大きいということです。

前者であれば、クリックした人=意図した態度変容が起こった消費者=買ってくれるお客になる可能性が高い、となるので、クリックした人にフォーカスするのは正しいです。広告主にとって広告を出した意味があるわけです。広告費が見込み客獲得につながっています。

一方で、後者の「単にクリックに抵抗のない人がクリックしただけ」。クリックした人は必ずしも狙った態度変容が起こった消費者ではありません。広告費はクリックに応じて課金なので、無駄なコストが発生したことになります。

もう少し踏み込んで考えると、クリックした人が見込み客では必ずしもないし、クリックしない人でも中には見込み客はいる可能性も大いにあるわけです。クリックと見込み客は一致しないのでは、ということ。

仮の数字としてクリック率(CTR:広告クリック回数を広告表示回数で割ったもの)を1%と置いたとき、100人中クリックする人は1人、残り99人はクリックしない人です。でも、自分たちのお客にある消費者は残りの99人の中にもいる可能性は高いはずです。ネット広告においてクリックにフォーカスしすぎるということは、100人中の1人にばかり注目し、残りの大多数の99人を見落とすことになりかねません。

■ネット広告の今度の課題

ネット広告の今後の課題を考えてみます。広告の目的は「広告接触した消費者に態度変容が起こり、最終的には購買までつなげること」。この本来のあるべき姿がネット広告でできるためには、
  • relevant:適切な人に・適切な場所で・適切なタイミングで広告に接触してもらう仕組みをいかにつくれるか。同じ広告でも人により有効かどうかは異なるし、同じ人でもその時々で広告情報の有用性は違う。広告を自分事化してもらえるか、「この広告(情報)は自分に関係する」と思ってもらえるか
  • 広告クリエイティビティ:relevantが実現できても、広告自体が魅力のある内容/情報でなければ広告の目的は達成できない。広告を使ったコミュニケーションも含めていかにクリエイティビティの高い広告を実現するか
  • 課金体系:現在主流のクリックごとで課金が本当に望ましいのか。クリックという行為が必ずしも広告の目的を果たしているわけではない可能性もあり(上記考察)、広告本来の目的を達成した時に課金される仕組みが望ましい。広告主にとっても広告費用が意味のある投資となる
  • 広告効果測定:広告費というコストが妥当なのかどうかを知る広告効果測定も、進化する必要がある。クリックを中心にした効果測定ではなく、広告接触により態度変容が起こったのか、最終的な購買につながったのか。広告投資がどういう価値につながったのかをファクトや数字で測定できることが重要

日本では、ネット広告は新聞広告を抜き、TVに次ぐ規模です。ネット広告市場の拡大も今後も続いていくでしょう。プランニング→広告作成→入稿→広告配信→運用/効果測定→次のプランへ、という各サイクルでも課題/改善はあり、表示させるデバイスもスマホ/タブレットと多様化する。いろんな技術や仕組みがこれからも出てくるはずです。

変化の激しいネット広告の世界ですが、オンラインやデジタルの世界であっても、広告本来の目的である「広告接触した消費者に態度変容が起こり、最終的には購買までつなげること」が実現できることなのかという視点は、見失わないようにしたいと思っています。木を見る/勉強することも必要で、かつ森を見失わないようにしたい。


2013/05/25

転職して1ヶ月を振り返る




転職をして1ヶ月がたちました。振り返って見るとあっという間にすぎて、実感としては3ヶ月とか半年くらい前に転職をした感じです。中身の濃い1ヶ月でした。

転職後に会った友人/知人からは転職後の近況を聞かれることも多く、今回のエントリーでは転職後すぐの今の状況を振り返ってみます。あくまで1つのケースにすぎませんが、転職を考えている方の参考にもなればと思います。

2013/05/19

書評「リスティング広告 プロの思考回路」

「リスティング広告 プロの思考回路」という本をご紹介します。ネット広告の1つであるリスティング広告(ユーザーの検索結果に連動して広告が表示される)の基本的な考え方と、実践的な内容もバランスよく書かれています。

■リスティング広告のプロが持つ2つの視点

リスティング広告で大事な3つ視点は、
  • 自社(広告主)を知る:ランディングベージ(LP)に訪問者に本当に伝えたいことが書いていない
  • 競合を知る:そのキーワードで出稿しても、(同じキーワードで出稿している)他社に勝てない
  • お客を知る:その広告文で本当にクリックされるのか
まさに3Cのフレームそのものです。

リスティング広告のプロたちが実践している2つがあって、
  • 「お客さまは必ず自社(広告主)と競合他社を比較している」ことを念頭に置く
  • 「比較されたときに勝てる武器は何か」を理解している
検索結果に連動されるリスティング広告は、ユーザーが自分のニーズを検索キーワードという形で表現し検索した時に初めて広告が表示されます。ほとんどの場合、競合他社の広告も出ます。これはリスティング広告の特徴。

つまり、比較されることになるので、他社と比べられても自社が選ばれる「武器」がなければ、自社広告が上位に表示されても他社に取られるか、自社広告をクリックされるだけで終わってしまいます。よって、「比較された時に勝てる武器は何か」を理解することが非常に重要。

■リスティング広告の3つの要素

リスティング広告は、①キーワード、②広告文、③ランディングページ(Webサイト)の3つが一体となって初めて大きな成果が出るもの。リスティング効果が高い時は3つのバランスがいいし、効果が出ていない時はバランスが崩れている。

3つの要素それぞれに対して、比較された時に勝てるかという視点が大事だと理解しています。

広告出稿前にキーワードを深掘りする際には、候補となるキーワードについてどんな広告主が入札しているか調査してみます(例:Googleで検索)。その時に広告表示される数(広告主)が多いほど、そのキーワード市場の競争が激しいことがわかる。見方を変えるとその市場はお客ニーズも多いとも言えます。

リスティング広告として表示される広告文も「比較されている」視点は大切です。本来、広告文には自社商品/サービスの特徴が端的に書かれてものであるべき。巧みな広告文で集客できても(クリックされても)、サービス内容と広告文が乖離しれていればコンバージョンされません。いくら広告文で競合と差別化されていても、最終的には正しい情報(ユーザーのニーズにあったもの)につながらないと意味がないのです。

ランディングページでも、ユーザーやお客の立場で考えることが大事。ランディングページの目的は、サービスの特徴を一目でわかりやすく伝えること。そのためには、ランディングページでは自社の強みをまず訴求し、その強みがお客様の役にも立つ・メリットがあることを伝える。お客さまに安心感を与えて納得してもらいコンバージョンにつなげる。大切なのは、ターゲットの具体的な想定と、お客にとって「買わない理由が見つからないページ」にすることです。結局のところは、このランディングページは、お客のニーズに本当に答えているか。

★  ★  ★

本書がおもしろかったのは、小手先の技術やテクニックではなく、リスティング広告運用でどういう考え方をすればよいかまで踏み込んで書かれている点です。単にクリック率や広告スコアを上げるにはどうすればいいかではなく。

一通り読むことでリスティング広告の理解も進むし、ケース例とともに説明されているので、具体的なイメージも持てます。タイトルにあるように「リスティング広告のプロの思考回路」が学べます。




2013/05/18

「男の子の子育ては楽しい」と思えるようになるためのしつけ方

「言うこと聞かない!落ち着きない! 男の子のしつけに悩んだら読む本」という本のターゲット読者は母親でした。

お母さんから見て男の子の行動は理解できない、言うことは聞かないし、落ち着きがない。本書はそんな「男の子って大変」をお母さんの考え方ひとつで「男の子って楽しい」に変えられますよ、というメッセージが趣旨です。

■しつけとは教えること

印象的だったのは、「しつけ」についての考え方。子どものしつけのイメージは、叱ったり強く言い聞かせたりと半強制的に子どもを変えていくと思いがちです。

本書で書かれていたのは「しつけとは教えること」。これはこうするもの、とメッセージを伝えることであり、言ったその場で子どもの行動が変わるかどうかは関係がない。教えるという伝えた時点で「しつけ」はできている。この考え方は、いいなと思いました。

男の子の子育てでは、厳しい対応をしてすぐに子どもの態度/行動を変えようとするのは逆効果。そうではなく、気長に教える、伝え続けることが大事だそうです。そもそも、これが本来のしつけである、と。

「しつけ」を「教えること」と捉えると、本書で書かれていた躾のポイントもすんなりと自分の中に入ってきました。
  • 気長に繰り返し教える:2回や3回は言い続けたことにはならない。10回でも100回でも教えるくらいの気持ちで
  • 正しくないことを叱るより、正しいことを褒める:例えば、靴を脱ぎっぱなしにしたこと(正しくないこと)を叱るのではなく、靴を揃えて脱いだ時(正しいこと)を褒めてあげる。きちんとやった行為こそ、認めて褒めてあげるべき。一般的には逆のパターンが多く、子どもが良くないことや親が困ることをすると怒るケースが多い。正しくないことを叱る場合でも、「それはダメ、◯◯しようね」と軽く教えるくらいにする
  • させないこと/してほしいことは具体的な言葉で伝える:疑問文の叱り方ではなく、具体的な行為を伝える。例としては、NG:いつまで起きてるの→OK:もう寝なさい、NG:どうしてそんなことをするの→それはしてはダメ。単語だけの叱り方も子どもには伝わりにくい。例えば、「ひじ!」ではなく「食事中にひじをついてはダメだよ」と子どもが理解できるよう具体的に表現する
  • 北風ではなく太陽方式で:おもちゃを片づけないとお菓子抜き、のような脅しや罰を与える北風方式ではなく、片付けたらおやつを食べようね、と子どもが自ら進んでやろうという気持ちにさせる

■子どものしつけは「ありのままを受け入れる」ところから

親の心得としてあらためて大事だなと思うのが、子どものありのままを受け入れること。子どもと向き合って、認めてあげることです。

お母さんにとって男の子の子育てが大変なのは、男の子は異性だから。これが本書のキーメッセージの1つ。自分の子供でも1歳にもなればもう男性なので、理解できない言動が出てきます。それに対して「どうして◯◯なの?」ではなく、「男の子だから仕方ないか」と受け入れてあげる。

できなくて当たり前と認めてあげて、じゃあどうすればできるようになるかを前向きに、子どもと一緒に考えていくようなしつけです。

子どものありのままを認める時に大事だなと思ったのは、まずは子どもの気持ちや行動を受けとめる言葉をかけること。自分が男だからわかるのですが、男の子は親には何でも認めてほしい傾向があります。自分の中ですごいと思ったことをやって「えっへん」という気持ち。

だから、子どもへのしつけも「Yes, but...」でやりたいもの。まずはYesと認めてあげる、その後で正しいこと・やってはいけないことを教える。本書のエピソードを引用します。
お母さんが体育館でママさんバレーの練習をしているときに、3歳くらいの男の子が2階席から「おかーさーん!」と行って、突然手を振ったのです。

お母さんは、「ちょっと、もうっ!どこに上がってるの!降りなさい!」。男の子はしょんぼりし、しぶしぶ降りてきました。お母さんのその言葉は、子どもの行動を認めていないからこそ出た言葉です。

では、どうすればよかったのかというと、こうです。子どもの気持ちとしては、お母さんに気づいてほしかったから呼んだのです。お母さんにも手を振ってほしかったから手を振ったのです。

だから、子どもに呼ばれたのだから、愛想返事でもいいので「はーい」と言って、手を振ってから「そこへ行ったらダメよ。降りなさい」と言えばよかったのです。自分の行動と気持ちが少しは認められたことで、子どもはうれしく、喜んで降りてきます。

引用:書籍「言うこと聞かない!落ち着きない! 男の子のしつけに悩んだら読む本」

秋に生まれる子どもは男の子なのか女の子なのかまだわかりませんが、「Yes, but」の伝え方は忘れないようにしたいなと思っています。




2013/05/12

YouTube有料チャンネルを開始したGoogleの狙いをビジネスモデルから考えてみる

YouTubeが月額課金制でチャンネルを開設できる新サービスを開始しました(米国時間5月9日)。

まずはパイロットプログラムとしてのスタート。チャンネルを購読(サブスクリプション)するユーザーから課金できるもので、最低料金は月額99セントから。全てのチャンネルに14日間の無料トライアル期間がつけられ、年間契約でディスカウントもされるとのこと。

今回のYouTube有料チャンネルが、Googleのビジネスモデルにどう影響するかを考えてみます。(なお、考察内容はあくまで個人的なもので実際の話はグーグル先生に聞いてみないとわかりません)。

■Googleのビジネスモデル

Googleはいろんな取り組みをしていますが、こと収益に関してはほぼ広告から得ていると考えていいくらいです。

広告のビジネスモデルについて、Googleは大きく3つの顧客を持っています。①Googleユーザー、②広告主、③コンテンツ製作者。①Googleユーザーとは検索などのGoogleサービスを使う一般ユーザーのことです。この3つの顧客にGoogleは何を提供しているかと言うと、
  • Googleユーザーへの提供価値:検索サービスや、Gmail、Google Map、等々の便利なサービスを提供。無料で使える
  • 広告主への提供価値:AdWordsのテキスト表示形式だけではなく、バナー広告やYouTubeでの動画広告などディスプレイ広告を、自分たちのことを知ってほしいターゲットに対して表示できる価値。広告配信・レポーティング等のPDCAがGoogleサービスを使ってまわせる
  • コンテンツ製作者への提供価値:コンテンツの収益化に寄与。自分のサイトやブログにAdSenseを導入することで広告を表示し、クリックという成果に連動してGoogleからお金が支払われる

ビジネスモデルを考える時にカギになるのがお金の流れで、誰から誰にお金が渡り、何に対して支払われるのか。Googleのビジネスモデルの特徴としては、3つの顧客に対して、お金をもらう顧客ともらわない顧客を明確に分けている点です。
  • 広告主からはお金をもらう
  • Googleユーザーへは無料でサービスを提供
  • コンテンツ製作者へはお金を支払う(広告主からの収入の一部を渡す)
まとめると、Googleは広告主からの収益があるから、Googleや検索サービスなどをユーザーに無料に提供でき、コンテンツ製作者にはお金を支払うことができるのです。

Googleユーザーが増えるほど、広告媒体としてのGoogleの価値は上がります。広告主やコンテンツ製作者にはそれがGoogleへの魅力を高める。好循環がグーグルのビジネスモデルの特徴です。3つの顧客は上記の提供価値を享受でき、結果、Win-Winが成り立っている。これがGoogleのプラットフォームとしての強みです。

■YouTube有料チャンネルでGoogleが目指すこと

YouTubeの有料チャンネルは、ユーザーから月額で課金し、収益をコンテンツ提供者とGoogleで分け合います。Googleはこれまでは広告主からお金を得ていたのが、YouTubeユーザーから直接お金をもらうことになり、上で書いたビジネスモデルとは異なります。

ただ、Googleが有料チャンネルで本当にやりたいことは、単にユーザーから収益を上げることではないと思っています。YouTubeユーザーからの収益は副産物であって、狙いはYouTube自体の価値の向上だと私は考えています。

月額の有料チャンネルの仕組みは、コンテンツプロバイダー(提供者)にとっては毎月の収益が確保できるので魅力です。これまでは広告掲載からお金を得ていたのが、購買登録ユーザーから収益を得られる。登録者数が増えるほど売上も上がり、良質なコンテンツをつくるインセンティブになります。

YouTubeにとってはコンテンツが増え、かつ質のいいもの(ユーザーが有料でも見たい動画)が集まります。結果、YouTubeの動画サイトとしての価値が上がる。

有料チャンネルのサービスを開始しても、広告モデルはYouTubeの収益の柱に変わりはなさそうなので、動画サイトとしての価値が上がることは、YouTubeの広告媒体としての価値向上にもつながります。広告媒体として価値が上がるというのは、広告を掲載したいという広告主が増え、広告掲載費用も上がり、この2つの分がダブルでGoogleへの収益に貢献する。これが、有料チャンネルのグーグルの狙いだと思います。

★  ★  ★

YouTubeの有料チャンネルがうまくいくかは、どれだけ良質なコンテンツを用意できるかです。ユーザーにとって、毎月お金を払っても見たいと思う動画があるかどうかに尽きます。

今回のGoogleからの発表ではパイロットプログラムとのことですが、問題なければ正式サービスとして広げるはず。日本のコンテンツも有料チャンネルに入ってきます。

アメリカはケーブルTVが主流で、テレビにお金を払って視聴する文化があるものの、日本は民放はCMが番組の合間に流れるという広告モデル。視聴者の感覚はTVは無料で見られる娯楽。そもそものYouTubeのイメージは無料で見られる動画サイト。日本でYouTubeの有料チャンネルがどれだけ受け入れられるか。注目しておきたい流れです。


※参考情報
New ways to support great content on YouTube|The Official YouTube Blog
YouTube有料チャンネル一覧
YouTube、課金制の有料チャンネルを試験的にスタート 月額1ドルから|ITmediaニュース
YouTubeが有料チャンネルを開始 放送・レンタルビジネスが激動するかも|SNN


2013/05/11

鏡に映った自分とどう向き合うか

「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」という本では、「良い企業(good company)」と「偉大な企業(great company)」の違いを6年に渡り調査し、得られた知見から偉大な企業の法則をがまとめられています。趣旨は、どうすれば良い企業は偉大な企業になれるのか。6つの法則が提示され、1つ目が「第五水準のリーダーシップ」です。

■第五水準のリーダーシップと謙虚さ

第五水準というのは調査の過程で明らかになった経営者の能力の5つの段階のうち、最も高い段階。5つというのは下から順に、
  1. 有能な個人:才能、知識、スキル、勤勉さによって生産的な仕事をする
  2. 組織に寄与する個人:組織目標の達成のために自分の能力を発揮し、組織のなかで他の人たちとうまく協力する
  3. 有能な管理者:人と資源を組織化し、決められた目標を効率的に効果的に追求する
  4. 有能な経営者:明確で説得力のあるビジョンへの支持と、ビジョンの実現に向けた努力を生み出し、これまでより高い水準の業績を達成するよう組織に刺激を与える
  5. 第五水準の経営者:個人としての謙虚と職業人としての意思の強さという矛盾した性格の組み合わせによって、偉大さを持続できる企業を作り上げる
4つ目の段階までは意外感はありませんでしたが、第五水準は独特のものだと感じました。とりわけ謙虚さを挙げているのが印象的です。

謙虚さについて本書で強調していたのが「窓と鏡」という考え方。成功した時と失敗した時の捉え方/考え方で、
  • 窓:成功を収めた時は窓の外を見て、成功をもたらした要因を見つける。まわりのメンバー、外部要因、幸運など
  • 鏡:結果が悪かった時は自分に責任があると考える。他人や外部要因、運の悪さのためだとは考えない
最近思っていることが、謙虚さって大事だなということ。自分には何が足りないかを常に意識していたり、良い仕組みや他人の優れた考え方/やり方を積極的に自分に取り入れる。常に学ぶ姿勢。「窓と鏡」の考え方にあるように、成功した時ほど驕るのではなく勝って兜の緒を締める。失敗した時は自分のことを振り返ってみる。

■鏡を見た後にどうするかが大切

鏡を見ることについてもう少し考えてみます。

自分のミスや至らなさを認識することも大切ですが、もう1つ大事なのはその状況から逃げないことだと思います。「自分は全然だめだ」と考えてしまうかもしれませんが、そんな自分を肯定しそこから一歩踏み出せるかどうか。自分のことをあきらめずにもう一回立ち上がってみるという決意です。鏡を見て、目の前にいる自分を客観的に捉えるだけではなく、受け入れ、じゃあどうするかを考え、ネクストアクションを取る。

良いところも悪いところも含めて今の自分を認めるという自己肯定感は、ここ最近、よく考えることです。大変な状況でも最後には「大丈夫」と思えるか、自分自身や自分のいる環境を受け入れられるか。色々と考えた後に、最終的には自分を肯定して、そこから前向きに考え、行動を1つでも起こす。そんなふうにありたいと思っています。

一度くらい跳び越えられなくても、もう一度跳んでみようと思えるかどうか、それを自分の意思で決められるか。この積み重ねが大事だなと。

米Yahoo!の現CEOであるマリッサ・メイヤーはある対談で次のように言っていました(対談当時はGoogle社員)。
I always worked with the smartest people I could find. You surround yourself with the smartest people. They just challenge you and elevate the way you think and make you think harder and deeper about things.
それはサイコーに頭の良い人たちに囲まれて仕事するような職場だったということ。彼らは自分に挑戦状を叩きつけてきた。それが自分の思考レベルの水準UPにつながるのだ。いままでよりもっと一生懸命考え、ずっと深く考えなければついていけないような環境だ。

And I always did something that I was a little bit not ready to do.
もうひとつの共通点はそれらが「背伸び」しなくてはいけない、ワンランク上の仕事だったということだ。

(引用:サイコーに頭の良い人たちに囲まれて仕事するような職場を選ぶこと そして「背伸び」しなくてはいけないワンランク上の仕事を引き受けろ マリッサ・メイヤー|Market Hack)
この考え方は同意です。あえて厳しい環境に身を置くチャレンジをしてみる。受け身ではなく主体的にそういう場へ飛び込んでみる。

思うのが、自分には大変な状況になった時に、そこから「背伸び」ができるかどうかが分かれ目になるのではということ。まわりの自分より頭の良い人たちに最初は圧倒されますが、その環境や自分の足りない部分を受け入れて、そこからジャンプしようと前向きに捉えられるかが大切だと思っています。

鏡の自分に正面から向き合えるか。映った自分を受け入れられるか。そして、そこから前に一歩踏み出せるか。このあたりがここ最近の自分のテーマです。




2013/05/06

資産運用を30年続けるためのMyルール

資産運用を続ける上で大切にしたいと考えているルールは次の通りです。
  • 自分が何に投資をしているかを理解する(投資リターンの源泉を把握する)
  • PDCAをまわし続ける
  • 普段のニュース/情報収集・投資のための勉強は怠らない
  • 時間をかけ過ぎない
今回のエントリーでは、あらためて自分の資産運用/投資を続けるために心がけたい内容を整理しています。

■自分が何に投資をしているのかを理解する

考え方として、「分からないものには投資をしない」は大事にしたいです。投資する自分のお金の行き先をちゃんと知っておくこと。

大切な自分のお金だからこそ、投資したお金が何に使われているのかを知りたいんですよね。投資信託であっても、どんな企業にどれくらい投資しているのか。その企業はどういうビジョン/理念のもとで、何をしていて、どんな価値を世の中に提供しているのか。投資対象の利益を出す本質的な源泉はどこにあるかを自分が把握していること。

鎌倉投信の鎌田社長がセミナーで言っていた言葉で印象的だったのが、「投資の最大のリスクは自分が何に投資しているかがわからないこと」でした。

■PDCAをまわし続ける

資産運用を取り組むにあたって、PDCAをまわすこと。そのためのポイントとしては、
  • 現状把握と目標設定:今持っている全ての資産状況を見える化(ただし家電などのモノの資産は除く)。資産形成の目標は人生設計から「60歳で1億円」と設定
  • 資産運用の戦略:運用するにあたって、リスク・期待リターンの設定、目標資産配分(アセットアロケーション)を持っておく
  • 戦略の実行へ:将来資産のシュミレーション、投資する金融商品の選定。設定期待リターンと実際のリターンのズレを確認。目標資産配分が保たれているかを調整していく
戦略的な資産運用を続けていきたいと思っています。戦略とは、「あるべき姿」と「現状」の2つを結ぶもの。現状⇒あるべき姿(ゴール)にどうやってたどり着くかを考える。

資産に当てはめると、「現状資産」と「目標資産」のギャップを埋めるのが資産運用だと考えています。人生設計から見た時に「いつまでに・どれだけの資産」というゴールを設定する。

戦略は実行して初めて価値があるもの。考えた戦略は仮説にすぎないので、実行する中で仮説検証をしていくイメージです。資産運用で言うと、運用という実行を通じて、設定した期待リターン通りになるか、現在の資産配分を目標とする資産配分に維持できるか。

■ニュースの自分事化する。投資の勉強を怠らないように

資産運用に取り組むからには、やるべきことは怠らないようにしたいと思っています。普段からニュースや世の中の動きに関心を持っておくこと。アンテナを張って、ニュースが自分にどう関係するのかも考えるようにしたい。

ニュースの背景や影響、それが自分の投資にどうつながるのか、自分にとってどういう意味があるのか、などを考えてみる。世界も含めた世の中の出来事に対して、自分事にできるよう意識してみる。

資産運用のための勉強も怠らないようしたいです。直近の話題で言うと日本版ISA(アイサ。先日、名称がNISA(ニーサ)と決まったようです)。少額投資非課税制度で、投資金額100万円分までの株式投資や投資信託にかかる値上がり益や配当金(分配金)が非課税となるもの(13年現在は10.147%で、14年からは通常20.315%の税金がかかる)。まだ細かいところまで理解しきれていないので、このへんの情報アップデートもしていきたいところ。

■資産運用自体に時間をかけすぎない

本業である自分の仕事に集中すること。休日は家族や知人との時間、もしくは一人での時間を大切にすること。投資のための勉強をすると上で書きましたが、優先順位は自分の仕事に関しての勉強。本末転倒にならないように。

そのためには、資産運用のプロセスの自動化をしておきたいです。毎月の自動積立や、毎月・3ヶ月毎・1年毎の資産確認で何をするのか/やらないのか。目標は30年、無理なく続けられる仕組みとしてつくりたいです。資産運用は目的ではなく、あくまで手段と位置づける。

★  ★  ★

以前のエントリーで、ものごとを大局的に見るために意識したいことを書いています。参考:大局観を磨くための3つの視点|思考の整理日記

キーワードは「多・長・根」で、
  • 多:複眼で捉える
  • 長:短期ではなく長期スケールで見る
  • 根:物事の本質を問う
この3つは、資産運用においても大切にしたいと思っています。


※関連記事

今年こそ資産運用:本気で取り組みたいので戦略的に考えてみた
今年こそ資産運用(実行編):運用方針とか投資商品をご紹介

コモンズ投信の「はじめてのコモンズ」セミナーに参加してきました
ひふみ投信の「ひよこ塾」セミナーに参加してきました
鎌倉投信の「結い 2101」セミナーに参加してきました


2013/05/05

できると思う人の5つの条件

転職してすぐにやったことは、仕事で自分に関係すると思う人に話を聞きに行くことでした。

30分くらい時間をもらって1対1でミーティングを設定し、その人のチーム/組織の話だったり、他の組織との連携、その人の主な業務と問題意識をどこに持っているかなどを共有してもらう。いろんな人の話を直接聞くことで理解も進むし、自分のことも知ってもらう機会にする。今後も範囲を広げて続けて行きたいと思っています。

様々な人と話をしていると、この人は「できるな」と思う人は、以下の条件に当てはまっていることに気づきます。
  • 前向きな心や向上心を持っている
  • 異なる視点で物事を見ている/判断している
  • アイデア出し、具体的な行動をしている
  • リスクとって挑戦している
  • 成果を意識している

1.前向きな心や向上心を持っている

スキルや専門性以前の話で、前向きに考える/取り組む人かどうか。普段であればそれほど差は出ませんが、問題発生時や緊急時で違いが現れます。特にチームで仕事をする場合に、メンバーが前向きなのかそうじゃないのかは、チームの雰囲気にも影響します。

プラス思考一辺倒というわけでは決してなく、メリット/デメリットを理解した上で「自分に何ができるか」を考えできる理由を探す姿勢、解決策に集中する思考、失敗をしてもそれが糧になります。

前向きな考え方が強い人は、向上心も強いように思います。視点が前を向いていて、もっと成長したいというのが言動から伝わってきます。こういうメンバーがまわりにいると自分も刺激されるし、良い相乗効果が出てきます。

2.異なる視点で物事を見ている/判断している

決して自分一人の視点だけではなく、複眼でものごとを考えることができる人。相手の立場で考えること、お客さん/クライアントにとって何が良いのか、何が世の中を良くするのか、などの視点。

複眼での思考が自在にでき、言われなくても自然とできている人は普段から意識せずに当たり前のように視点を変えている。ヨコとタテの複数の視点を持っている人は、判断がブレにくいように思います。ヨコとタテというのは、例えば会社の場合は、ヨコは他の組織の人たちの立場も考えること、タテは上司の立場やさらにもう1つ上だったり経営レベルで物事を捉えているか。

視点を変えることは、全体像の把握にもつながります。相手視点だけではなく、時間軸も短期/長期の両方で考えられるか、木と森という枝葉と本質の両方を見ているのか。

3.アイデア出し、具体的な行動をしている

人にはない独自のアイデアが出せる、数多くのアイデアを発信できる人。

名著「アイデアのつくり方」でアイデアの定義は「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」とされていますが、アイデアが出せるということは普段からそれだけ情報をインプットし、自分の頭で考えていて、新しい組み合わせのための引き出しが多いのだと思います。ブレストや意見を求められた時に自分の考えを言えるかどうか。

アイデアを出せるだけではなくて、実行も伴っている人。具体的な行動をしている人。分析や考察で終わりではなく、行動を起こすからこそ意味があります。問題点が指摘できたり批評できることも大切ですが、言うだけではなく行動をすぐに起こせるかが大事。

4.リスクとって挑戦している

リスクテイクの重要性は過去のエントリーで書いています。やみくもに失敗を避けるのではなく、リスクを理解した上で挑戦できる人。

見ていて思うのが、実績を残していたり自信を持っている人は、これまでリスクをちゃんと取ってきているんですよね。時には失敗もして、苦労を重ねたという話も聞きますが、だからこそ「その人の今」があるというか。

リスクを取ることで、自分を変えていく。これを続けることで成長していくと思っています。

5.成果を意識している

時間をどれだけ費やしたかではなく、結果や成果をどれだけ出したかで考えられる人。行動をして結果を出す。時間をどれだけ使ったという長さではなく、時間をどう使ったかの質を考えている人です。

仕事では結果が求められるし、成果を出すことに責任感を持っている人には刺激を受けます。もちろん結果につながるプロセスも大事ですが、最終的なアウトプットである結果もきっちりと出せる。これが常に高いレベルでできている人にはプロ意識を感じます。

★  ★  ★

今回考えてみた5つ条件は、自分が目指したいこと。普段から意識して行動したいなと思っています。
  • 前向きな心や向上心を持っている
  • 異なる視点で物事を見ている/判断している
  • アイデア出し、具体的な行動をしている
  • リスクとって挑戦している
  • 成果を意識している

2013/05/04

転職を決める背中を押してくれた本5選




先月4月から新しい会社に転職し、2週間が経ちました。

今回のエントリーでは、転職を決断するにあたって参考になった本(と本から学んだ考え方)をいくつかご紹介します。

■ やりたいか、やりたくないか

「やらなきゃゼロ!――財政破綻した夕張を元気にする全国最年少市長の挑戦」

この本は、夕張メロンで知られる北海道夕張市の鈴木市長の話です。元東京都職員のごく普通の若者が財政破綻した夕張市長選挙への立候補を決めたのは、「やりたいか、やりたくないのか」というシンプルな問いからでした。そして、「やりたい」と思った。後押ししてくれたのが、英国元首相であるウイストン・チャーチルの言葉だったそうです。

お金を失うことは小さく失うことだが、名誉を失うことは大きく失うことだ。しかし、勇気を失うことは全てを失うことだ。

今回の転職という自分のキャリアのターニングポイントでも、初めは「できるか、できないか」で考えていました。ただ、この問いかけだと答えは出ないんですよね。できる/できないは転職して行ってみないとわからない。で、色々と悩み考えた後、結局最後は「やりたいか、やりたくないか」に行き着きました。

■ 自分の本当の気持ちに向き合うこと

転職をするかどうかを決めるプロセスは、自分の気持ちに正面から向き合うことでもありました。自分の中の本当の声にきちんと耳を傾けられているか、自分の気持ちに正直になることは思った以上に難しかったです。

だからこそ、本当にやりたいこと・何に自分はワクワクするのかの正直な気持ちを大事にしました。自分の気持ちにウソはつかない、自分の感情や気持ちを誤魔化さないようにすることです。

もう1つ、決断するのにあった視点が「子どもから見て自分のやっていることを誇れるか」でした。「人生を豊かに歩むために大切なこと どうでもいいこと」という本に書かれていたのが以下でした。

  • 子どもから見つめられて正視できるかどうか、自分にウソはついていないとはっきり言えるかどうか
  • 子供の目で自問してほしい。子どもの目は鋭い、ウソをついている大人を確実に見抜く

自分がやっていることを、(今年の秋に生まれる)自分の子どもに嘘偽りなく見せられるか。自分の選択や行動を誇れるか。自分の子どもが今の自分を見てかっこいいと思ってくれるか。子どもに「自分で自分にうそをついていない」とはっきり言えるかどうか。転職を決断するのに、あらためて考えたことでした。

生まれてくる子どもに、自分が選択したチャレンジを伝え、こういう生き方もある・リスクを取って挑戦することの大切さを伝えたいです。チャレンジすることを子どもに強要することはしたくはないですが、少なくともそういう生き方があることを知ってほしいです。単なる上辺だけの言葉ではなく、自分の体験談としてリアリティのある話、伝え方をいつか子供にしたいと思っています。

■「リスクテイク」と「変化をつくること」

岡田武史 × 羽生善治の対談本の「勝負哲学」です。羽生さんが語っていたリスクテイクの考え方が印象的でした。

  • 将棋で少しずつ力が後退していくことがあり、後退要因として最も大きいのが「リスクをとらない」こと。リスクテイクをためらったり怖がると、ちょっとずつだが確実に弱くなっていってしまう
  • というのも、勝つためにリスクを取らず安全地帯にとどまっていると、周囲の変化に取り残される、進歩についていけなくなる。結果、自分の力が弱くなっていく。それを避けるために積極的なリスクテイクが必要。だから必要なリスクは果敢に取りにいくことを心がけている
  • リスクとの上手なつきあい方は勝負にとって非常に大切な要素。「いかに適切なリスクを取るか」を考えるようにしている

あらためて思うのが、リスクを取るとは変化することです。そして大事なのは、主体的に自らが変化をつくること、変わり続けることです。この考え方は、プロゲーマーの梅原大吾氏の著書「勝ち続ける意志力」に書かれていた「変化なくして成長なし」の影響が大きかったです。

梅原氏の考え方でもう1つ特徴的なのは、自らを変化させるかどうか判断する時に「そうすることで良くなるかどうかまで考えないこと」です。とにかく大事なのは変わり続けることである、と。変わったことでもし悪くなったとしても、それに気づいてまた変えればいいという捉え方です。変わる前から、良くなるか or 悪くなるかは自分でも分からないこともあり、であれば「まずは変わってみる」というスタンスです。

転職というのは人生において大きな変化の1つです。リスクもそれなりにあると思えました。だからこそ、受け身ではなく能動的に自分から変えたいです。

■ 自分は何のプロフェッショナルを目指すのか

「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」という本では、広く浅くというゼネラリストではなく、自分の専門性を持つスペシャリストを目指すシフトが大切であると書かれています。スペシャリストでも1つのことを突き詰めすぎるのではなく、連続的に専門性を広げかつ深めていくシフトです。

専門性を考えるにあたって考えさせられたのが、本書にあった3つの問いでした。

  • その専門技能は価値を生み出せるのか?
  • その専門技能は希少性があるか?
  • その専門技能はまねされにくいか?

そもそも、自分の専門性は何なのか。この先、どういう専門技能を磨き、自分は何をやりたいのか。これらの問いも転職を決めるにあたって考えさせられたことでした。

今回の転職は外資系の企業なので、世界に挑戦したい、そして自分の実力を試したいという動機もあります。

■「より困難な道をあえて選ぶ」という考え方

どちらかを選ぶのにより困難なほうを選択する考え方です。自分にとってより厳しい道を選ぶというものです。この考え方は確か高校生くらいの時に、ある雑誌で偶然知りました(雑誌名は忘れてしまいました)。記憶では読者が投稿して北方謙三氏に人生相談をするというコーナーがあって、進路に悩んでいるという読者の質問に対して北方氏はこう答えていました。「より難しい道を選択してみろよ」、と。

それを読んだ時に結構な衝撃でした。なんでわざわざ苦労するほうを選ぶのかと思ったからです。ただ、少なくとも自分の頭には強く印象に残りました。

その後の大学の進路、就職、その他いろいろな場面で判断が迫られた時に、不思議とその考え方が決断に入っていたことに気づきます。だったら、今回の転職もそうしてみようと思いました。

より困難な道をあえて選べば、逆境や試練もその分待っているはずです。苦労しつつもなんとか進んではいけると思っています。




2013/05/03

親子で楽しむ「子どもの才能をグングン引き出す脳の鍛え方/育て方」

今年13年の秋に子どもが生まれます。

自分も父親になる自覚が出てからは出産や育児への興味もかなり出てきて、関連する本を読んでみたり、育児関係のニュースにも関心が高まっています。

最近読んだ本が、「5歳までに決まる!才能をグングン引き出す脳の鍛え方・育て方」。本書に書かれていた子育てで目指すゴールイメージは、次のような子どもです。

  • 自己肯定感があり、前向きな子
  • 自分の頭で考え、自分言葉で表現できる子
  • 自立し主体的に行動できる子
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