
今回はアイデアのつくり方です。
✓ この記事でわかること
- アイデアを考えるプロセス
- 抽象と具体の二段階
- 守破離でフレーム実践力を鍛える
- 二つのフレームを掛け合わせる (例: PDCA × OODA)
今回はアイデアを考える時のプロセスで、抽象と具体の二段階で進めていく方法をご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
アイデアを生み出すプロセス
皆さんは仕事で何かアイデアを考えなければいけない時に、どのような方法でアイデアを出しているでしょうか?
今回ご紹介したいアイデアを考えるプロセスは次の通りです。
✓ アイデアを生み出すプロセス
- アイデア出しのフレームを候補に出す (切り口を集める)
- 使うフレームを決める
- フレームに沿ってアイデアを出していく
- 目的に戻って最も良いと思うアイデアを決める
このプロセスのポイントは、フレームからアイデアを落とすという二段階にあります。
二段階からのアイデア出し
ここで言う二段階とは、抽象から具体です。
抽象とはフレームというアイデアを出すための 「切り口」 です。まずはフレームを広くテーブルにあげ、アイデア出しのための適切なフレームを選びます。
次の二段階目が具体レベルです。アイデアの磨き込みです。
このやり方のポイントは、具体であるアイデアは抽象レベルのフレームの良し悪しで決まります。いかに最初のステップでアイデアを出すための切り口 (フレーム) において、適切なものをつくれるかです。
ではフレームのつくり方を見ていきましょう。
守破離で進める
皆さんは守破離はご存知でしょうか?
フレームの実践力を高めるために守破離のやり方が参考になります。
まずは世の中にある有名なフレームをそのまま使ってみます (守) 。
ただし、そのまま使ってもうまく適応できない場合もあります。そこで次の段階で、うまく当てはまらないと思った時に初めて自分なりの改良を加えてみます (破) 。逆に言えば最初からオリジナルを作らない方が良いです。
臨機応変にフレームを使えるようになれば、次第に自分のオリジナルのフレームになっていきます (離) 。
フレームを掛け合わせてみる
フレームを磨き込むための二つ目の方法は、異なるフレームの掛け算からです。
別々の二つのフレームを掛け合わせて新しいフレームを作ります。
このやり方を具体例でご紹介します。PDCA と OODA ループの組み合わせです。
PDCA × OODA からの新しいフレーム
掛け算の前に OODA ループへの補足です。
OODA ループは意思決定と実行のプロセスです。OODA は4つの頭文字です。
✓ OODA ループ
- Observe (観察) : 情報を収集する
- Orient (状況判断) : 収集した情報を解釈し、何を意味するのかを考える
- Decide (意思決定) : 状況判断から決断をする
- Act (行動) : 実際の行動に移す
では PDCA に OODA ループを掛け合わせるとどのようになるでしょうか?
PDCA だけでも有効ですが、OODA ループという似て非なるフレームを掛け合わせることによって PDCA をより効果的にまわすことができます。

PDCA と OODA の と掛け合わせのポイントは、 PDCA の1回をまわすために OODA ループを2回まわします。
Plan と Do で1回目の OODA 、Check と Adjust で2回目の OODA です。
異なるフレームを掛け合わせることによって一つのフレームでは一次元だったものが、マトリクスという二次元になります。できたマトリクスをアイデアを作るための切り口にし、それぞれの枠の中で具体的なアイデアを考えていきます。
まとめ
今回は、抽象から具体に落とすアイデア術をご紹介しました。
最後にまとめです。
アイデアを生み出すプロセス (抽象から具体へ)
- アイデア出しのフレームを候補に出す (切り口を集める)
- 使うフレームを決める
- フレームに沿ってアイデアを出していく
- 目的に戻って最も良いと思うアイデアを決める
フレームを掛け合わせてみる
- 別々の二つのフレームを掛け合わせて新しいフレームを作る
- 例えば、PDCA に OODA ループをかけ合わせると、PDCA がより効果的にまわすことができる
