投稿日 2020/11/23

マーケティングの顧客課題分類、優先順位を決める軸



今回は顧客課題と、対応する優先順位についてです。


この記事でわかること


  • マーケティングでの顧客課題の分類
  • 優先順位の判断軸


今回は、マーケティングの顧客課題を取り上げます。

記事の前半では顧客のマーケティング課題の分類、後半は対応するための優先順位の考え方をご紹介します。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


マーケティング課題の分類


マーケティングの文脈では、企業の課題にはどのようなものがあるでしょうか?

マーケティングプロセスで課題を分類すると、次のようになります。


マーケティング課題の分類
  • 可視化
  • 戦略と施策の立案
  • 検証
  • その他


では、四つの中身を順番に見ていきましょう。


[マーケ課題 1] 可視化
  • 市場の設定と理解
  • 生活者や消費者, 顧客理解
  • 競合設定と分析
  • 売上やシェア


[マーケ課題 2] 戦略と施策の立案
  • 目的設定, 問題と課題設定
  • 施策立案 (Product (開発) , Place, Price, Promotion)
  • リソース配分 (例: 予算配分)
  • 施策効果シミュレーション
  • 合意を得るための社内説明と説得


[マーケ課題 3] 検証
  • 施策結果 (リアルタイムでの評価)
  • 投資対効果
  • 結果と知見の蓄積


[マーケ課題 4] その他
  • 内部コミュニケーション (他部署やエージェンシーなどの横方向、経営者や上位者への縦方向)
  • 育成 (組織知化, 他ブランドへの横展開, 若手育成)
  • 目の前の業務に忙しくて中長期のことに手が回らない


以上がマーケティング課題 (問題解決のためにやること) の分類です。

では、課題を対応する優先順位はどのように決めると良いのでしょうか?


課題の優先順位付け


優先順位を決めるための判断軸は、次のようなものがあります。


課題の優先順位への軸
  • 課題の広さ。多くの企業に共通する, 横展開がしやすい
  • 課題の深さ。ずっと言われ続けている, 解決すると一気にブレイクスルーになる
  • 課題に対応するプレーヤーの数。多いと解決への競争が激しくなる
  • クイックウィンができる。成果を出しやすい, 自分たちの得意分野, 強みが活かせる
  • マネタイズに繋がりやすい。予算がつきやすい


まとめ


今回はマーケティングの課題分類と、優先順位を決めるための判断軸についてでした。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


マーケティング課題の分類
  • 可視化 (市場, 顧客, 競合, 自社の現状)
  • 戦略と施策の立案
  • 検証 (施策結果や投資対効果)
  • その他 (コミュニケーション, 育成)


課題の優先順位への軸
  • 課題の広さ。多くの企業に共通する, 横展開がしやすい
  • 課題の深さ。ずっと言われ続けている, 解決すると一気にブレイクスルーになる
  • 課題に対応するプレーヤーの数。多いと解決の競争が激しくなる
  • クイックウィンができる。成果を出しやすい, 自分たちの得意分野, 強みが活かせる
  • マネタイズに繋がりやすい。予算がつきやすい


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。