
今回は四行日記とマーケティングについてです。
この記事で分かること
- 四行日記とは
- 顧客ヒアリング結果を四行日記にすると
- 四行日記からマーケティング戦略へ
今回は二つのテーマの掛け合わせです。四行日記とマーケティング戦略です。
二つには共通点があります。記事の前半では四行日記について、後半は四行日記から学ぶマーケティング戦略のつくり方です。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
四行日記とは
皆さんは四行日記をご存知でしょうか?
四行日記は、次の四つの項目を書くシンプルな日記です。
四行日記
- 事実
- 気づき
- 教訓
- 宣言
イメージを深めるために、四行日記を具体的なことに当てはめてみましょう。
顧客ヒアリング結果と四行日記
具体例として顧客ヒアリングを四行日記で書いてみます。
顧客ヒアリング結果と四行日記
- 始めはあまり話してくれなかったが、こちらから仮説をぶつけると詳しく話してくれた [事実]
- 相手にいきなり 「課題は何ですか」 と聞いても答えは得られない。きっかけになる情報 (今回なら仮説) から引き出せた [気づき]
- ヒアリングやインタビューでは論点 (問い) だけではなく、論点と仮説をセットで準備しておく [教訓]
- 私は問題設定と解決策は常に考えて持っておく [宣言]
四行日記の四つの項目は汎用性があります。
ではここからは、四行日記からマーケティング戦略に当てはめてみます。
四行日記とマーケティング戦略
四行日記の四つの項目とは事実、気づき、教訓、宣言でした。
この四つの順番はマーケティング戦略をつくるプロセス時と同じです。
事実
- マーケティング戦略の前提となる情報として、市場, 顧客, 競合をファクトから理解する
- 社内の現状も把握する
気づき
- 事実から自分たちのビジネスの文脈で何を意味するかを解釈する
- 同じ事実でも人によって解釈が異なる
- 解釈からマーケティング戦略の大きな方針・方向性を定める
教訓
- 気づき (解釈) からマーケティング戦略を立てる
- 戦略とは目的達成のための 「やること」 「やらないこと」 。リソース配分の指針
- 戦略は事実を土台に解釈から発展させたもの
宣言
- 戦略を実現可能な実行プランに落とし込む
- 戦略は実行されて初めて価値を生む (実行されない戦略は絵に描いた餅)
- 実行プランとは 「戦略を具体的にこのように進める (何を, 誰が, いつまでに) 」 と宣言すること
まとめ
今回は四行日記を取り上げ、後半では四行日記から学ぶマーケティング戦略のつくり方をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
四行日記
- 事実
- 気づき
- 教訓
- 宣言
顧客ヒアリング結果と四行日記
- 始めはあまり話してくれなかったが、こちらから仮説をぶつけると詳しく話してくれた [事実]
- 相手にいきなり 「課題は何ですか」 と聞いても答えは得られない。きっかけになる情報 (今回なら仮説) から引き出せた [気づき]
- ヒアリングやインタビューでは論点 (問い) だけではなく、論点と仮説をセットで準備しておく [教訓]
- 私は問題設定と解決策は常に考えて持っておく [宣言]
四行日記とマーケティング戦略
- 市場, 顧客, 競合、社内の現状も把握する [事実]
- 事実を解釈しマーケティング戦略の大きな方針・方向性を定める [気づき]
- 解釈からマーケティング戦略を立てる。事実を土台に解釈から発展させたもの [教訓]
- 戦略を実現可能な実行プランに落とし込む [宣言]