投稿日 2020/11/13

終了条件をなるべく具体的に言語化しておこう




今回は 「終了条件」 についてです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、終了条件の重要性について書いています。



この記事ではわかること


  • 終了条件を考える大切さ
  • 二つの終了条件 (成功と失敗)
  • 失敗定義の意味と有効活用
  • 終了条件から 「未来を見据える」


この記事で取り上げているのは終了条件です。終了条件を成功定義と失敗定義に分けて、それぞれについて掘り下げてます。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


終了条件を考えておく


どんな仕事でも大切なのは、あらかじめ終了条件を考えておくことです。

終了条件とは具体的にどういう状態になれば完了したと言えるかです。終了条件には二つの種類があります。


二つの終了条件
  • 成功定義
  • 失敗定義


ここからは失敗定義を掘り下げます。


失敗定義の意味合い


どうなれば終了するかを考える時に、目が行きがちなのは成功定義です。

意識して考えておきたいのはもう一つの失敗定義です。どうなってしまうと失敗なのか、やめたり撤退する条件をあらかじめ決めておくことが大事です。失敗定義とは辞めるかどうかの判断基準になります。

負け戦は早めの損切りが鉄則です。希望的観測で 「もう少しすれば一発逆転のチャンスが訪れる」 と根拠なく思いがちです。その結果、いつまでも決断をズルズルと伸ばしてしまいます。その間にもリソースは消費され、戦況は悪化し続けます。

戦いの途中では立ち止まって冷静な判断をすることは難しいです。だからこそ大切なのは、あらかじめ失敗の定義を明確にしておきます。


失敗定義の有効活用


うまくいかなかった状態をあらかじめ失敗定義として言語化しておくことには、別の意味合いもあります。

失敗定義という状態がもし本当に起こるとしたら、原因は何かを事前に掘り下げておきます。失敗定義と要因を想定できれば、失敗が実際に起こらないために事前に予防策を打てます

失敗定義の有効活用とは、複数の失敗定義とそれぞれにおける失敗シナリオを具体的に描くことです。


終了条件から 「未来を見据える」


ではあらためて 「終了条件を言語化する」 の意味合いを掘り下げてみましょう。

一言で言えば未来を見据えることです。

終了条件とは、こうなれば完了するという具体的な状態の言語化でした。言葉で定義することによって実現できる確度が見えてきます。「こうあればいいなぁ」 の願望から、「こうなる」 と断定できるほど強く未来を言い切ります。

未来を見ることから、自分が何をするか・自分はどうありたいかにもつながります。

終了条件には成功定義と失敗定義の二つがありました。未来を見据える時に成功定義という明るい未来だけではなく、失敗定義からの別の未来シナリオも用意しておきます。失敗と成功の二つから楽観と悲観を同居させます。


まとめ


今回は終了条件を取り上げました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


終了条件
  • どんな仕事でも大切なのは、あらかじめ終了条件を考えておく。終了条件とは具体的にこうなれば完了したと言える状態
  • 終了条件には、成功定義と失敗定義の二つがある


失敗定義の意味合いと有効活用
  • 辞めるかどうかの判断基準。負け戦は早めの損切りが鉄則。あらかじめ失敗の定義を明確にしておく
  • 失敗の原因は何かを事前に掘り下げておく。失敗が実際に起こらないために事前に予防策を打つ


終了条件から 「未来を見据える」
  • 終了条件を言語化によって実現できる未来を描く
  • 成功定義という明るい未来だけではなく、失敗定義からの別の未来シナリオも用意する


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。