投稿日 2020/11/12

勝負に勝つための 「競争ルール」 と 「勝ち筋」 を見極める方法



今回は正しい勝負を挑むための考え方、方法についてです。


この記事で分かること


  • 勝つために正しい勝負をする方法
  • 競争ルールを理解する
  • 勝ち筋を見出す
  • 競争ルールと勝ち筋の関係


この記事で書いているのは、勝負に勝つためのポイントになる 「競争ルール」 と 「勝ち筋」 です。

二つそれぞれについてと、競争ルールと勝ち筋の関係も掘り下げています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


勝つために正しい勝負を見極める


人は環境に依存します。

ここでいう環境とは、自分が活動する場所やフィールド、コミュニティ、組織です。

勝負も同じです。これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、勝つためには自分にとって正しい勝負を選ぶことが大事です。

では正しい勝負を見極めるためには、どうすればいいのでしょうか?


環境の因数分解


勝負という観点から環境を因数分解してみましょう。

大きくは二つに分けることができます。「場所」 と 「戦う相手」 です。この二つは戦うための前提です。ビジネスに当てはめれば、場所は参入している市場、戦う相手とは競合他社や競合商品・サービスです。

それではもう少し 「環境を見極める」 について掘り下げてみます。環境を理解するためのポイントは次の二つです。


環境を見極める
  • 競争ルールを理解する
  • 勝ち筋を見出す


では、それぞれについて順番に見ていきましょう。


[環境の見極め 1] 競争ルールを理解する


競争ルールとは制約条件です。

その環境にいるプレイヤー共通でどんな制約が存在するかを把握します。

ビジネスであれば例えば顧客やユーザーの一人当たりの最大頻度 (利用回数) です。一日に複数回なのか、一日に一回なのか。それとも一週間に一回程度なのかです。

競争ルールで大事なことは、ルール自体を変えられないかという意識を常に持っておくことです。制約は前提として与えられたものですが、既存のルールを変えられないかという問題意識です。

もしルールがひっくり返せるのであれば、その環境の秩序もガラリと変わります。ルールを自分たちに合ったものにできれば、それだけ勝てるチャンスが広がります。


[環境の見極め 2] 勝ち筋を見出す


競争ルール下において、勝ちにダイレクトにつながるポイントが勝ち筋です。これをすれば勝つ確率が高まるであろう成功要因を見出します。

勝ち筋は競争優位につながります。

勝ち筋で見るべきポイントは、他のプレイヤーもできるが自分たちはよりよくできるのか、それとも自分たちにしかできないことはないかです。


競争ルールと勝ち筋の関係


ここまで、戦う環境を見極めるための二つのポイントとして、競争ルールと勝ち筋について見てきました。

では競争ルールと勝ち筋には、どのような関係があるのでしょうか?

競争ルールとはプレイヤー全員に平等にあり、勝ち筋はそのルールの下で違いをつくる要因です。

 「違い」 がビジネスであれば顧客にとって意味があり、価値につながれば顧客から選んでもらえます。つまり、勝ち筋は顧客から支持される・愛されるという勝利につながるのです。


まとめ


今回は勝負に勝つために、どうやって正しい勝負を見極めるかの方法をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


勝負する環境
  • 勝つためには自分にとって正しい勝負を選ぶことが大事
  • 勝負する環境は、「場所」 と 「戦う相手」 に因数分解できる。戦うための前提


環境を見極めるポイント
  • 競争ルールを理解する。ルール自体を変えられないかという意識を持っておく
  • 勝ち筋を見出す。勝ち筋は勝つ確率が高まるであろう成功要因


競争ルールと勝ち筋の関係
  • 競争ルールとはプレイヤー全員に平等にある。勝ち筋はそのルールの下で違いをつくる要因
  • 違いが顧客にとって意味があり価値につながれば、顧客から選んでもらえる


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。