投稿日 2021/01/20

データ分析の肝は 「分析課題」 。上流から下流までの解説


今回はデータ分析についてです。

✓ この記事でわかること
  • 終わりなきデータ分析…?
  • ポイントは分析課題
  • 上位から 「目的・ゴール・課題・仮説」 の順番
  • 分析を終える判断基準

この記事で書いているのはデータ分析です。データ分析でガイドラインとなる分析課題を取り上げます。

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。

終わりなきデータ分析…?


皆さんは普段のお仕事で、データ分析に関わる機会はどれぐらいあるでしょうか?

データの分析は、やろうと思えばいくらでもできてしまいます。終わりなきデータ分析です。

ではデータ分析とは、何をどこまでやればいいのでしょうか?

これはケースバイケースです。とはいえ、答えが 「ケースバイケース」 だけでは何の示唆にもなりませんよね。

そこでポイントになるのが、データ分析前の 「分析課題の明確化」 です。


分析目的とゴール


では分析課題について、少し視野を広げて分析プロセスの上位から見てみましょう。

まずは分析の目的です。分析に至る背景があり、分析をしたい・しなければいけない必要性があります。背景から分析の目的を設定するのが、始めにやることです。

目的と同時にゴール設定をします。

ゴールとは目的を達成した時の具体的な状態です。こうなっていれば目的を果たしたと言える状況の言語化です。

この次に分析課題が来ます。


分析課題の掘り下げ


分析課題とは、ゴール設定が分解された各要素についての問いかけです。

それぞれの問いに分析から答えまたは示唆を出していけば、目的を達成できる構成になっています

仮に分析課題が五つあったとすると、その五つに分析と考察から答え・示唆を出せばゴールに行き着きます。その状態になれば目的を達成したと言えます。


課題と仮説


分析課題の可視化と構造化と併せて、データ分析に入る前にもう一つやっておくことがあります。

それぞれの分析課題 (問い) に対する仮説 (仮の答え) をあらかじめつくっておきます

問いと仮の答えをセットにして、実際のデータ分析では仮説が正しいかどうかという検証作業を進めます。仮説検証とは、分析課題に答えていくプロセスそのものです。


分析を終える判断基準


この記事では始めに問題意識を共有しました。終わりなきデータ分析という問題意識で、データ分析はどこまでやるかです。

ここに話を戻すと、事前に設計した分析課題に解を出し、トータルで見て分析目的を達成していれば分析を終えます


まとめ


今回はデータ分析について、分析課題をキーワードに掘り下げました。

最後に今回のまとめです。

分析目的とゴール
  • 背景から分析の目的設定をまずはじめにやる
  • 目的と同時にゴール設定をする。ゴールとは目的を達成した時の具体的な状態

分析課題と仮説
  • 分析課題はゴール設定を分解した各要素についての問いかけ
  • それぞれの問いに分析から答えか示唆を出していけば、目的を達成できる構成になっている
  • 分析課題 (問い) に対する仮説 (仮の答え) をあらかじめつくっておく

分析を終える判断基準
  • データ分析はやろうと思えばいくらでもできてしまう
  • 事前に設計した分析課題に解を出し、トータルで見て分析目的を達成していれば分析を終える

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。